ファイル255:そこにあった悲劇・・・
アメリカ
FBI本部
FBIの本部に、FBI捜査官達が集結していた。
ジェイムズ
「そうか・・・ペンデュラムアッドの1組織、『赤の組織』の1人と遭遇したのか、クールガイ達は・・・」
ユーリ
「命があっただけでも、まだいい方だな。ところで、風月ちゃんは?」
ジョディ
「相当のショックを受けてるみたいで、如月邸で寝込んでるらしいわ。暁君が寝ずに看病してるそうよ。」
秀一
「ムリもない・・・自分を助けてくれた命の恩人が、ムリヤリとはいえ赤の組織に寝返ったんだからな・・・」
バリー
「それより、本当なのか?」
キース
「その片桐真希ちゃんが、先日美術館から盗まれた『あの:RING』を指にはめているという話・・・」
ジョディ
「ええ・・・現場に居合わせた娘のリラによると、剣を弾き飛ばした時に確かに見えたそうよ・・・クリーバーの証である、ドクロの紋章が・・・」
ザルチム
「おそらく、クリーバーを真希ちゃんの指にはめるよう指示したのは赤の組織をまとめる松房で、はめたのはクリーバーを盗み出した焔だろう・・・」
リリー
「こりゃ、一刻も早くクリーバーを壊し、真希ちゃんを救わなアカンようなったな・・・」
ユーリ
「ああ・・・『あの伝説』が事実ならば、早くあの:RINGを破壊しなければあの子が危険だ!!」
ジョディ
「あの伝説?」
秀一
「千年前の話だ・・・かつて、この世界を滅ぼしかねない驚異的な力を持った2体の超古代ガーディアン:RINGがあった・・・」
バリー
「赤きガーディアンは『地底の帝王グラードン』・・・青きガーディアンは『海底の女王カイオーガ』・・・」
キース
「天候を完全に変える力を持った2体のガーディアンは術者の精神崩壊によって暴走し、世界は破滅に追い込まれた・・・」
ザルチム
「その世界の危機を救ったのが、『天空の女帝』の異名を持つガーディアン:RING『レックウザ』と、『クリーバー』『ブレイバー』という2つの:RING・・・そして、伝説の女戦士『クシナダ』だった・・・」
ユーリ
「クシナダとレックウザ、そして2つの剣の力を受けたグラードンとカイオーガは倒され、地底深くと海底深くに封印された・・・」
リリー
「そして、それぞれの剣を『封印の鍵』としてカギをかけ、2体を完全に封じ込めたんや・・・」
ジェイムズ
「その後、2つの剣はバラバラの場所に分けられたのだ・・・もう二度と、封印を解かれないように・・・」
ジョディ
「え?なぜですか?」
秀一
「あの2つの:RINGは、グラードンとカイオーガを封じるカギであると同時に、解き放つカギでもあるんだ。2つの:RINGがそろえば、あの化け物はまた動き出す・・・そしてそうなれば今度こそ、世界は粉々に消し飛ぶ!!!」
ジョディ
「そうだったの・・・でも、どうして真希ちゃんを早く助ける必要があるのかしら・・・?」
ジェイムズ
「知っておるかね?2つの:RINGを使ってレックウザと共に2体を封じ込めたクシナダが、その後どうなったのかを・・・死んだのだよ・・・2つの:RINGを使いすぎた、精神力の限界でな・・・」
ジョディ
「なっ・・・!?」
秀一
「クリーバーとブレイバーは、強い精神力がなければ操れない魔剣・・・精神力が弱ければ、心を操られてしまうんだ・・・」
ユーリ
「クシナダのように大人ならまだいいが、真希ちゃんのように子供だと、強い魔力には耐えられん・・・」
ジェイムズ
「このまま放っておけば、真希ちゃんは・・・死ぬ!!!」
FBI捜査官達の表情が、一瞬にして曇った。
ジェイムズ
「この件に関しては、また後々会議を開く。各々、くれぐれも用心するように。では、解散。」
ジョディ達は、それぞれの自室に戻っていった。
ジェイムズ
「彼らにはまだふせておこう・・・リアン君こそ、クシナダの血を引く娘である事を・・・そして、クリーバーとブレイバーをしのぐ第3の魔剣『カリバー』の存在がある事を・・・さて、ワシも部屋に戻るか・・・」
ジェイムズはそう言うと、その場を出て行った。 |