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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆まあるいお月様


◆まあるいお月様

梓ちゃんの方を見た、あたしは今度は自分がギョッと驚いた。

なんと今度は、梓ちゃんが涙を浮かべている。

「な、な、なんで梓ちゃんが泣いているの?」
驚きのあまり、思わずどもってしまう。

「だって・・あたしがガラシャちゃんを傷つけるようなことを言ってしまったから」

「だいじょうぶ。 あたしは傷ついてなんかいないから。 ほんとうはね、留年したこともあるんだけど、今日みんなと会って気が付いたんだ。 なんだかみんな綺麗になっちゃって、自分だけ高校生のままだなって・・」

「そんなことないよ。 むしろ高校生のころのガラシャちゃんの方が大人びていたと思うよ」
優しい花帆ちゃんが、フォローに走る。

「そうそう、黒髪のお姫様みたいな雰囲気でね」
萌花ちゃんも話しを合わせてくる。 この娘も優しい。

「そうかな? でもさ、あたし洋服だって安物だし。 みんなの服って高級ブランドでしょ」

「う~ん。 確かにこれって〇〇だけど・・そんなに高い物じゃないよ」
花帆ちゃんが人差指を左右に振りながら真剣な目で言う。

「そうねぇ。 あたしが来てるのもお小遣いで買ったものだし」
萌花ちゃんも自分の服をじっと見て呟く。

「うんうん。 わたしのも演奏会で使わなくなったものを仕立て直したものだし。 ふふっ リサイクル品?」
梓ちゃんも優しい視線を送ってくる。

『う~ん。ダメだ。 やっぱり元々住んでる世界が違うわ。 みんなお金持ちのお嬢様だったんだっけ』
みんなと知り合った頃から、生活レベルが違っていて、何ども驚かされた事を思い出す。
萌花ちゃんのお小遣いだって、月に何十万ってレベルだろうな。

あたしは、もう青山くんのことを考えても心がチクチク痛まなかった。

そうだ、またどこかで、高校生のころのあ〇にゃんみたいなカワユイ娘を探してみよう。

お店を出て、ふと夜空を見上げると大きくてまあるいお月様が煌煌とあたしを照らしていた。
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