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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆魔法少女のテーマソング


◆魔法少女のテーマソング

「そっか・・・よしっ! それじゃお姉さんが人肌脱ごうじゃないの!」
「えっ?」
驚くあたしにミキさんは、ゆっくりと頷いてから、ピースサインを出した。

「おっと。 勘違いしないでね。 ここに匿ってあげると未成年誘拐とか拉致とか面倒なことになっちゃうから、あたしがご両親を説得してあげるってことだよ」
「む、無理です。 そんなこと絶対に! うちのパパは頑固だし、他人の言うことなんか聞きません」

「ムッフッフ。 ガラシャちゃん。 このお姉さんを甘くみてはいけないよ。 まぁ、騙されたと思って一緒に説得してみようよ。 ねっ?」
「・・・」

あたしは今、この大ピンチに対し、目の前にいる会うのが2回目のミキさんの提案に、ただコクンと頷くしかなかった。
・・・
・・

ミキさんの家でお茶を飲んで少ししてからうちに戻ると案の定、パパもママも家にいて、あたしが帰るのを待ち構えていた。
もし、この時ミキさんが一緒でなかったら、パパに最強技をかけられて、あたしの夢は一瞬にして消し飛んでしまっただろう。
でも不思議なことに、大興奮で玄関に飛び出してきたパパとママは、ミキさんを見ると途端に穏やかな表情に変わってしまった。
「まぁ、大沢さん。 その節は、ガラシャがたいへんお世話になりました」
このママの猫撫で声は何度聞いても背中が痒くなる。
「はぁ、ご無沙汰しております。 偶然ガラシャちゃんとエレベーターで一緒になったので、久しぶりにおしゃべりでもしようということになりまして」
「そうですか。 ちらかっていますけど、どうぞお上がりになってください」

ママはあたしたちがミキさんの家で高級な紅茶を飲んできたとも知らずに、ティーバッグの紅茶と普通のクッキーをテーブルに運んできた。
『あっちゃー。 めっちゃ差がついてるじゃん』

4人でリビングのソファに座って、ちょっとした世間話しをした後、突然ミキさんが話題を変えた。

「ところでガラシャちゃんから聞きましたけど、ガラシャちゃん、声優のお仕事を始めたそうですね。 あたしも芸能活動をしていますけど、声優のお仕事は、よい社会経験になると思いますよ」
あたしは、パパがいまにもフルネルソンを決めて、ミキさんを玄関から放り出しはしないかとヒヤヒヤした。
ところがよく見るとパパもママもニコニコしている。

「そうですね。 大学受験もあって少し心配ですが、勉強と仕事を両立すると約束出来るなら、ガラシャの好きにやらせてあげようかと・・なぁ、ママ」
「えぇ、この娘は小さなころからアニメが大好きで、大きくなったら絶対に声優さんになるって言っていましたから・・」
あたしは、途中から何が何だか分からなくなって、この成り行きをただボォ~っと見ていた。
それにパパやママは久ちゃんから聞いていると思うけど、あたしはミキさんには声優の仕事をしているなんてまだ一言も言っていないのだから。
いったいミキさんは、どんな魔法を使ったのだろう?
そう思った途端、あたしの頭の中には、魔法少女〇〇のテーマソングが流れ出していた。
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