はい、定期更新です
相も変わらずテスト期間ですが
オリカについてですが、どうも序盤は以下の傾向になりそうです
・オリカを使うデュエリストは、複数使い専用のデッキを作る
つまり、あまりオリカは頻繁に出てこないと
出る場合は一気に出そうです
P.S.今回はオリカなしです
TURN3-封殺!目立つデュエル
バンッ!
勢いよく部屋のドアが開く
ここはオベリスク・ブルー寮
「う、右京さん!」
「落ち着け、君」
右京と呼ばれた少年は、自分のデッキをいじっていた
「昇華先輩を倒したオシリス・レッド生の話だろ?」
「あ、はい。先日のレクリエーションで、ラー・イエロー生のタッグに勝ったそうです!」
「パートナーは?」
「えっと……」
ポケットからメモを取り出し、慌てて確認する
「それを渡せ、それを」
「あ、はい。すみません」
「ふぅむ……パートナーは静馬悠…か」
そう呟くと、デッキを自身のデッキケースにしまい立ち上がる
「どこへ行くんですか?」
「決まっているだろう。その少年とデュエルだ」
「いくぞ!!紅衣」
「おうよ!」
「「せ〜のっ!」
ビリッ
パクッ
「……神騎、どうだ?」
「……納豆パン。紅衣は?」
「餅パン」
「ダブル炭水化物かよ!!」
ここはお昼時の購買部
ほぼすべての生徒が買いに来る事が可能な程に広い
そして今、ハイテンション気味に二人が食べているのはアカデミア名物『ドローパン』
見た目はごく普通なのだが、中身は食べてみるまで分からないという物で、1日に1つしかないと言う『黄金の卵パン』を目当てに、日夜デュエリスト達がドローの練習を兼ねて買っていくとか
ちなみに、ワゴンに山積みにされて売っており、『黄金の卵パン』を引く確率は1%を切っているとかいないとか
「次行くぞ、神騎!」
「おうよ!!」
そして、二人はどちらが『黄金の卵パン』を引けるかの勝負中である
「飽きないわね……」
「ですね」
そんな二人を遠巻きに眺めているのは明子と悠
二人は普通にパンを買って食べている
今日は日曜日
寮の食堂は休みなのだ
「……神騎?」
「豆腐パン。味がないぞコレ!!」
「また大豆か……」
「紅衣は?」
「お好み焼きパン」
「またダブル炭水化物かよ!!」
ヒョイッ
「ん?」
不意にワゴンに手が伸びる
制服の色からして、オベリスク・ブルーのようだ
ビリッ
パクッ
「な、何パン?」
「松茸パンだな。しかし安い松茸だな」
「「松茸ぇ!?」」
山に囲まれたデュエルアカデミア分校
山の幸は豊富である
「ところで霧原は君か?」
「お、おう。俺だけど」
「君の噂はかねがね聞いている。どうだろう、デュエルしないか?」
「ん……まぁ、断る理由はないしな。良いぜ!!」
「ではリングへ向かおう」
ワー!ワー!ワー!
「……へ?」
デュエルリングは既にお祭り騒ぎに
「ああ、すまない。少し回りに話してしまってな。噂になったようだ」
「(絶対に自分から広めたな)」
「では始めよう。と、その前に。まだ自己紹介がまだだったな」
ビッ!
「うぉっ!?」
相手が急に左手を突き出したために少したじろぐ
手は人差し指と親指を伸ばし、あとは握っている
「歩いていくのは決闘の道。上り詰めるは有頂天!」
「有頂天って、あの『お調子者』みたいな意味よね?」
「多分、仏教の方だと思うよ。『てっぺん』みたいな」
詳しくは辞書で調べよう
「デュエル界の有頂天に輝く天右京、それが私の名だ」
「………」
手を上に上げ『決まった』と、充実気味な右京を見てげんなりする神騎
「それでは始めよう」
「ヤバい、急にやる気が失せてきた」
「「デュエル!」」
「私のターンドロー」
先攻は右京
「『仮面魔導士』召喚!」
「『仮面魔導士』……ステータスは低いけど、ダメージを与えたらドロー出来るんだったよな」
「カードを3枚セットしターンエンドだ!」
△
■■■
4000/2
「俺のターンドロー!!」
「この瞬間!リバース発動、『スケープ・ゴート』!羊トークン4体を守備表示で呼び出す!」
「攻撃力の低い『仮面魔導士』が攻撃表示って事は、確実に罠……だよな」
手札のあるカードに指をかける
「なら、手数で勝負だ!!『切り込み隊長』召喚!!効果で『不意
「リバース発動、『昇天の角笛』。羊トークン1体をコストに『切り込み隊長』の召喚を無効にする。当然、召喚に成功しなかったので特殊召喚もなしだ」
「ぐっ……カードをセットしてターンエンドだ!!」
_
■
4000/4
「おっと、それは残させない。リバース発動、『砂塵の大竜巻』」
「なっ!?」
神騎のフィールドに砂嵐が吹き荒れる
「その効果により相手の魔法,罠カード1枚を破壊する。『地霊術-鉄』か。なるほど、罠を回避するための罠か」
「くそっ……!!」
神騎のフィールドは空に
「さ、流石オベリスク・ブルーなだけはあるな……」
「あら、紅衣いたの?」
「あーちゃん………そりゃないよ」
「私のターンドロー。『仮面魔導士』でダイレクトアタック!」
神騎LP4000→LP3100
「『仮面魔導士』効果発動。1枚ドローする。カードを2枚セットしてターンエンドだ!」
△□□□
■■
4000/2
「また魔法,罠除去とモンスター除去じゃないだろうな……俺のターンドロー!!『異次元の戦士』を召喚!!」
「リバース発動、『昇天の角笛』」
「なっ!?……カードをセットしてターンエンドだ」
_
■
3100/3
「リバース発動、『サイクロン』。当然、セットしたカードは破壊させて貰おうか」
「『本陣強襲』、ハズレだよ」
「ほう、ブラフか。私のターンドロー。しかし、フィールドが空なのに変わりはないだろう?」
「くっ……痛いとこつくな!!」
「まさに『完全封殺』ね」
「神騎君……」
不安のせいか、落ち着きなく神騎を見守る悠
「『仮面魔導士』でダイレクトアタック!」
神騎LP3100→LP2200
「効果でドロー。カードを2枚セットしてターンエンドだ」
△□□
■■
4000/2
「あと3発だな」
「うるさい!!俺のターンドロー!!『増援』発動!!『切り込み隊長』を手札に加えるぜ!!」
「どうぞご自由に」
右京の表示は余裕に満ちている
なにせ、相手が自分の戦術に見事にはまっているからだ
「『昇天の角笛』はあと1枚。今ある可能性は低い、か。なら、攻める!!『切り込み隊長』召喚!!」
「リバース発動、『神の宣告』」
右京LP4000→LP2000
「(2000のライフは痛いが、流れはこちらにある。まぁ、良いだろう)」
しかし、右京は気づいていなかった
流れは既に神騎のもとを向いていたことを
「へへっ!!」
「何がおかしい」
「2000のコストは大きいぜ?」
「何を戯言を……。また空のフィールドを晒すはめになるのはどちらだ?」
事実、右京のセットカードは『砂塵の大竜巻』
神騎のセットカードは破壊されてしまう
「墓地の『増援』をゲームから除外、『マジック・ストライカー』を特殊召喚!!」
「何!?特殊召喚だと!」
『マジック・ストライカー』
前回のデュエルではダイレクトアタックの効果しか発動しなかったが、もう2つの効果を有している
その1つが、墓地の魔法カードを1枚除外する事で特殊召喚出来るというものである
「行くぜ!!ダイレクトアタック!!」
右京LP2000→LP1400
「くふっ!?」
「どうだ!!ターンエンドだ!!」
△
_
2200/2
「フッ……オシリス・レッドなのになかなかやるな」
「そりゃどうも!!」
「私のターンドロー!フィールド魔法、『ダークゾーン』発動!」
フィールドの上空に暗雲が渦巻き始める
「その効果により、闇属性のモンスターは攻撃力が上がる」
仮面魔導士
ATK900→ATK1400
DEF1400→DEF1000
「守備力の下がるデメリットもあるがな。『マジック・ストライカー』に攻撃!」
「『マジック・ストライカー』最後の効果、戦闘による俺へのダメージを0にする!!」
「おお!神騎のやつ攻撃防ぎやがったぜ!」
「流れを掴んだわ!」
「神騎君!」
悠の表示は一転して、明るい笑顔に
「カードをセットしてターンエンドだ」
△□□
■■
1400/1
「(モンスター除去の罠は引けなかったが、セットしたのは『収縮』。返り討ちにしてくれる)」
「俺のターンドロー!!」
今、神騎の手札は3枚である
「(『不意打ち又座』と『メテオ・ストライク』、『融合武器ムラサメブレード』、か)」
手札から相手のフィールドに視線を移す
「さぁ、どうした?」
相手のフィールドには、『仮面魔導士』と羊トークン2体、そしてリバースカードが2枚だ
「せっかく相手のリズムを崩したんだ!!ここで攻めなきゃ意味がない!!『不意打ち又座』召喚!!」
「攻撃力1300の2回攻撃モンスターか」
『不意打ち又座』もまた闇属性であるために『ダークゾーン』の効果を受ける
不意打ち又座
ATK1300→ATK1800
DEF800→DEF400
「何も発動しないのか?」
「ああ、何も発動しないさ。(『収縮』で返り討ちにして、更に差をつけてやろう)」
「『融合武器ムラサメブレード』発動!!『不意打ち又座』に装備だ!!」
「それは不味いな」
『収縮』の効果は元々の攻撃力にしか影響を与えない
仮に『融合武器ムラサメブレード』を装備した『不意打ち又座』に『収縮』を発動しても攻撃力は1950、『仮面魔導士』では到底及ばない
「リバース発動、『砂塵の大竜巻』」
フィールドに吹き荒れた大竜巻は、『不意打ち又座』に装備された『ムラサメブレード』を吹き飛ばしていく
「な…なんで!?『融合武器ムラサメブレード』は、魔法カードを破壊する効果じゃ破壊されないハズだろ!!」
「ルールを学べ、ルールを」
カードには、発動と効果がある
発動した時点では、効果は適応されていない
つまり、破壊されない効果を持つ『融合武器ムラサメブレード』も、発動した瞬間は他の装備魔法と変わらず簡単に破壊されてしまうのである
「まだだ!!『メテオ・ストライク』を『不意打ち又座』に装備!!」
「だがしかし、これでモンスターが破壊されれば手札もフィールドも空だな」
「構わない!!『不意打ち又座』で……」
「(さぁ、『仮面魔導士』を攻撃してこい!)」
『不意打ち又座』に『収縮』を発動した場合、攻撃は1150
十分に『仮面魔導士』で破壊出来る
だが、しかし
右京は『メテオ・ストライク』の存在を完全に忘れているようだ
「羊トークン2体に攻撃!!」
「何故守備表示モンスターを?」
「『メテオ・ストライク』の効果によって、守備表示のモンスターにもダメージを与える貫通効果が『不意打ち又座』に与えられるぜ!!」
「っ!?リバース発動、『収縮』!」
不意打ち又座
ATK1800→ATK1150
「くふっ!?」
右京LP1400→LP250→LP0000
「耐えられ……なかったか」
「や、ヤバかったぁ〜」
「おめでとう、君の勝ちだ。まさか、敗けるとはな」
「今まで戦った中で一番厄介だったよ」
「あれ?」
「どうしたの、紅衣?」
「そういえばさ、なんで神騎はオシリス・レッドなんだ?」
「何で…ですか?」
「いや、だってさ。入学試験の時には勝ってんだろ?」
※TURN1参照
「あ……!そう言えばそうね。でも、筆記が悪かったとか?」
「え…でも、そんなに悪くなかったって…神騎君言ってました」
※TURN2参照
「ならなんでオシリス・レッドなんだ?」
「いずれまたデュエルしよう!ではさらばだ!」
「おう!!」
デュエルリングを去る右京を見送る神騎
「面倒な目立ちたがり屋かと思ってたけど、さっぱりしたいいやつじゃん」
「なんでい、昇華も来てたのかよ」
「そういうお前もだろ?烈斗」
デュエルリングを出てすぐの廊下で出会う二人
「それにしても、なぜオシリス・レッドなんだ?私に勝ったのに」
「まぁ、いろいろあるって事じゃねぇの?」
「……烈斗。お前のしわざか?」
「さ〜て、何のことでしょうかねぇ〜?」
とぼけながら、昇華との距離をじりじり離していく烈斗
「……烈斗。詳しく聞かせてもらおう!」
「逃げるが勝ちだぁ!」
ほぼ同時に駆け出す二人
余談ではあるが、結局は昇華が折れた形であり詳しい話は聞けなかったらしい
※本文修正3 2/28(内容は変わってませんけどね)
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