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FBIから来た女:3〜猛火・赤の章
作:ユーリ



ファイル240:地球の神秘と陰謀(ストラテジー)『4・命がけのサバイバル1』


懸賞に当たって、大阪上空をヘリで一周する事になり、みんなでヘリポートへとやって来ました。


繭美
「わー、どのヘリに乗るんやろ?」

健太
「大きさといい、あの白いヘリやないか?」

繭美
「ウチ、あの青いヘリがいい!」

幹彦
「早く乗ろ!」

平次
「待ってな!係の人に聞いてくるから。」

和葉
「おとなしゅうしてるんやで!」

繭美・幹彦・健太
「はーい!」


「(ったく・・・たった15分の遊覧飛行に、何でこんなに盛り上がるの!?)」

繭美
「刃ちゃん、こっち!!」


「えっ?勝手に乗ったら、マズイんじゃないの?」

幹彦
「平次兄さん達が来るまでの間やて!」


「(知らないわよ・・・)」

幹彦
「健太君、そのコンビニ袋何や?」

健太
「オカンに買い物頼まれたんや!米とか、ゴミ袋や。」

繭美
「なんや!オヤツやないんや・・・ガッカリ。」

幹彦
「今日は晴れてるから、一気に高く舞い上がるな!」

繭美
「えっ、なんで?」

幹彦
「気球と同じで、空気は熱せられると軽くなって、上昇し始めるんや!今日みたいに晴れてると、太陽の光が地面を暖めるから、地面近くの空気がどんどん上昇するんや!」

健太
「よう知ってるな!」

幹彦
「今日のために勉強してきたから、何でも聞いてや!!」


「じゃあ、上昇した空気はどうなる?」

幹彦
「雲になるんや!」

健太
「雲にやと!?ウソつけ!!」

幹彦
「ホンマやで!空気中には水分が含まれているのは知ってるやんな?」

健太
「ああ、湿度ってヤツやろ!」

幹彦
「気温が高いと、空気はたくさん水分を含む事ができますが、逆に低いと少ししか含む事ができひんのや!」

繭美
「冬はカラッとしていて、夏はムシムシするのはそのせい?」

幹彦
「そやで!太陽の光で暖められた地上の空気は、どんどん上昇していくけど、上空に行くほど温度は低くなるんや!」

繭美
「じゃ、空気は水を含んでいられない?」

幹彦
「その通り!温度が低くなって空気中にいられなくなった水分が、水となって現れるんや。」

健太
「それが雲だっていうんか?」

幹彦
「そやで!」

健太
「そんなの信じられへんな。見た事あるんか!!」

幹彦
「見たワケちゃうけど・・・」

健太
「少年探偵団ともあろう者が、憶測で者を言うなや!!」


「そんな事ないよ!幹彦君も健太君も、繭美ちゃんも見た事あるわよ!」

健太
「えっ、ワイが!?」


「ホラ、水を入れたガラスの周りに水滴ができるでしょ?あれはガラスの周りの空気が冷やされて、空気中の水分がガラスについたのよ!」

健太
「あれは、コップの中から染み出たんとちゃうんか?」


「コップの周りの小さな水滴が集まって、大きな水滴となってグラスを伝わり、下に落ちるでしょ?」

繭美
「もしかして、雨もそれと同じ?」


「簡単に言うとね!地面に暖められた空気は空に昇るけど、そこで冷やされ雨となって、再び地面に降り注ぐ。だけど、また太陽で地面が暖められると、空へと昇って雨を降らせる。」

繭美
「繰り返しなんやね!すごーい!!」

健太
「そんな事より、さっきから気になってるんやけど、足元のこれ何や?」


「えっ?」

幹彦
「まさか、人が入ってたりして・・・」


「そんなバカな・・・」

繭美
「あれ?ここ開くよ!」

ゴソゴソ・・・

刃・繭美・幹彦・健太
「!!」


「し、死体!!どうしてこんな所に!?」

健太
「110番せな・・・」

コツコツ・・・


「誰か来る!隠れて!!」

ギィッ・・・

「でも、本当にうまくいくんだろうな?」

「オマエはブツを、言われた通りの場所に運びさえすればいいんだ!!」

「わかったよ、礼金はたっぷりもらうからな!」


「(何の相談かしら?)」

ドゥルルル・・・

繭美
「あ、飛ぶん・・・フガ・・・」


「シッ!!」

ドゥルルル・・・


「(気づかれなかった・・・)」

ババババババババババ・・・


「(クソッ!どんどん上昇していく!)」

健太
「どこに行くんや、これ!?」

幹彦
「あの死体を、大阪湾に捨てるつもりなのでは!?」

繭美
「じゃあ、見つかればウチらも・・・」


「静かに!!」

バババババッ・・・





平次
「あれ、アイツらは?」

和葉
「トイレにでも行ったんとちゃうの?よっしゃ、乗り込むでーっ!!」

平次
「・・・」





ギィッ・・・


「死体を降ろしてる・・・今のうちに降りましょう!」

繭美
「うん!」




「こっちへ!!」

繭美
「うん!!」

サッ!


「戻って来た!」

カン!

繭美
「あ!」

「!」

ジーッ・・・

スッ・・・


「ホッ・・・」

ババババババ・・・

健太
「フーッ、助かった!!危なかったな!」

幹彦
「殺されなくてよかったな!」

繭美
「死体はどこに捨てたんやろ?」


「それより、これからどうするかよ。」

繭美
「ここ、どこなん?」

健太
「真っ暗で全然わからへんな!」

幹彦
「そやね。かれこれ1時間以上は飛んでいたからな。」

繭美
「頭ボーっとしてきた。」


「(夏だというのにこの涼しさ。そして頭がボーっとする感覚。もしかして、とんでもないところに連れて来られたのかもしれない・・・)とにかく、歩くのは危険だわ。夜が明けるまでここで休んで、明るくなったら動きましょう!健太君、そのコンビニ袋の中には何があるの?」

健太
「透明なゴミ袋が10枚と、スチールのタワシ、お米2キロとサラダ油、ほんで単3電池が2個やで。」


「これなら明かりが作れるよ!」

繭美
「えっ?」


「ランプを作るのさ!」

ビーッ!

健太
「そのハンカチは?」


「ランプの芯にするのよ!幹彦君、足元の空き缶持って来て!」

幹彦
「繭美ちゃんが蹴った缶やね!」

トクトク・・・


「まずサラダ油を空き缶の中に注ぐ。次にスチールタワシをほぐしてと・・・健太君、電池をくっつけて持ってて!」

スッ!

健太
「おぅ!こうか?」


「うん!いくよ!」

バチン!

健太
「火がついた!!」

ボッ!

幹彦
「すごーい!!」


「これで、少しは怖くなくなったでしょ?」

繭美
「ううん・・・」


「どうして?」

繭美
「あそこ・・・」


「えっ!?」

健太
「!!」

幹彦
「ここに死体を捨てたんやね・・・」


「なるべく、見ないようにして眠りましょう!」

繭美
「うん・・・」


「(どうしてわざわざ、こんな場所に死体を捨てたのかしら・・・)」












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