はい、若干遅れた更新です
アクセス解析を見ると分かる事ですが、やっぱりみなさん本文を読んでませんでしたね
あ、当たり前か
ちなみに、作者情報でしたっけ?あそこらへんを見ていただけると分かりますが、これでも一応定期更新ですよ?
さて、最後に本文について
ストーリー上、避けて通れないシリアスっぽい部分が続きます
個人的には苦手なんですけどね
つまりは、暫く変になります
まぁ、大目に見てやって下さいお願いしますいや本当に
あ、長々とすみませんがあと1つ
PV4800突破!!
ユニークアクセス1300突破!!
PVとユニークの違いの説明はさておき、これは嬉しい事態です
携帯やPCの前のみなさん
ありがとぉー!!
そして、これからもよろしくお願いします!!
……何かしたいですね
TURN9-転機!敗けられないデュエル
「テスターになって頂けませんか?」
それは、呼ばれた時点で可能性の1つとして意識の片隅にあった質問
「お断りします」
「お前、答えるの早くないか」
速答に予想外で驚くというより、呆れてみせる霊弧
「いや……だってデッキ作り替える気ないし」
「……貴方もですか」
神妙な面持ちからいつもの笑顔に表情を戻す小林
「貴方も?」
「ったく、烈斗も昇華も断りやがって」
「あの人たちらしいっちゃらしいけどなぁ」
呆れる霊弧と、別の意味で呆れる神騎
「あ、もう帰って良いですよ。時間もそれなりに遅いですから」
「あ、はい。失礼します!!」
神騎は小林の配慮に甘えるように部屋から出ていく
ガチャリ
「……どうするんだよ、コバ」
「なんとかなりますよ、れ〜ちゃん。しばらくお世話になりますよ」
「貸し1つ無しだからな」
「あと2つですね」
「1つだ!」
「嘘はいけませんよ。昔かられ〜ちゃんは嘘をつくとき、目をそらす癖があるから分かるんですよ?」
「ちっ、バレたか」
笑顔で言い合うところから、二人の仲は上々なようだ
「……ふぅ。疲れたぁ」
「ご苦労様、神騎君」
だいぶ疲れた様子の神騎と、そうでもない悠
自室の二段ベッドの上に寝ている悠と、電気を消すために起きてる神騎
夜になればいつも見られる風景だ
「(そうだ、明日はデッキを調整するか)」
自分のデッキと、その他のカードを机の上に置く
何をしているのか気になっている悠が覗き込むが何ら問題はない
「電気消すぞ?」
「うん、お願い」
パチッっとボタンを押す音がすれば部屋一面が真っ暗になる
「おやすみ、神騎君」
「おう、また明日」
「う〜ん………」
夜もふけ、暗闇の中うなされている神騎
「う〜ん……う…ん……」
それでも日は昇る
「神騎君、おはよう」
「ふぁ?……ああ、悠か。おはよう」
『いつも通り』に悠に起こされる神騎
悠は既にパジャマ代わりのジャージから着替えている
「……なぁ、『加狩』って奴知ってるか?」
「『加狩』君?クラスメートにいるよ。長髪をゴムで縛った男の子だよ。同じクラスだよ?部屋も隣だし」
さも当たり前のように話す悠
……と、言うより同じクラスで隣の部屋なら知っているのが当たり前だ
「いや……俺同じクラスの奴のことあんまり知らないし」
「それがどうかしたの?」
「いや……夢のお告げ?」
しょうもない理由だと自分でも理解しているために、後ろめたそうに話す神騎に軽い笑顔で返す悠
「何それ。でも、今日はテスト開けだし行ってみようか」
「おう!!あ、一応デッキ持っていこ……」
自分の机に向かって歩いていたのに急に動きの止まる神騎
「どうしたの?」
「……ない。ない……!!俺のデッキがない!?」
「え?昨日の夜に確かに机の上に置いたよね?」
おぼろ気な記憶を呼び起こしてみれば、確かにその場面を目撃している
「ああ。他のカードならある。デッキだけがないんだ!!」
「僕は先生に言ってくるね!神騎君は、もう1度探してみて!」
「わかった!!」
こういう時に冷静なのは悠の長所であろう
「……で、なんで僕の部屋に来る?霧原」
ところ変わって加狩の部屋
同室の人物は今はいない
「いや、お前の部屋は隣だし。何か知ってるかと思って」
「知らん!何も知らん!」
強い口調から、面倒事に巻き込まれて嫌な気分になっている事が楽に分かる
「そうか……やっぱり真夜中に侵入したのかな?」
「だいたいデュエリストの魂とも呼べるデッキを机の上に置きっぱなしにするお前が悪い!」
否定した時と同じ強い口調で神騎を追い詰める
「……それは分かってる」
「まぁ、良い機会だ。いっそテスターになってしまえ」
「いや……まだ探すさ。あれは俺だけのデッキじゃないからな!!邪魔したな、何かあったらメールしてくれ!!メアドは送ったから!!」
「ああ、分かった。善処しておくよ」
ガチャリ
バタンッ!
加狩との会話から、想いを新たにデッキ探しを再開する
「……はぁ」
……とは、いうもののヒントなしではやはり絶望的だ
「神騎君!見つかった?」
「いや、全く。あれ、小林さん?」
悠の後ろには、小林が立っている
「他の先生が忙しいので、私が代わりに来ました。ところで、何故隣の部屋に?」
「あ、加狩に話を聞いてた」
「何か知ってた?」
「いや、何にも知らなかっ……待てよ?」
「どうしたの?」
何が神騎の頭をよぎる
「小林さん。俺のデッキ、どこに置いてたか知ってますか?」
「ええ。静馬君から聞きました」
「そうだよな。聞いてたら知ってるけど聞いてなかったら知らないよな。小林さん。誰がテスターに選ばれたか公表しました?」
「いえ。まだ決まってませんし」
真意の分からない質疑応答に困惑気味の悠
「いったいどうしたの?」
「なんで加狩はその2つを知ってたんだ?」
その事実から繋がる結論は1つ
「まさか加狩君が犯人?」
「可能性は高そうですね。部屋に行ってみましょう」
言うより早く、行動にうつる小林
コンコンッ!
「小林です。加狩君はいますか?」
「いないわけないだろ。さっきまで俺がその部屋に一緒にいたんだから」
小林の言葉に、呟くようにツッコむ
「……まさか!?」
ドンッ!
タックルをし、無理矢理にドアをあける小林
後ろで唖然としている二人はお構い無しだ
「やはり逃げられましたか。今回の犯人は、割りと臆病者のようですね」
部屋は既にもぬけの殻だ
「そんなこと言ってる暇ないですよ!証拠になる神騎君のカードを消そうとしてるかも知れないのに!」
「……火山口。東の火山口だ!!」
「なんで場所が分かるの?」
「GPS。メアド交換したから分かるんだよ!!行こう!!」
自分の生徒手帳を見せ、そのまま先頭になり走り出す神騎
「う、うん!」
「急ぎましょう!」
その後を二人が追いかける
「……くそっ!なんであんなに早くに目をつけられたんだ!だいたいあいつ、テスターになんかなってないじゃないか!テスターデッキなら、オシリス・レッドの僕でも勝てるのに!捨てないと……早く、証拠を捨てないと!」
焦りと恐怖から、証拠となる神騎のカードを処分するために火山口へと来た加狩
活火山のため、本来は立ち入り禁止の場所だ
「加狩ー!!」
赤々とした火山口を除きこんでいた加狩に神騎の声が聞こえる
「霧原!?と静馬と小林さん!?」
振り向いてみれば、三人が駆け寄って来ている
慌ててデッキを隠すものの、間に合わなかったようだ
「加狩……そのデッキはなんだ?」
「えっ?いや、なんの事だい?」
「お前はデッキを2つ使ってなかったよな?」
「あ、新しく作ったんだ!霧原の真似をして、戦士デッキをな!」
苦し紛れの言い訳
本人に焦りがなければ、まだマシな言い訳も出来たであろうが今の加狩には無理だ
「嘘はもういいだろ。それは俺のデッキだ。返してくれ」
「ち、違う!これは僕のデッキだ!……だいたい証拠がないだろ!」
「くっ……」
痛いところをつかれ、言葉に詰まる神騎
「なら、デュエルすれば良いじゃないですか?」
助け船を出したのは、小林だった
「小林さん!?何を急に……」
「加狩君。それが貴方のデッキなら、例え作ったばかりでも貴方が使えない訳がないですよね?」
デュエル次第では、無罪放免
加狩にとっても助け船だ
「……ふっ。良いだろ!僕が敗けたら、素直に認めてこのデッキを渡そう。だが、僕が勝ったら、金輪際僕を疑わない事!そして僕をテスターにしてもらう!」
「良いですよ」
「小林さん!?」
破格の条件をあっさりとのんでしまう小林
実はテスターは誰でも良いのでは?と疑いたくなってしまう程だ
「これをどうぞ」
そんな神騎の心を知ってか知らずか、デッキを手渡す
「これは?」
「テスターになったあかつきに渡そうとしたデッキです。今回はこれで頑張って下さい」
それは、小林がこの学園に来た『意味』そのもの――新カード、『シンクロ』を使ったデッキ
「……はい!!」
『シンクロ召喚』は分かりますか?」
「はい!!小林さんと御魂先生のデュエル、見てましたから!!」
「行くぞ、霧原!」
「こい、加狩!!」
「「デュエル!」」
「神騎君……頑張って!」
「俺のターンドロー!!」
先攻は神騎
「モンスターをセット、カードをセット。ターンエンドだ!!」
■
■
4000/4
「僕のターンドロー!『切り込み隊長』を召喚、効果で『ミスティック・ソードマンLV4』を特殊召喚!さらに『レベルアップ!』発動!『ミスティック・ソードマンLV4』をコストに『ミスティック・ソードマンLV6』を特殊召喚する!『切り込み隊長』に『団結の力』を装備!」
切り込み隊長
ATK1200→ATK2800
「1ターン目で攻撃力2000越えが2体だって!?」
予想外のデッキ回りに、たじろぐ
「行くぞ!『ミスティック・ソードマンLV6』でセットモンスターに攻撃!デッキトップに戻す!」
「そうはいかない!!リバース発動、『リバース・ブレイブ』!!セットモンスターは『カウンター・ナックラー』だ!!」
カウンター・ナックラー
ATK1200→ATK2000
神騎LP4000→LP3700
「くっ……ダメージはあるが、『カウンター・ナックラー』は自身の効果で戦闘で破壊されないぜ!!」
「それでもまだまだこちらが上だ!『切り込み隊長』で攻撃!」
『ミスティック・ソードマンLV6』の斬撃に休む間もなく『切り込み隊長』の一撃がとんでくる
神騎LP3700→LP2900
「くっ……!!」
「カードをセットしてターンエンドだ」
△△
□■
4000/1
「俺のターンドロー!!『切り込み隊長』を召喚、効果で『ミスティック・ソードマンLV2』を特殊召喚!!」
「ふん、弱小モンスターを並べてどうする?」
「一人一人が弱くても、集う光は大きな輝きになる!!シンクロ召喚、『ギガンテック・ファイター』!!」
神騎の場には、体の節々に青い宝石のような物が埋め込まれたゴツい白い闘士が現れる
「シンクロ召喚か!?」「『ギガンテック・ファイター』の元々の攻撃力は2800!!」
「くっ……『切り込み隊長』と相討ちか!」
「いや、墓地の戦士族モンスター1体につき100アップする!!」
ギガンテック・ファイター
ATK2800→ATK3100
「バトルだ!!『ギガンテック・ファイター』で『切り込み隊長』を攻撃!!」
「ククク……リバース発動、『月の書』!」
「な……!?」
突撃していく『ギガンテック・ファイター』の姿は消え、神騎の場にはセットモンスターの存在を表す裏向きのカードが残る
「セット状態になれば攻撃は通らないな……」
「ちっ、カードを1枚セットしてターンエンドだ!!」
■
■
2900/2
「僕の勝ちだ!僕のターンドロー!『ミスティック・ソードマンLV2』を召喚!僕の場に表側表示モンスターが増えた事で『切り込み隊長』がパワーアップする!」
切り込み隊長
ATK2800→ATK3600
「ククク……言っただろ!これは僕のデッキだ!だからここまで使いこなせるのだ!『ミスティック・ソードマンLV6』でセット状態の『ギガンテック・ファイター』に攻撃!デッキトップに戻す!」
「『ギガンテック・ファイター』はエクストラデッキに戻る……」
「関係ないね!『切り込み隊長』でダイレクトアタック!終りだ!」
「まだだ!!リバース発動、『くず鉄のかかし』!!1度だけ相手の攻撃を無効にし、再びセットされる!!」
『切り込み隊長』の攻撃は、神騎との間に突如現れたオンボロな案山子に阻まれる
「ふん、まあいい。『ミスティック・ソードマンLV2』でダイレクトアタック」
神騎LP2900→LP2000
「ターンエンドだ」
△△△
_
4000/1
「俺のターン……(あれを引ければ……答えてくれ、このデッキ!!)ドロー!!」
デッキを信じる者
その者には……
「ククク……ここからの逆転など不
「可能だ!!」
――奇跡が起こる
「『ジャンク・シンクロン』召喚!!効果で墓地の『ミスティック・ソードマンLV2』を特殊召喚!!さらに速攻魔法『地獄の暴走召喚』発動!!」
「小林さんが御魂先生とのデュエルの時にしたコンボ……」
「俺は『ミスティック・ソードマンLV2』を!!お前もモンスターを選択しろ!!」
「ふん、『切り込み隊長』だ!(これでロックがかかるからな)」
神騎も度々使用するコンボだ
だが
「さらに!!」
「な、まだあるのか!?」
「速攻魔法『死者への供物』を発動!!『切り込み隊長』を破壊!!『地獄の暴走召喚』は効果処理時に選択したモンスターが場に存在しなければ特殊召喚出来ない。つまり、『切り込み隊長』は特殊召喚出来ない!!」
モンスターを選択するのは効果発動時
『地獄の暴走召喚』は効果処理時に選択されたモンスターが存在しなければ特殊召喚出来ないのだ
「ま、不味い!?」
先ほどまでの余裕が嘘のように青ざめる加狩
「行くぜ……シンクロ召喚、『ジャンク・ウォリアー』!!攻撃力は『ミスティック・ソードマンLV2』2体……つまり、1800アップ!!」
ジャンク・ウォリアー
ATK2300→ATK4100
「『ジャンク・ウォリアー』で『ミスティック・ソードマンLV6』を攻撃!!打ち砕け!!」
「うわぁっ!?」
加狩LP4000→LP2200
「『ミスティック・ソードマンLV2』で相討ちだ!!残りの『ミスティック・ソードマンLV2』でダイレクトアタック!!」
加狩LP2200→LP1300
「ターンエンドだ」
△△
■
2000/0
「さぁ、お前のターンだ!!それがお前の信じるお前のデッキなら応えてくれるハズだ!!」
震える加狩に冷たく言い放つ神騎
「ぼ、ぼ、僕のターン……ドロー!……くそっ……!」
「俺のターン!!『ジャンク・ウォリアー』でダイレクトアタック!!」
加狩LP1300→LP0000
「他人から盗んだデッキで勝てるほど甘くないんだよ!!」
「お、お前だって自分のデッキじゃないだろ!」
「借りると奪うじゃ、意味が違うんだよ!!」
「神騎君、良かったね!」
デュエルも終わり一安心し、二人のもとへ歩み寄る神騎
「おう、当たり前だ!!」
「っ!?お二人ともどいて!」
「きゃっ!?」
「うぉい!?小林さん、何を……!」
二人を押し退けた小林の先に神騎がみた光景……
それは、加狩がここに来た理由そのもの
「加狩……てめぇ!!」
「ふんっ、何が『てめぇ』だ。僕が僕のカードを捨てて何が悪い!」
火口に舞う、神騎のカード
「まだ言うか加狩!!」
「証拠がないだろ!」
「あるんだよ……いや、あったんだよ。カードが残ってたならな!!」
「ど……どういう意味だ!」
思いがけない神騎の一言に狼狽える加狩
盗んだ時点で証拠になりそうなものはなかったのは確認済みだからだ
「あれは親父のお古でな。初期のカードなんだ」
「あ、わかった!ナンバーだね!」
カードの左下にある、8桁の番号
だが、大抵のカードは再販されている事もあり、ナンバー無しの古いカードはそうそう残っていないのが現実だ
ナンバー無しのカードがデュエルに使えるというのは、そのカードをいかに大切にしてきたかの証明でもある
「ああ。ナンバーがついてないんだよ」
「っ…まさか……」
「何枚か無事なカードがありました。デュエルに使用したカードは無事ですね」
火山口ギリギリまで近づいた小林の一言
「そうですか……」
『デュエルに使用したカードは無事』
つまり、デュエルに使用されていない多数のカードは無事ではないという意味だ
「加狩君。御魂先生に言い、しかるべき対応を受けてもらいます」
「ち…違う……あれは……俺の……」
+注意+
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