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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆拗ねてみせる


◆拗ねてみせる

あたしがアテレコの練習に打ち込めば打ち込むほど、学年成績順位が右肩下がりに落ちていった。
中間試験、期末試験・・・ズブッ ズブブッ

そしてあたしは、またしても久ちゃん先生に、あの嫌な思い出のある生活指導室に呼び出されてしまった。
「細川さん、あなたこのままで本当にいいと思ってる?」

「うぅっ・・・」
目の前のテーブルの上に得意科目だったはずの数学の答案用紙(45点)を置かれ、あたしは呻き声しかだせない。
「細川さんのお母様からは、あなたが勉強とお仕事を両立させると約束したので、声優のお仕事を続けることを許可されたと伺いました」
「だって・・・」
あたしは頬っぺたを膨らませ、拗ねてみせる。

「だって、何ですか?」
ダラ ダラ ダラ
あたしは汗かきだ。
バサッ
すかさず久ちゃんは、押し黙るあたしの目の前に、もう一枚の答案用紙を置いた。
グハッ
あたしのHPは一挙に120下がった。 おそらく敵の次の一撃であの世行きだろう。

ま、まさか。 そんな、物理まで・・
あたしはテーブルの上に両手を付き、肩で大きく息をした。
「い、今があたしにとって一番大事な時期なんです!」
「そうよ! 細川さん。 分かっているんじゃないの!」
「ちがっ・・ そうじゃなくて。 準主役級のお仕事が入って・・」

勢い込んで大きな声を出した、あたしの目の前に久ちゃんは、物理30点(赤点)を突きつけながら
「いい事! このままでは補修授業を受けるだけで、お仕事をする時間なんて、これっぽっちも無くなるわよ」
と冷酷な顔(あたしには立ち塞がるラスボスの様に見えた)で言い放った。

「そ、そんな・・」
あたしはこれ以上抵抗する気も失せ、その場でガックリと肩を落とした。
「いずれにしても、日を改めてご両親も交えて、どうするかゆっくり話し合いましょう。 今日はもう帰ってもいいわよ」
もし、あたしにMPがあれば、この瞬間にイカヅチ系か炎系の魔法で、久ちゃん先生を黒焦げにしてしまったことだろう。
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