挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

42/61

◆お姉さんに相談


◆お姉さんに相談

「はい、実はちょうど相談にのって頂きたいことがありまして・・・」

な、なんで? 口から勝手に違う言葉が出てる。

ミキさんは、にっこり微笑むと一旦、行き先階のキャンセルボタンを押してから最上階のボタンを押し直した。
一緒に居るとなんだかミキさんの体から、やわらかな光があふれ出ているように見える。
その光に包まれて、あたしの心の中の苛々や焦燥感がスゥ~と消えていく。

ポ~ン

エレベーターはあっと言う間に最上階に着いてしまったのだけれど、その短い間にあたしの心はすっかり浄化されていた。
このマンションの最上階には初めて来たけど(っていうか人の家だし)、エレベーターの扉が開くと行き成り屋上庭園が広がっているのには正直驚いた。
その庭園の中の小道を歩いていくと通常階のフロア半分ほどのお屋敷(ビルの一部では無く一戸建て)が見えて来た。
あたしの家の階は全部で10室あるので、約5軒分くらいの大きさで、更に3階建てのお屋敷である。
このビルはこの周辺では結構高いビルなので、周りには視界を遮る建物が無く、360度青い空しか見えない。

お屋敷の玄関には網膜認証と指紋認証の装置があり、ミキさんが操作すると玄関が自動で開いた。
「たっだいま~」
ミキさんの声は、お屋敷に負けないくらいに大きい。
「は~い」
ミキさんの声に反応して、中から背のすらっとした綺麗な女性が出てきた。
「ミキさま。 ずいぶんお早いお帰りですね?」
「うん。 エレベーターでガラシャちゃんに会ってね」
そう言われて初めて、その女性はミキさんの後ろに居るあたしに気づいたようだ。
「まぁ・・それでは、お茶のご用意を」
「そうだね、 清水さん。 飛び切り美味しいのをお願いね」
「かしこまりました。 それではガラシャさま、ごゆっくりどうぞ」

その綺麗な女の人は、そう言うとまた奥の廊下へと戻って行った。

「それじゃ、ガラシャちゃんの悩みは、このお姉さんがじっくり聞いて解決してあげるからね」
ミキさんは楽しそうに、あたしにウィンクをした。
『あぁ・・ ミキさんがもう少し若ければ・・・』
あたしは、かわゆいものが大好きだ。

実は、ミキさんと知り合ったのは、このマンションに引っ越してきた初日だった。
あたしがエントランスのガラスドアが、てっきり普通の自動ドアだと思って、思いっきり激突した時に優しく介抱してくれたのがミキさんだったのだ。
あの時は、鼻血が大量に吹き出て。ほんとうに失血死するかと思ったくらいだ。
ミキさんは白い洋服だったのにも構わず、あたしを抱きかかえて介抱してくれ、その高そうなお洋服をダメにしてしまったので、後日パパとママと3人でお礼とお詫びに行ったのだ。
(その時は、ビル1階のロビーにある応接ルームで会ったので、ミキさんの家は初訪問なのだ)

・・・
・・

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ