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殺されちゃう〜よ・・

俺達は街から随分離れた森までやってきた。

「ピエール!このへんならいいだろ」

「そろそろ止めてくれよ」

「酔っちゃうよ」

 ゲロゲロ〜、ピエール爆走しすぎだ・・女の子も心配だし
 
 止まってくれ、そろそろ・

「分かりました、ここは人気のない森」

「ここなら・・・泣こうが叫ぼうが助けはきませんね。」

 ピエール・・さらりと怖いこという奴だ・・

「ドウドウ!」

 馬車は停止した。

「ピエール女の子可哀相だから」

「解いてやって」

「はい、拓様」

「すまないね、痛かったでしょ、今解くから」

 ピエール、誘拐してきたわりに、何その優しい態度。

 まぁ・・やっぱり俺の作った従者。

 ジェントルマンなとこは持ち合わせているようだ。

「プハ〜」

「ゲホゲホ」

 ちょっと女の子咽てるな。かわいそうに・・

「ゲホ・・」

「ふー」

 女の子美人だなぁ・・はっきりいって可愛い。
 
 俺の好み、色白だし、ぽっちゃり体系デブじゃないし、目はパッチリしてて
 
 栗色の髪にポニーテールっというのかな、後ろで束ねているだけか
 
 胸も程よく大きいよなぁ・・あ・・俺、無意識に審査してるよ
 
 そんなどころじゃないよ。今から怒涛の言い訳しないとな・・

「あの〜すみませんね。うちの従者が・・とんでもない事を」

「ん?この人攫い、あなたの従者?」

「ええ・・・」

 うわ・・誘拐されてきた割に、怯えるどころか
 
 そんな強気な態度で・・結構きつい子だったりして。

「あんたが命令したのね!」

「いえ・・滅相もありません・」

「問答無用!!!!!!」

「ギャアア」

 うわぁ・・女の子が飛び掛ってきた。

 右パンチ顔面にもらった〜〜!

「うっ!」

 腹に蹴り!俺の体が九の字に折れる。

「ぐぇ・・」

 さっき食べた物リバースし・・ぐぇ・・
 
 アッパ〜顎が跳ね上がる、頭くらっときたよ
 
「辞めて・・お願い・・うっうっ」
 
 尻に蹴り入れられた〜、痛いって・
 
 俺、地面に倒れこむ。

「ドサ!」

「辞めて辞めて・・」

 うげぇ・・・唇切れた・・痛い、痛い!いじめないで・・
 
 怖い、マジで怖い助けて・・ピエールなんとかせんかい!
 
 俺死んじゃうぞ。

「この〜蛆虫が〜ドカドカドカドカ!」

 まだ、俺、腹蹴られてるってば!
 
 この糞女、止めてってば・・
 
 死ぬ〜!ダズゲテ・・・

ピエールは女の手を掴んだ。

「コラ!拓様になんてことを・・!」

「うるさい〜この人攫いめ!」

「あんたもこうなるんだよ!」

「私を舐めるなよ〜これでも武道の心得あるんだから!」

 おめー遅いんだよ・・もっと早く・・

 ピエール・・・お前がやられたら全滅だ・
 
 なんとかしろ・・・お前やられたら、もうバリア張っちゃうよ。
 
 ん・・?
 
 ピエールなんか笑ってる・・

「ふ・・」

「しんじゃえ〜!」

「ふん!」

 おぉ、ピエール女の子の右パンチを、左手で余裕で止めた。

「まだまだ〜」

 うわ、女の子の後ろ回し蹴り

「グハ!」

 ピエール頭に受けちゃったよ・・
 
 その後、女の子しゃがんで、水平蹴りで足狙ってるよ。
 
 ピエール危うし・・

「ホッ!」

 ピエール、小ジャンプっして水平蹴り避けた!
 
 お・
 
 おおお!!

「ふん!」

「ぐふ・・かは・」
 
 ピエール、女の子に右ボディ一発
 
 更にボディ!
 
 あ、これは・・右手を取ったぞ
 
 その体勢から背中に担ぎこむこれは・・一本背負い! 

「きゃあああ!」

「ドスン!」

 決まった〜!

 勝負あり!一本!

 女の子は背中から叩きつけられ、動けないようだ。

「ゲホッ、ゲホッ!」

「悔しい・・・」

 女の子地面の砂掴んで、悔しそうに半泣きしてるよ。

「所詮、女の力ではここまでのようですね」

「さてと、すみませんが、あなたに選択をしてもらいます」
 
 ピエール、少し中腰になって、冷たい視線で女見下ろしてるよ。
 
 氷のような目だ・・

「ゲホッ・・選択・・?」

「私達と黙って一緒に旅をするか、それともここで死ぬかです。」

 え・・・ピエール・・そんな2択は無いでしょ・・
 
 お前は鬼畜か・・・?

 しかし、俺もここまでボロボロにされたし
 
 下手したら殺されてたかもな・・
 
 それくらいの脅しあってもいいかもな・・
 
「わ・・分かったわよ・・付いていくわ・」

「よかった・・あなたを殺さないで済んで」

 ピエールは右手にナイフを隠し持っていた。
 
 ピエール本気だったのね・・
 
 怖いよ・・ピエール・・

「じゃ、貴方のお名前を聞いておきましょうか?」

「私はアンリ・ソルティア」

「アンリだね。よろしく」

「起き上がれるか?手を貸そう」

 ・・なんだ・・ピエール、その優しい態度。
 
 アンリのお前を見る目が、さっきと違うぞ。
 
 俺の女・・って、こんな凶暴な女、好みじゃないけどさ・
 
 まぁ、いっか・・旅のメンバーに女が入ったんだ。
 
 凶暴でも美人だし、旅が少しは楽しくなるはず!?












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