ファイル266:小五郎と英理の手紙
英理
「それで?あなた、いつから気づいていたの?」
小五郎
「アイツらの事か?」
英理
「ええ。」
小五郎
「そうだな・・・アイツらの正体に気がついたのは、オマエが帰って来る少し前の事だった・・・その日はオレは飲み会に行っていて、コナン達を留守番させていたんだが・・・」
小五郎『う〜・・・今日は飲み過ぎちまったな・・・コナンと哀君、ちゃんと先に寝てるだろうか・・・』
ガチャ・・・
小五郎『!』
哀『新一く〜ん・・・ムニャムニャ・・・』
コナン『志保〜・・・スースー・・・』
小五郎『!?』
ス・・・
小五郎『(どういう事だ!?新一に志保って・・・アイツらは確か、江戸川コナンと灰原哀っていう名前だったハズじゃ・・・?)』
小五郎
「それからオレは今までの事を思い返してみたんだよ・・・工藤新一が蘭の前から姿を消した日、オレの家にアイツがやって来た・・・江戸川コナンがな・・・最初はただの頭がキレるガキだとばかり思っていたんだが、そのうち考えが変わってきたんだ・・・スコーピオンからイースターエッグを守った時・・・コクーンのゲームで、49人の子供の命を救った時・・・そのどんな時にも、そこにはアイツの姿があった・・・しかもアイツは、凶悪な殺人犯から蘭を守り抜いたり、子供4人と老人1人を乗せた車を操って、爆風を利用して隣のビルに飛び移るという芸当までもやって見せた・・・子供にしては明らかにおかしいと、オレは思ったよ・・・それに、アイツがついてくる時はオレは必ず眠くなり、自分でも知らないうちに事件を解決している・・・寝ていなかった時でも、アイツの一言がきっかけで事件は解決に導かれた事も多かった・・・それを思い出したら、オレの疑惑は確信に変わったんだよ・・・『江戸川コナン=工藤新一』という疑惑がな・・・」
英理
「そう・・・」
小五郎
「さて、アイツらの正体を知った以上、オレ達ものんびりはしてられん・・・アイツらの助けになれる事を・・・オレ達にできる事を探そうじゃないか・・・」
英理
「ええ、そうね・・・」
翌日、コナンと哀が起きてくると、事務所に小五郎と英理の姿はなかった。
慌てた2人は他の部屋を捜してみたが、どこにも2人はいなかった。
しかたなく事務所に戻ってくると、机の上に大きな封筒が置いてあった。
イヤ、さっきもこの上に置いてあったのかも知れない。
2人が気づかなかっただけなのだ。
コナンと哀は、封筒を手に取り、封を切った。
その中には、一通の手紙があった。
『コナン、哀君・・・イヤ、新一君と志保君。
オレと英理は、オマエ達の正体にやっと気づいた。
今までオマエ達の苦しみに気づいてやれなくて、すまなかった。
オマエ達の事を知った以上、オレと英理もオマエ達に協力する。
これからオレ達は、世界各地を周り、協力してくれそうな知り合いに接触を試みる。
いつ日本に帰って来られるかは、残念ながらわからん。
そこで、その間オマエ達がお金に困らないように、10万ほど封筒の中に用意しておいた。
足りなくなったら、銀行の口座から引き出すと良い。
コードもそこに書いてある。
必ず帰って来るから、安心して待っていてくれ。』
コナン
「おっちゃん・・・英理さん・・・」
哀
「どうか・・・無事でいて・・・」 |