FBIから来た女:3〜猛火・赤の章(38/111)縦書き表示RDF


オリジナルキャラクター・ファイル6

剣野刃/服部・リアン・ハートネス

FBI捜査官をしている、19歳の女子大生。
服部という名字からもわかる通り、平次とは幼なじみであり、イトコ同士にあたる。
改方学園を18歳で卒業した後、賢防大学に通い、本格的なFBI捜査官を目指して勉強していた。
しかし、黒の組織に潜入捜査をしていた事がバレてしまい、APTX4869によって幼児化、平次の家に居候し、帝丹小学校に在学中。
その時に考えた『剣野刃』という偽名は、当時彼女が読んでいたマンガ『プレイイットアゲイン』の剣道子と『Y∀IBA』の鉄刃の2人の名前から考え出されたものである。
登下校共に空を飛ぶというとんでもない方法を使っている。
レベル9の接触感応能力者(サイコメトラー)であり、雷の力を操る。
作中でレベル10に成長しており、まだまだレベルは上がっている。
幼い頃に雷に撃たれ、その結果帯電体質となり、怒ると体から放電する。
同じサイコメトラーのロズゴート・バリーに対しては反発心もあるものの共感を覚えてもいる(お互いにそれを認める気は今のところないようだが。)
サイコメトリーで弾道を予測できるため、目を閉じていようが弾や雷を命中させられる。
拳銃だけではなく、サイコメトリーで道具から使い方を読み取る事ができるので、ありとあらゆる武器を使いこなす事が可能(モチロン乗物の(たぐい)も同様)。
クラスメートであるコナンにたいしては、服部平次の姿を重ね合わせており、憧れてはいるが好きかどうかは定かではない。
もう1人の幼なじみである遠山和葉とは、昔から仲が良かったようだ。
ユリに関しては、最初から彼女の本名を知っていたらしく、刃とは大親友である。
実は最初、アメリカで出会った時は彼女に魚を食べられた事が原因で一晩中追いかけ回し、再会した際には折檻しようと再び追い回したが、彼女が謝るとアッサリと許し、本名を開かすなどして仲良くなった。
瞳が紫であるため、その事で少しトラウマがある。
昔は方向音痴だった。
FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル260:10年前のリアンと平次『1』


寝屋川小学校



別館図書室




「ふぁぁぁ・・・」

繭美・幹彦
「シーッ!!」

幹彦
「今日は風月ちゃん入れた6人でここに『読書会』に来たんやで!!」

繭美
「大きな声出しちゃアカンやんか!」


「あ、ゴメン・・・」

風月
「それに、読んでる途中でアクビなんかされたら、草場の陰で泣いてるわよ・・・あなたの大好きなコナン・ドイルが・・・」


「しかたないでしょ?ここにあるミステリーは、小学生の時に一冊残らず読破しちゃってるのよ・・・だからここにはもう、なーんにも・・・」

『本当にそうかしら?この世はもっと深くて、謎めいているのよ・・・』

風月
「何?怖い顔して・・・」


「あ、イヤ・・・(あら?今確か・・・確か・・・)」

マリア
「コラァ、健太君!!何やってるん!?本の上に乗ったりして!!」

健太
「そやかて、こうでもしないと上にある本が・・・」

グラッ!

健太
「うわっ!!」

ドッ!

マリア
「もぉー、言わんこっちゃない!どの本が読みたいん?脚立使うてウチが取ったるよ!」

健太
「えーと・・・」

スッ!

グニュ!

マリア
「ん?本棚の奥に・・・何か詰まってるみたいやな・・・何やろ?」

健太
「蛇の死骸やったりしてな!」

幹彦
「まさか!ここは日本やで!」

マリア
「キャッ!!」

スポッ!

ポサッ!

マリア
「脅かすなや!ホンマに蛇かと思たやない・・・」

風月
「財布のようね・・・」

幹彦
「でもこれ、蛇やのうて牛革やで・・・そやけど、いったい誰がこんな物を・・・」

健太
「中身見てみようや!なんか入ってるかもしれんやん!」

スッ!

幹彦
「中身は一枚の紙みたいやね・・・」

繭美
「なぁ、何か書いてあるん?」

幹彦
「ええ、でも紙がクシャクシャになっとって・・・」


「ありがとう・・・寝屋川小学校1年B組服部平次・・・」

繭美・幹彦・健太・風月
「え?」

『ありがとう
ねやがわしょうがっこう
1ねんBぐみ
はっとりへいじ』

幹彦
「た、確かにそう書いてある・・・」

繭美
「なんでわかったん?」


「当たり前よ!だってそれは平次とアタシが10年前に見つけた物だもの・・・とっても奇妙で怪しくって・・・不可思議な目に遭った後でね!」





10年前・・・



平次
「ちょっとリアンちゃん〜!やっぱり止めようや、こんな時間に学校行くん・・・」

リアン
「だからアンタは帰れって言うたやろ?コッソリ抜け出して来たのがバレたら怒られるで!アタシ1人でその化け物の正体・・・突き止めてやるからさ!」

平次
「そやけど・・・リアンちゃん1人で行って・・・オバケに食べられちゃったらイヤやし・・・」

リアン
「ドアホ!!この世にオバケなんかおらへんっちゅうねん!!」

平次
「そやけどそやけど、和葉ちゃん聞いたて言うたもん!!満月の夜、別館の図書室に出るて!ぶ、不気味な鳴き声の、変な帽子かぶったオ、オバケが・・・」

リアン
「ハッ・・・今日はその満月や・・・お、おもろいやないか・・・」

平次
「リ、リアンちゃん〜・・・」





平次
「な、なぁ・・・やっぱりムリや、カギ閉まってるし・・・」

リアン
「ムリやないで!」

ガラッ・・・

平次
「え?なんで開いてるん?」

リアン
「今日、下校する前に開けといたんや・・・あの警備のオッサン、チェック甘いから・・・」

スッ!

リアン
「んじゃ、さっそく図書室に行ってみるか!」

平次
「ま、待ってよー!」

タタ・・・





リアン
「ん?」

カッ・・・

リアン
「と、図書室に・・・」

平次
「だ、だ、誰かおる!?」

ガラッ・・・

リアン
「(なんや、警備のオッサンか・・・あの様子じゃ、今日も一杯飲んでるみたいやな・・・)」

平次
「(ビックリした〜!)」

ヒック・・・

リアン
「(よーし、今チェックしたって事は・・・当分ここには戻って来ない・・・)」

ガラッ・・・

リアン
「ホラな!オバケなんてどこにも・・・」

ヒョヒョヒョヒョ・・・

平次
「そ、そやけど、なんか変な音が・・・。!オ、オバ・・・オバ・・・」

リアン
「ん?」

平次
「オバケが帽子かぶって窓から覗いてる〜っ!!リ、リアンちゃん〜っ!!」

リアン
「アーホ!よう見てみいや!カーテンのフックが外れて、帽子かぶった人に見えるだけや・・・満月に現れるいうんは、月明かりが多い夜にこの影がクッキリ見えるって事で・・・この笑い声みたいなのは、窓の隙間から入って来る風の音・・・オバケ話なんて、タネを明かせばこんなもんや・・・」

平次
「そ、そやね・・・」

リアン
「さ、帰ろ!ここにはもう何も・・・」

「本当にそうかしら?」

リアン
「え?」

「あなたは小説の冒頭の粗筋を読んだだけで・・・全てを見通した気になっているんじゃないのかしら?この世はもっと深くて・・・謎めいているのよ・・・」

パタ!

怪盗紳士(アルセーヌ・ルパン)

トッ!

リアン
「な!?何や!?何やアンタ!?」

「私?私はあなたの姉妹(きょうだい)よ・・・イヤ・・・あなたの妹というべきか・・・」

リアン
「い、妹やと?」

「ああ・・・少々年は離れているけどね・・・」

リアン
「平次!警備のオッサン呼んで来い!!早く!!」

平次
「う、うん!!」

ガチャガチャ・・・

平次
「あ、あれ、開かないよ!?」

リアン
「何!?」

「ムダよ・・・その扉には私の呪文がかかっていてね・・・私の言う事しか聞かないのよ・・・」

リアン
「なんやとぉ!?」

「おっと・・・私はあなたとケンカをしに来たんじゃない・・・あなたに挑戦しに来ただけよ・・・ここに入った宝を・・・あなたが見つけられるかどうか・・・」

スッ・・・

リアン
「た、宝!?」

「見つけられたらあなたの勝ち・・・宝はあなたに進呈し、私の正体を明かそうじゃないか・・・これを受けるかどうかは、あなたの自由だ・・・受ければ扉の呪文を解いてここから脱出し、家の暖かいベッドに戻れるが・・・受けなければ、血も凍るこの暗く冷たい部屋で一生暮らす羽目になる・・・そうそう、私はとても血が好きでねえ・・・赤い物には目がないのよ・・・」

平次
「そ、そんなん・・・そんなん全然怖くあらへん!!オマエみたいな悪者の言う事なんか聞かへんねんやから!!」

リアン
「受けるわ・・・」

平次
「え?」

リアン
「受けてやろうって言ってるんや!コイツとのゲームをな!!」

「それでこそ服部・リアン・ハートネス・・・私の姉だわ・・・」

ヒュ!

カッ!

リアン
「アンタ!!何しやがる・・・い、いない・・・」

平次
「消えてしもた・・・」

リアン
「クソッ!」

ズコッ!

平次
「なぁリアンちゃん・・・ホンマに受けるん、今の・・・」

リアン
「ああ・・・売られたケンカは逃げたらアカンって、お兄ちゃんらに言われてるからな!」

平次
「そ、そやけど今のお姉さん・・・悪魔みたいに不気味やで・・・」

ジーッ・・・

リアン
「悪魔やろうが魔女やろうが、知ったこっちゃあらへんよ!アタシは知りたいんや、アイツの正体を・・・この暗号の答えいうヤツをな!!」

『タカツキの
怒りを
鎮めよ』












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