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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆学業と仕事の両立


◆学業と仕事の両立

いったいミキさんは、どんな魔法を使ったのだろう?
そう思った途端、あたしの頭の中には、魔法少女〇〇のテーマソングが流れ出していた。

その後、あたしたちは穏やかな雰囲気の中、しばし談笑をしていたが、
「それでは、少しだけガラシャちゃんと二人きりでお話しさせていただいてもよろしいでしょうか」
とミキさんが切り出した。

「そうでしたね。 それでは、狭くて恐縮ですが娘の部屋をお使いください」
パパも普段これくらい穏やかだといいのに・・と思いながらミキさんとあたしの部屋に移動する。
パタンとドアが閉まるや否や、あたしは早速疑問をぶつける。
「ミキさんって、もしかしたら魔法使いなんですか?」
ミキさん目がゆらゆらっと泳ぐ。

「う~ん。 まぁ、そんなところかなぁ・・・」
「ほんとうに?」
「うそうそ。 そんなわけないでしょ。 あたしはただの芸能人だよ」
「だって・・・だったらどうして、あたしが声優の仕事をしてるって知ってたんですか?」
「だからさっ、あたしは芸能人だって言ったでしょ。 ガラシャちゃん、一昨日〇〇ビルでアテレコやってたでしょ?」
「えっ、それじゃミキさんもあのビルにいたんですか?」
「そう言うこと。 それにガラシャちゃん夜遅くに駅の方に駆けていったでしょ」
「はい。 終電ギリギリだったので」
「だからねっ、ピンときたんだよ。 今日ガラシャちゃんが血相を変えて大きな鞄を抱えてるのを見てね」
「ミキさんって、名探偵なんですね」
「そうそう。 過去にも難事件を幾つか解決したしね」
そう言って、ミキさんは少しの間、遠くを見つめるような顔をした。

「す、凄いです! ミキさんは、やっぱり名探偵です」
「でもさ。 ご両親もガラシャちゃんが大学進学も考えて勉強と仕事をちゃんと両立するって約束すれば、このまま仕事をさせてもらえそうだし。 よかったね」
「ミキさん。 本当にありがとうございました」
「うん。 よかったよかった。 めでたし、めでたし」
ミキさんは、そう言ってVサインをしながら、あたしにウィンクをした。
さすがに芸能人がやるとカッコよく決まる。
あたしは、この日に偶然再会したミキさんが、まるであたしの幸運の女神様のように思えた。
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