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FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル242:地球の神秘と陰謀(ストラテジー)『6・命がけのサバイバル3』



「川に着いたわ。」

健太
「これで水の心配はなくなったな!」

幹彦
「ホッとしたらお腹がすいた。」

繭美
「ウチも!」


「健太君のお米で、ゴハンを炊きましょう!」

健太
「電気釜もないのにか?」


「大丈夫!こんな物拾ったの!」

幹彦
「包丁?」


「みんなは、焚き木拾って火を起こして!」

繭美
「うん!」

健太
「そやけど、いったいアレでどうやってゴハン炊くんや?」

カーン、カーン!!

刃「これなら十分だわ!」




「竹の中のお米をよく洗って、次に笹の葉っぱでフタをして蔓草(ツルクサ)でよく縛って、焚き火のそばに刺します。」

繭美
「楽しー!」

シュッシュッ!


「火が燃え移らない距離よ!」

幹彦
「どれくらいでできるの?」


「30分くらいだけど、10分ほど蒸らした方がおいしいよ!」

健太
「40分もかかるんか!」


「その間にオカズの魚を捕りましょう!」

幹彦
「釣り道具もないのに?」


「大丈夫!健太君がいれば!」




「健太君、魚達に気づかれないようにね!」

健太
「わかってるて!」


「今よ!!」

ガン!!

健太
「ん?」

プカプカ・・・


「やった、大成功だわ!!」

幹彦
「なんで魚が浮いてきたん?」


「魚は人影を見ると、岩陰に隠れる性質があるの。その隠れている岩に大きな衝撃を与えると、小魚は気絶するほどショックを受けるのよ!アタシはいつも電撃で魚捕ってるんだけど、今日は久しぶりに、ね・・・」

繭美
「スゴいわ、刃ちゃん!」

健太
「何や!岩を落としたのはワイやで!」

繭美
「そっか!アハハ!」



健太
「おいしいよ!こんなおいしいの初めて食べたよ!」

繭美
「ホンマ!ただのゴハンがこんなにおいしいなんて!」


「空気と水がいいのと、自分達で全部やったからだね!」

幹彦
「サワガニもたくさんとれたから、しっかり焼いて保存食にしよう!」

繭美
「この川の周りは、見た事もない大きな石ばっかりやね!」

健太
「大阪の川は、小さな丸い石しかあらへんな!」


「大きな石は川の流れで流される事はないけど、小さな石ほど下流に流されて、互いにぶつかり合うと角がとれて丸くなっていくのよ!」

健太
「なるほど、それで下流の石はみんな丸いんか!」

幹彦
「という事は、ここはまだまだ上流って事やね?」


「そうね!」

健太
「あれだけ歩いたのに、まだ上流?」

繭美
「フーッ、元気なくなってまう・・・」

幹彦
「今日は、ここでキャンプにしよう!」

健太
「水の心配もないしな!」


「キャンプは、川から離れた場所にしないとダメよ!」

健太
「えっ、なんで?」


「あの飛行機雲を見て!ゴハン炊く前からあったんだけど、まだ形を残してる。」

健太
「って事は?」

幹彦
「上空がカラカラに乾いていたら飛行機雲はすぐに消えるけど、残ってるのは上空が湿ってきたって事やね!」


「そういう事!」

繭美
「じゃあ、そのうち雨になるって事?」


「うん。大雨にでもなったら川の水が増水する!そうなれば、川原でキャンプしていたら寝てる時に流されるかもしれないでしょ!」

健太
「それは大変や!」


「竹の水筒にできるだけ水を積んで山を降り、夜になったら川から離れてキャンプしましょう!」

繭美・幹彦・健太
「うん!!」





『4人の子供達が突然飛行場から姿を消して、丸1日たちました。依然、消息はつかめないままです。』

平次
「こんな大事になってしもて・・・」

和葉
「今頃きっと、みんなお腹をすかせているわ!かわいそうに・・・」





健太
「このサワガニ、香ばしくておいしい!」

幹彦
「ホンマや!」

繭美
「そやけど、お母さんら心配してるやろうな・・・」

健太
「そうやな・・・」

幹彦
「刃ちゃん、あとどのくらいで山を降りられるかな?」


「わからない・・・夜が明けて、この雨が止んだら一気に降りましょう!」

健太
「そやけど止むかなこの雨?」

繭美
「えー、このまま家に帰れへんのー?」

幹彦
「そんな事ないよ・・・」


「(確かにこの雨はいつ止むかわからない・・・第一、本当に山を下っているのかもわからない・・・このままじゃ・・・)」

ピカッ!!


「うっ!!」

「き、君達!こんな所で何をしてるんだ?」

刃・繭美・幹彦・健太
「た、助かった!!」

「き、君達はヘリポートから消えたという子供達かい!?」

「あ、あのテレビでやってた・・・」

幹彦
「お願い!ボクらを早う山から降ろしてください!殺人事件を目撃したんです!!」

「何だって!?」


「グズグズしていると、犯人が逃げてしまいます!!」






大阪府警



「何で私が、こんな所に呼ばれなければいけないんです?」


「今それを説明します。ところで大滝警部。山頂で発見された死体の解剖結果はどうでしたか?」

大滝
「胃の中から、この青いビニール片が発見された。恐らく山で遭難し食べる物がなくなったために、そばにある物でも口にしたんやろう。」

和葉
「悲惨な死やね・・・」

大滝
「それと、肺と脳の組織に水が溜まっていた。」


「水?」

大滝
「これは高山病特有のものでな。地上の気圧は1気圧やが、3000メートルもの山では気圧はぐんと下がる。そうなると体の機能がマヒして、肺や脳にどんどん水が溜まっていくんや!」


「えっ、高山病特有?毒薬とか刺し傷の跡はなかったですか?」

大滝
「一切ない!監察医も死因は高山病やと言っている。亡くなった人は山好きな人で、危険やから1人で登るのはやめろと、周りに止められても聞かずに登っていたらしい。」

「そら見ろ!私が死体など運ぶワケがない!!」


「そ、そんなバカな・・・」

健太
「あの人は、ヘリの中ではもう死んでた!」

幹彦
「そうや!この人は飛行場である人に頼まれて運んだんや!」

大滝
「君達は幻覚を見たんやないか?医師によると、いきなり高い所に登ると頭が痛くなったり、ひどい時には幻覚を見るらしい。」


「(確かに山頂では激しい頭痛がしたけど、あれは幻覚じゃない!)」

大滝
「高山病は人それぞれでな、3000メートルでかかりにくい人もいれば、1500メートルで重病になる事もあるらしいんや。」


「でも、ヘリポートではすでに・・・」

平次
「高山病はな、地上では起こりえないんや!!」


「(確かにそうだわ・・・だけど、地上に山頂と同じ環境を作れたとしたら!?)」

ジリリリ・・・

大滝
「えっ!?は、はいわかりました!!大阪湾で作業ダイバーが潜水病にかかったそうです。至急ヘリで、減圧室のある寝屋川中央病院に搬送してくれとの依頼です!」

「は、はい!」


「(ハッ!!)」

「では、私はこれで失礼します。(ニヤリ・・・)」

平次
「人助けをするような良い人が、人を殺すと思うか?」

繭美
「誰もあの人が殺したなんて言うとらへん!!」

幹彦
「もう1人仲間がいるんや!!」

平次
「オマエら、まだ高山病やろ・・・」


「(フフフ・・・わかったわよ、犯人の使ったトリックが!!あの方法を使えば、地上でも高山病に見せかける事が可能だわ!!見てなさいよ、犯人さん・・・このリアン・ハートネスが、アンタの善人ぶった化けの皮をひっぺがしてやる!!!)」












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