表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊力にお願い  作者: 凛人
11/21

Count.1.11 目的地

 病院を出てワゴンで待機していたタカシとユリと共にまた別の場所へ移動することになった。

 車内は沈黙が続いていた。誰もしゃべろうとはしないのに不思議とそこには“気まずさ”というものは漂ってはいなかった。


 陽と葉月はワゴンの3列目、つまり1番後ろに並んで座っていた。その前にマキとユリ。タカシが運転をしている。

 陽は前に座っているユリに目を向けた。


“この人が…たしかユリさんだよな…。1、2個上なのかな。マキさんのアシスタントって言ってたけど一体何のアシストしてるんだ…?ちゃんと顔見てなかったけど、どことなく宮崎あおいに似てたような…。”

 ユリが視線を感じたのかちらっと後方を確認したため陽は自然に視線を前方へと反らした。


“この人がタカシさんか…。マキさんよりも年上なのかな…。それでも24、5ぐらいだろ…。”


 そんな事を考えているとバックミラー越しにタカシと目があった。

 一秒ぐらいだろうか、二人は目を合わせていたが、どちらからともなく目線をそらした。


 そしていつの間にか目的地に着いたようだ。


「ここは…?」


 陽たちの目に飛び込んできたのはビルだった。しかしそれは高級マンションのようなオシャレなビルでもエリート商社マンが集う高層ビルでもなく、ホラー映画に出てくるような、たぶん、いや間違いなく現在は使われていない廃ビルだった。いや少なからずマキたちは使っているのだろうが。

 ア然としているオレらをよそにマキさんをはじめ3人は

「着いて来て。」

と一言だけ残し、ビルの中へと消えていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ