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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆それは無理です


◆それは無理です

そして三者面談は大荒れに荒れた。
まず、あたしの成績が急降下している状況に、パパとママは一瞬唖然として沈黙した。
が、その後パパは顔を真っ赤にし、頭から蒸気を吹き出す勢いで怒り始めた。
ママも隣でブツブツ独り言を言いながら、指をボキボキ鳴らしている。

正直、夫婦でプロレスのデスマッチをさせたらママの方が絶対勝つだろう。
二人の間に挟まれ座っていた、あたしは生きた心地がしなかった。

「ガラシャッ! いったいこれはどういう事だ! お前は仕事と勉強を両立させると言っただろう」
「はい。 言いました」
あたしは、どんな時も正直だ。

「それじゃ、コレはいったい何なんだ?」
学年順位が230番と記載されている成績表を指差しながら、パパが鼻息で隣に置かれた物理(赤点)のテスト用紙を吹き飛ばす。
「確かに仕事と勉強は両立させると言いました。 広辞苑で”両立”の意味を引くと、双方を支障なく行うこととあります。 そういう意味では、あれから学校へは一度も欠席せず登校していますし、お仕事も遅刻もせず支障を来たすようなことはしていません。 あたしは約束どおり、きちんと両立させていま・」
バチッ
最後の”す”まで言わないうちに、パパの垂直チョップが頭上に飛んできた。

「屁理屈は言わんでいい! 声優の仕事は今すぐやめなさい!」
「それは無理です」
「なんだと!」
「だって、契約書にはパパもサインをしたじゃないの。 契約違反をすると違約金を払わなくてはならないし、CDやDVDなんかの損害賠償で何千万円も請求されちゃうかも・・」
「なっ・・なんだって・・」
そしてパパの真っ赤だった顔は、みるみる青ざめていったのだった。
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