挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

61/61

◆乳もみの刑


◆乳もみの刑

ある日、収録中のスタジオで、あたしは突然声が出なくなってしまった。

まったく声が出ないというのでは無いのだけれど、声がかすれてガラガラ声というかハスキーボイスになってしまったのだ。

その場は、しばらく休憩ということになったので、うがいをしたり、のど飴を舐めたりと、いろいろやってみたけれど、どれも効果はなかった。

結局、その日のあたしのセリフがあるシーンは、後日収録をし直すということになり、あたしはスタジオを後にしたのだった。

声優の仕事には、幾つかの天敵がいる。

煙草(近くで吸う人も)、花粉症、風邪インフルエンザ、カラオケなど喉の使い過ぎ、寝不足などがそれらである。


だが、今回はどれも思い当たる節がない。

仕事のスケジュールに支障をきたすと困るので、近所にある耳鼻咽喉科に行くことにした。

なにしろ声が出ないのでは仕事にならない。
超売れっ子の声優さんの中には、喉に高額な保険をかけている人がいると聞いたことがある。(都市伝説かも知れないけど)

いまの、あたしにはその気持ちが十分に理解できる。

そして・・・診察結果に異常はなし。 声帯も特に傷んでいなかった。 

いったい、あたしの声はどうなっちゃたのだろう?

まるで、ニューハーフの人がたまにドスの効いた男の声を出すことがあるけど、今のあたしの声はそれに近い。

花帆ちゃんが、「ガラシャちゃんのガラガラ声は、ガラッシャ声なんちって♪」 とかからかってきたので、乳も揉みの刑に処してやった。

そんなこんなで、あっちこっちの病院を回った結果、最終診断としては、ストレス性のものだということになった。
いわゆる、働きすぎだ。

そういえば、10円ハゲができたこともあったっけ。 あたしの精神はガラス細工のように繊細だ。
(ただのチキンとは違う。 うん、そうに違いない)

そして何やら、赤や青や黄色といった信号のような怪しげな薬を渡され、ほんとに効くのかと思って飲んだら、あっと言う間に改善された。

う~む。 恐るべし現代医療技術。 そして、ありがとう、赤・青・黄色の薬さんたち。

喉の具合も順調に回復したので、遅れていた自分のアテレコの収録を集中的に行う。

今は、昔と違って録音・編集機器や技術が驚くほど進歩しているので、自分のセリフだけを後から合成できるのだ。

こうして、またもピンチを乗り切り、あたしのHPも少しだけUPしたのであった。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ