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第28話~森に向かおう~
店を連行されてから数分、現在俺達は練習する場所に向かっている。

ぐぅ〜〜

「……」

 この奇怪な音はもちろん俺の腹の音だ、だれかさん達に無理矢理連れて来られたせいで、お腹が苦しんでいた。

「今なら腹と背中がくっつくっていうのがわかる気がする・・・」

 誰も反応してくれない、女子達はなにも言わずに進んでいく。

「はぁ、腹減った」

「も、もとはと言えば清人がデレデレしてるのがわるいんでしょ!」

「そうだよ!あんなに鼻の下伸ばして!」

「ハァ!?」

 やっとなにか喋ったと思ったら逆切れかましてきやがったこいつら!

「お兄ちゃんがわるい!」

「わ、私もそうおもいます。」

 人が優しくしてりゃあつけあがりやがって……

「お前ら……いい加減にしろよ。」

「ふん!」

ぐぅ〜〜

ぶちっ!

「なんだよ! なんで何もしてない俺が! ただ飯取られただけの俺がおまえらに責められなきゃなんねんだよ!」

突然の清人の怒声に、その場にいた全員が驚いていた。普段からあまり怒らないため、怒るとかなり怖い

「だいたいなんで俺が女子と話すといちいち怒るんだよ!お前らには関係ないだろうが!」

「それはっ」

 好きだから、なんて言えるはずがなく、みんな黙り込んでしまった。

 しかし清人はその態度に腹が立ち、更に追求しようとするが、健二がそれを阻止した。

「落ち着けよ清人」

「邪魔すんなよ健二!」

 もう勘弁ならん! 今回だけはしばいたる!

「まぁまぁ、ほれ、これあげるからさ」

 健二は俺の怒声をものともせずに、なにか袋を押し付けてきた。

「これは……」

 まさか……

 ごくりと唾を飲んで、ゆっくりと袋を開ける。

 すると中から肉とポテトの匂いが溢れていた。

「さっきみんなが出たときに買っといたんだよ」

 健二……

ガシッ!

 清人は健二の肩を思いっきり掴み

「心の……友よーー!!」

 大勢の前で叫んだ。

 くっ! あまりのうれしさに遂叫んでしまった。健二は苦笑してるけど気にしない!

「じゃあ、いっただっきま〜「ちょっとまった」」

 いざ食そうと袋に手を入れると、出す前に健二に腕を掴まれた。

「なんだよ!金なら後で払うから!」

「ちがうよ!そうじゃなくて先にやることがでしょ?」

 そういいながら健二は詩織達を見る。

「……ああ!」

 俺は健二の言いたいことを理解し、詩織達の方を向いて大きく息を吸って~。

「ざまぁみろ!」

 ふぅスッキリ。

「ちがうでしょ!?」

「ええ!ちがうの!?」

 てっきり仕返しのことかと。

「全然違うよ、先に誤ったほうがいいってこと」

「は?? 誰が? いつ? どこで?」

 俺な疑問を、健二はニコニコ笑顔で答えてくれた。

「清人が、今、此処で、彼女たちに。」

・・・・
・・・
・・
は?


「はあぁぁぁぁぁ!? なんで俺が!?」

「それは……鈍いから?」

 答えになってねぇ!

「鈍い? 俺のどこが鈍いんだよ!」

「落ち着けって、本当はお前だって言い過ぎたって思ってるんだろ?」

「うっ」

 健二の言葉に一瞬ひるむ。

 確かに……いつもみんなにいろいろ世話になってるのに関係ない、なんていったのは確かに言い過ぎたと思う。

 ……仕方ないか。

「…わかったよ」

 溜め息混じりに一言いって、俺は女子達の方を向いた。

「少し言い過ぎた、ごめん」

 そして頭を下げた、そんな俺の行動につられてか、女子達も頭を下げていく。

「私こそ、ごめんなさい」

「私も言い過ぎたわ、ごめんなさい」

「ごめんなさい」

「ごめんね、お兄ちゃん」

「さっ! 仲直りしたところで行きますか! 魔法の特訓へ!!」

 高らかに叫んだ隆起に、ポテトをほおばりながら一言。

「え? お前もくんの?」

「ひでぇ!!!」

 いつもどおりの展開をお約束にして、俺ら一向は、裏の森へと向かうのであった。
なんかずっと保存してあったので投稿、たぶん待っていた人はいないと思いますが……
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