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結構勘違いして見てる人いますね!題名狙って書いたわけじゃないですから!
残念!エロはないです!
はめられちゃったよ〜?

 「知ってた?」

俺はエンギルの不可思議な言葉に思わずそう言った。

 「そう知っていたんだ、君達が今日来ることを」

エンギルは本棚に近寄り、赤い何かの魔方陣のような形が扉絵として描かれた
分厚い本をテーブルの上に置き、椅子に座ると俺達に聞こえるように読み始める。

 「第三章、A1089日、その者達馬車に揺られこの街へきたれり」

 「彼等は異形の者に支配されし水の都を救いし救世主・・」

 「彼等の一人は貴族風の男、年若い女、異質の世界からやって来た男子・・・」

 「今読んだのは300年前にこの街に住んでいた有名な預言者バッフェルが書いた・」

 「預言書の一説だ」

 「A1089日とはまさしく今日を示していて、俺達はこの預言を信じ、待ち受けていたら」

 「君達が来たわけだ」

 「俺達は疑う事なく、君達がその救世主だと判断し助け出した」

(…うーん、ちょっと前に出来たばかりの町の癖して、歴史があるなんて
調子いいなぁ・・さすが俺の作った世界、帳尻あわせは天下一品・・・)

 俺は冷めた目で真剣に語るエンギルを見ていた。
アンリは聞いてるのか聞いていないのか分からないけど、理解はしてなさそうだ。
ピエールは真面目な顔でそれに聞き入っている。

 「ま、そういうことだから、君達に助けて欲しいんだ」

 「なんといっても期待してた救世主が来たんだ」

 「これで俺達の街も助かるはずだ」

 「ハハハハハ!」

エンギルって気楽な奴だな・・・思いっきり救世主まかせですか。
しかし、お前は俺の恐ろしさを知らない、そして、俺がどれだけ気まぐれな奴かも
分かっちゃいない・・俺の性格は言うなれば、天邪鬼。
期待されたら裏切りたくなるんだよ。何も分かっちゃいない・・・

 「取り合えず、エンギル、見えない出口の場所教えてくれない?」

俺はまじめ臭い話を長々と喋るエンギルの会話に空気を読まず
分け入ると、そう言い放った。

 「おぉ、そうだったな、済まない、重要な事だからな」

 エンギルはそう言うと俺達を呼び寄せ、アジトの案内と見えない出口の場所を
俺達に教えながら歩く。
ここは、今居た部屋を中心として、円状の廊下へ繋がる細い通路が3つほど
さっきの部屋から出ていて、その円状の廊下にはさっきの外の家の出口に繋がる
廊下が一つある。円状の廊下の両側には幾つか個室が用意されていて
そこでエンギル達は寝起きしている。魔法の出口はとにかく、あちこちに設置されているようで、覚えるというよりは、隙間無くある入口をハシゴするかんじ?

 「まぁ、こんなかんじだ、君達の部屋も用意してある」

俺達は円状の廊下を進んでいくと、少し大きな木の扉まで来ると
エンギルがその扉を開いた。

 「ここは客人用の部屋だ、大きめに作られている、ベッドも4つあるから
好きなの使ってくれ」

 「じゃゆっくりしてくれ、旅の疲れもあるだろう」

 「食事ができたら、また呼びにくるから」

エンギルはそう言うと、部屋から出て行く。
俺は部屋をコツコツ足音をならせながら、うろうろして
この先どうするか考えていた。

 「なぁ、ピエール」

 「はい?」

 「逃げよっか!」

 「え・・・」

俺の突然のその言葉に動揺を見せるピエール。
その言葉を聞いたアンリが激しく突っ込みを入れてくる。

 「ちょっと〜、またご飯も食べてないのに、、」

 「それに私ここで魔法教えてもらいたいの」

 「変な事言わないでよ!」

アンリは俺を少し睨みながら、両手を腰に当てて肩をいからせる。

 「いや、しかし・なんかほら・・ブラボー男の態度見た?」

 「何か気に入らなくねぇか?」

 「なんていうか、もう完全に俺達任せというか・・」

 「確実に勇者かなにかと誤解してまっせ、アンリちゃん」

 「そうかなぁ・・」

 俺はかなり面倒くさくなっていて、投げやりに言葉を垂れ流す。
アンリはやはり話しを禄に聞いていないかんじで、取り合えず、料理と魔法にだけしか
興味ないかんじだ。
俺の一連の言葉にピエールが何か言いたそうにしている。

(…何か意見あるんだろうけど、俺が主人だから遠慮しているんだな・・ここは一つ
言葉を投げかけてみるか)

 「ピエール君、言いたいことあれば言っていいよ」

 「そうですか?」

俺は笑顔でピエールに向かって二回頷く。

 「それでは・・・」

 ピエールが部屋に置かれている椅子に手をさし掛けるので、俺はその椅子に座ってみる。
そして、ピエールも顔が向かい合う席に腰掛ける。俺はとりあえず仲間の一人である
アンリに手招きして隣の席に呼び寄せる。少し不機嫌そうにアンリも席につく。

 「確かに、拓様の気持ちも分かります」

 「今日会ったばかりの人間に、助けられ親切に色々教えてもらいましたが」

 「私達にとってこの街は、どうでもいいはずなのは確かです」

 「アンリは魔法を覚えたいと言いますが、それなら他の街に行っても覚える事は可能です」

 「ほんとに〜?」

アンリが魔法というフレーズに敏感に反応する。

 「そうです、彼等の話しだと、この世界にはあちこちに街があるのは確かなようです」

 「どこか平和な街で魔法を教えてもらえばいいでしょう」

 「そういえばそうだね!」

ピエールのその言葉に納得すると、さっきまでの怒りが消えうせ笑顔が戻る。

(…アンリって単純だな…ある意味扱いやすいよ)

 「よしじゃあ、話しは纏まったな」

 「さっき教えてもらった出口から出ようか」

 「拓様…私も逃げたいとは思うのですが、そううまく行くでしょうか?」

 「彼等の預言書に書かれた言葉は非常に正確な物でした」

 「つまりですね・・・」

ピエールは部屋のドアに近付き、開けようとしたが、鍵が掛かっていて開けられない。

 「こういうことなんですよ」

 「え・・・・?」

俺はドアに駆け寄り、鍵をガチャガチャ音を立て、力いっぱい回すが、鍵が確かに掛かっていて開ける事ができない。

 「ええ・・どういうことだよ」

ドアの外からエンギルの高らかな笑い声が聞こえてくる。

 「ハハハハ!済まないな」

 「だが、君達の事は”知っている”と言ったはずだ」

 「あの預言書は完璧でな」

 「君達の性格、行動パターン、今日何するかまで全て書かれてるんだよ!」

 「俺達は君達を逃がすわけに、いかないんだ」

 「な〜に、この街を救ってくれたら、自由にしてやるから」

 「心配しなくていいぞ」

(…糞〜〜、はめられた…悔しい…)







 

 















 




 




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