テストも終わり、ちらほらと帰って来ました
どうやら再試のようです
それはそうと、3月からOCGの制限改正ですね
まさかの『死者蘇生』制限化
あ、ちなみに小説内では、独自の制限リストがありますのでOCGの制限改正は影響なしです
TURN4-再帰!一方的デュエル
「あ〜かったりぃ。え〜今日は他校からの交換留学生と、交換留学に出てた奴等が来ます。てめぇら、問題起こすなよ」
それは、朝早くにデュエルアカデミアに流れた放送である
ちなみにこの放送、録音である
なのに『かったりぃ』が入ったままというのは良いのだろうか?
「へぇ〜。交換留学生か」
放送の流れたスピーカーを見つめながら、神騎は食堂で悠と一緒に朝食をとっている
カランッ
「ん?悠、どうした?箸落としたぞ」
不意に悠の方へ視線を戻す
「帰って……来る……?」
「どうした?」
固まる悠を余所に箸を拾い、自分の食事を再開する
ガタンッ!
「ゆ、悠!?」
急に立ち上がり、フラフラと歩き出す悠
「どうしたんだ!!」
「ごめん。気分…悪いから…休む」
バタンッ!
ガチャリ
「……あぁ!?悠!!開けろ!!」
「うるせぇ、神騎!」
食堂のキッチンから現れたのは霊弧
彼はオシリス・レッド寮の寮長なのだ
「こっちは二日酔いで只でさえ気分わりぃってのに……」
「それは自己責任でしょ!?悠が部屋に引っ込んだんですよ!!」
「悠が?・・・ああ、そういう事か」
少し考え込んだかと思うと、すぐに何か思い当たる節があったらしく一人納得する霊弧
「え、先生何か知ってるんですか!!」
「ああ。ま、取り敢えずそっとしておいてやれ」
「いや、だから……」
「口答えすんのか?」
細い目を更に細くし神騎を睨み付ける
「え、いや、その……はい」
「解ればいい」
キッチンへと戻っていく霊弧
実は調理師免許を持っているのだ
「制服とか……教科書とかどうしよう……」
残されたのはパジャマ姿の神騎であった
……って事が今朝にあったんだよ」
今は昼休み
相も変わらずドローパンを買う二人を余所に、一人ごぼ天うどんをすする明子
「なにがあったんだ?……たこ焼きパン、と」
「俺も分からねぇよ……味噌パン、と」
引いたパンの種類を紙に書いていく二人
それぞれの紙には既に二桁を超える
「はぁ……。」
大げさにため息をつく明子
「なんだよ、あーちゃん」
ゴンッ!
「あーちゃん言うな。はぁ……まったく、二人とも知らないの?」
「うん」
「まったく」
はぁ、と改めて深くため息ををつく明子
「あのね、帰ってくる『交換留学に出てた奴』って言うのが悠の兄なの」
「「へぇ〜」」
「そういう訳で悠を知らないか?」
後ろからの声に振り返る
「昇華さん!!」
「うわっ、本物だ!」
「なっななな何で昇華様来てるのよ!」
顔を真っ赤にしつつ紅衣を叩く明子
昇華は烈斗程ではないが確かにカッコイイ部類に入る人間であり、クールな振る舞いからファンクラブがあるのである
もちろん、烈斗のものもある
「悠はいないのか?」
「あ、悠なら自室にこもってます」
「そうか。なら、いい」
用を済ませたらしく、踵を返して帰ろうとする昇華
「昇華さん!!」
神騎の呼び声に立ち止まる
「悠とは知り合いなんですか?」
「兄が……静馬烈斗がタッグパートナーだからな」
振り返る事なく答え、そのまま歩き出す
「クールでカッコイイィィィ!」
「あんなのが良いのか?」
「少なくとも紅衣よりわね」
「世界って……案外狭いんだな」
知らないところで人の輪は繋がっているものである
゛ようこそ!゛
「おお、看板出来てる」
飛行場に集まる野次馬一同
もちろん、神騎達三人もいる
「まだかぁ?」
「もう時間……なのよね、一応」
「……ん?」
ふと何かに気づく神騎
「『10C』……天コーポレーション?」
ブロブロブロブロ……
「神騎、来たぞ!」
豪快な音と共に巨大なヘリコプターが飛んで来る
「彼処に悠の兄貴が……」
「だな」
「烈斗さん……どんな人かしら?
「こんな人だけど?」
・ ・ ・ ・
「「「わあー!?」」」
「アッハッハッ!『わあー』ってリアクションかよ……古っ!」
ヘリコプターを見つめていた三人の後ろから現れた青い服の少年――静馬烈斗
悠の兄だ
「えっ?えっ?えっ?」
「アッハッハッ!ドッキリ大成功!」
「ほう……」
再び後ろから声が聞こえる
今度は冷たく、鋭い声だ
「し、昇華!?」
「お前、このために規定留学期間を無視して帰ってきたのか……」
「いや、違うぞ!」
「では、何故こんなにも早くに帰って来たんだ!」
「それは……
愛しの我がきゃぶふぉあ!?」
烈斗が言う終わる前に昇華の右ストレートが顔面に炸裂する
「この大馬鹿者がぁ!」
ブロブロブロブロ……!
ヘリコプターの音が更に大きくなる
もう着陸体制にはいっているのだ
「交換留学生……どんな奴らなんだろうな!!」
「ああ!」
「あのさ……二人とも烈斗様や昇華様は無視なのね」
「その曲がった根性、直してやろう!」
「嫌なこった!」
逃げるが烈斗、追う昇華
まるで小学生のケンカのようだった
ガチャリ
ドアが開く
「やっとついたぁー!」
第一声は元気な女の子の声だ
「邁、慌てない。ちゃんと止まってからおりなきゃ」
「は〜いっ!」
ヘリコプターから降りてきたのは総勢4名
「んじゃ、行くぞ」
霊弧の掛け声で一斉に移動する
流石に外では交換留学生の歓迎会はないようだ
「えー。それじゃ、交換留学生で来た4人に自己紹介をしてもらう」
朝の放送といい、この司会といい霊弧はアカデミアの放送系の係らしい
「八神(やがみ)海亮です。オシリス・レッド2年に編入です」
この少年は、先ほど『邁』と言う少女を戒めた少年だ
「八神邁、ラー・イエロー1年で〜っす!」
どうやら兄弟みたいだ
「ロール・マーガレット、ラー・イエロー1年です」
「ゴスペル、3年」
「兄様、ちゃんと名乗らないと」
「ちっ。ゴスペル・マーガレット。オベリスク・ブルー3年に編入だ」
見た目からして外国人風な二人
かたや長い金髪のおとなしい少女
かたや黒髪で、かなりキツメな少年
顔の系統は昇華寄りだろう
「んでもって俺が帰ってきた静馬烈斗だ!」
「それじゃあ、交流を兼ねてデュエルを行う。ま、適当に相手でも選べや」
霊弧の台詞とともに、一斉に生徒がなだれ込む
『適当に相手でも選べや』と、言うことは自分達にもチャンスがあるからだ
「あわわわわ……」
「あはははは……」
「に、兄様」
ロールにいたってはゴスペルの後ろに隠れてしまった
「ほう……。ロールを脅かす者は俺が排除する。さぁ、何人でもかかってこい!」
「いや〜、向こうは凄い事なってるな、あーちゃん」
ゴンッ!
「あーちゃん言うな。……あれ?烈斗様は?」
「え、いないのか?」
辺りを見回すが、会場内に烈斗の姿はない
「ま、いいじゃん」
「それもそうね……どうせデュエルしないんだし」
「流石にあの中に入る勇気はないな」
「烈斗さん、どういうことですか?」
「ん?まぁ気にすんな」
烈斗に誘われ神騎が来たのは会場裏
「彼処だと騒がしくて仕方ないからな。さ、デュエルだ。俺のターンドロー!」
「俺の意見聞く気ないんですか!?」
「発動、フィールド魔法『シャインスパーク』」
辺り一面が光のもとに白く染まる
「モンスターとカードををセットしてターンエンドだ」
■
■■
4000/2
「まさかやらないなんて言わないよな?」
「そりゃ、売られたデュエルは買いますよ!!俺のターンドロー!!『切り込み隊長』召喚!効果で更に『ミスティック・ソードマンLV4』を召喚!!」
「速攻か。速いな」
「バトル!!『ミスティック・ソードマンLV4』でセットモンスターを攻撃!!無条件で破壊です!!」
「裏側守備表示ならな。リバース発動、罠『停戦協定』」
神騎LP4000→LP2500
「ぐうっ……」
「全てのモンスターを表にし、効果モンスターの数×500のダメージを相手に与える。俺のモンスターは『シャインエンジェル』だから効果モンスターは3体、1500のダメージだ。そして、戦闘破壊された『シャインエンジェル』の効果発動。デッキから攻撃力1500以下の光属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!」
烈斗の場に、自身の身長に不相応な巨大な剣を構えた小さな剣士が現れる
「『サイレント・ソードマンLV3』を特殊召喚する!」
「さ、『サイレント・ソードマン』!?」
『サイレント・ソードマン』
――『ミスティック・ソードマン』と同じくレベルアップする戦士族モンスター
全レベルに共通してある能力として魔法体制があることだ
「『サイレント・ソードマンLV3』の攻撃力は1000。だが、『シャインスパーク』でパワーアップだ。『切り込み隊長』じゃ倒せないぜ?」
サイレント・ソードマンLV3
ATK1000→ATK1500
DEF1000→DEF600
「くっ……カードを1枚セットしてターンエンドです」
△△
■
4000/3
「でも!!『ミスティック・ソードマンLV4』はレベルアップしますよ!!『ミスティック・ソードマンLV6』特殊召喚!!」
「構わないさ。俺のターンドロー。そしてスタンバイフェイズ、俺の『サイレント・ソードマンLV3』もレベルアップだ!召喚、『サイレント・ソードマンLV5』!」
サイレント・ソードマンLV5
ATK2300→ATK2800
DEF1000→DEF600
「行くぞ!『サイレント・ソードマンLV5』で『切り込み隊長』を攻撃、沈黙の剣LV5!」
「リバース発動、『重力解除』!!全てのモンスターの表示形式を入れ替えます!!」
「甘いな。リバース発動、永続罠『王宮のお触れ』!全ての罠を無効にする!」
「げっ!?」
神騎LP2500→900
「なんだ、こんなもんか?昇華から話は聞いてたんだがありゃマグレか?」
プチッ
「何ですかその言いぐさ!!」
「お、おいおい。そんなにお
「そっちが勝手に始めたんでしょうが!!なんなら、この状況はねかえして見せてやろうか!!」
「期待してるぜ。カードをセットしてターンエンドだ」
△
□■
4000/3
「分かってると思うが俺の『サイレント・ソードマンLV5』はお前のあらゆる魔法の効果を受けないぜ」
「分かってます!!俺のターンドロー!!」
・ ・ ・ ・
「なんだ、無理だったか」
カードをドローした状態で止まる神騎
「まぁ、無理ないか。所詮、1ね
「『ならず者傭兵部隊』召喚、効果発動!!」
「この状態でそれを引くとは……運が味方したか」
『ならず者傭兵部隊』は攻撃力,守備力は低いが戦士デッキ以外にも採用されるほどの効果を持っている
その効果は
「自身をいけにえにモンスター1体を破壊します!!『サイレント・ソードマンLV5』破壊!!」
「惜しい、だけどやっぱり甘いな。リバース発動、速攻魔法『我が身を盾に』」
烈斗LP4000→LP2500
「コストがライフポイント1500もだって!!」
「このカードの効果で『フィールドのモンスターを破壊する効果』を含む効果を無効にする。『ならず者傭兵部隊』は無効だな」
「くそっ……『ミスティック・ソードマンLV4』を守備表示にしてカードをセット。ターンエンド」
□
■
900/2
「(セットしたのは『月の書』。『サイレント・ソードマンLV5』には効かないけど、追撃は防げる!!)」
「俺のターンドロー。終りだ。『レベルアップ』発動」
「『サイレント・ソードマン』最高レベル、LV7が!?」
「現れろ、最強の剣士『サイレント・ソードマンLV7』!このモンスターがフィールドに存在する限り、敵,味方を問わずに全ての魔法カードの効果を無効にする!『シャインエンジェル』を召喚しバトルだ!沈黙の剣LV7!」
「『ミスティック・ソードマン』!?」
「『シャインエンジェル』で……
「(『月の書』は……使えない!!)」
「ダイレクトアタック!」
神騎LP900→LP0000
「一発も通らないなんて……」
「かっかっかっ!恐れいったか!」
「神騎ぃ!烈斗ぉ!てめぇら二人何やってんだぁ!」
今日、頻繁に聞こえた声と同じ声で怒鳴り声が聞こえる
「げ!?御魂先生!!」
「烈斗!てめぇは他の生徒の相手もしろや!」
「嫌だ」
「なっ……!?」
即答で拒否されるとは思ってなかったらしく、面食らってしまう御魂
「俺は認めた相手としかデュエルやりたくないんだよ。先生が相手なら良いぜ?」
「ぐぬぬぬ……勝手にしろ!」
来たときよりも機嫌を悪くして戻る御魂
「(あれ?いつもの先生なら力ずくでも連れてくのに?)」
「じゃあな!」
「って何処行くんですか!?」
「レッド寮」
「ブルー寮でしょ!?」
青い服装からしてオベリスク・ブルーに間違いなはない
何故なら、オシリス・レッドやラー・イエローの生徒が真っ青な服装をしている訳がないのだ
「悠に会わずに帰れるか!」
言うより早く駆け出す烈斗
その姿は暴走車並だ
「大丈夫か……あの人。いろんな意味で」
余談ではあるが昇華の話によると、夜中に烈斗は全身ずぶ濡れでブルー寮に帰ってきたらしい
開口一番が
「悠はツンデレなんだから」
だったらしく、思わず全力で殴ってしまったらしい
背筋がゾッとしたそうだ
そして、悠本人は……
ドンドンッ!
「悠!!頼むから開けてくれ!!」
相変わらず引き込もっていた
「……今日は何処で寝よう?」
※本文修正4 2/28(内容は変わってませんけどね)
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