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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆桜の季節と乙女


◆桜の季節と乙女

どうにか大学には入学したものの、ここでも当然お仕事優先で、取得単位数が全然足りない状態であり、勉強と仕事の両立の難しさに悩む日々が続いている。
あたしの性格上、結局楽しいものに流され、気が付けば既に留年が決定していた。
大学では、あたしが芸能活動をしていることは公にしておらず、ごく希に気付いて声をかけてくる人には、他人の空似と徹底的に誤魔化した。
人が多いキャンパス内でも髪型を変え、めがねをかけてユ〇クロの服を着ていれば面白いほどに気付かれない。

本当なら楽しかったはずのキャンパスライフがサークルの一つにも入れず、留年もして何のために高い授業料を払って大学に通っているのだろうか・・・
でも、そんな鬱々とした日々を過ごしていた、あたしに突然転機が訪れた。
キャンパスの正門から研究棟に続く通りの桜並木が満開になり、その桜に見とれながら歩いていたあたしは、前から歩いて来た人に気付かず、思いっきりぶつかって転倒してしまったのだ。
よくよく考えれば、あたしにぶつかった相手も、同じように満開になった桜を見上げながら歩き、前方を見ていなかったのだが・・・

「痛ーーーーっ!」
冗談ではなく、本当に痛かった。
「イテテテッ  って大丈夫ですか?」
跳ね飛ばされ転倒した、あたしを見て相手の男の子が慌てて駆け寄って来た。
あたしは、近くに落ちていた変装用のめがねを拾ってかけ直し、声の主に目を向けた。

ズキューーン
今度はあたしのハートが痛んだ。

目の前であたしに手を差し伸べていたのは、あたしが今アテレコをやっているアニメのヒロインが恋をしてる相手キャラと極似だったのだ。
きっとその時、彼を見つめるあたしの目は、綺麗なハート型になっていたと思う。
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