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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆お嬢様方たち


◆お嬢様方たち

あたしが通っている大学がある最寄駅から3つ先の駅に、超有名なお嬢様大学がある。
実はソコの大学には、お友達の岩清水梓さん、六条花帆さん、新宮寺萌花さんのお嬢さま方が通われている。

高3の春には、みんな一緒の大学に行こうねっと盛り上がっていたのだが、結局あたしの学力では、到底合格できない状況に陥ったために断念。
泣く泣く一人だけ別の大学を受験(と言っても自己推薦だが)した。

こうして通う大学は違ってしまったが、六条花帆ちゃんとは大の仲良しで、月に1~2回は花帆ちゃんに連絡して4人で女子会をしている。

あたしは、高校生のころと見た目はあまり変わっていないけど、他の3人のお嬢様方は最近随分と大人っぽくなったと思う。

特にあ〇にゃんの背は、あたしを追い越し、まるでさなぎが蝶になったかのように美しくなられた。
そんな訳で、あ〇にゃんを始め3人のお嬢様方は、あたしのストライクゾーンからは外れていったのだった。(哀)

ある日あたしは、いつものユニ〇ロ姿で女子会に参加したのだが、周りの3人と着ているものの差があまりに大きく、一人浮いた存在であるのにショックを受けた。
もちろん、ユニ〇ロ姿は、天才ピアニストの岩清水さんの次に有名人であろう、あたしの変装(地味で目立たない)には、欠かせないものではあるのだが。

ショックを受けたのが顔に出ていたのか、皆が じぃっとあたしの顔を見ているのに気付いて焦る。

「えっ? あたし何か変?」

「うん。 ガラシャちゃん元気が無いみたいだから・・・ねっ?」
岩清水さんが皆の顔を見ながら代表して発言。
みんなもそれぞれに頷く。

梓ちゃんもみんなも、とても優しい。

「そ、そんなことは無いよ。 お仕事も楽しいし♪」
あたしは、自分の気持ちを知られたくなくて、無理やり作り笑いとガッツポーズで誤魔化す。

「ならよかった。 ところでそっちの大学で彼氏とかできたのかな?」
花帆ちゃんが、いたずらっぽく笑みを浮かべながら、あたしに聞いてきた。

「え~っ! なんでイキナリそういう話しになるの?」
あたしの頭の中に一瞬、青山くんの姿が浮かぶ。

「ふふっ。 実は萌花ちゃんがね・・」

「ちょっ、花帆ったら。 やめてよ」
萌花ちゃんが、花帆ちゃんの口を手で塞ごうとするが、それを花帆ちゃんはするりと躱す。

「萌花ちゃん、彼氏ができたんですって!」

「きゃ~ 恥ずかしい」
萌花ちゃんは、真っ赤になった顔を手で覆い隠した。

「へぇ、そうなんだ。 どんな感じの人なの?」

「それがね。 ガラシャちゃんと同じ大学の人みたい」


「あたしと同じ大学・・・」
それを聞いたあたしは、心の中に妙な感情が湧き上がってくるのを感じながら、花帆ちゃんの次の言葉を待った。
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