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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆万有引力


◆万有引力

ピピッ ピピッ ピピッ
う、う~ん。
目覚まし時計の音で目覚める。

いつもは2度寝で遅刻しそうになるあたしだが、昨日の絶体絶命状況を思い出しガバッと跳ね起きた。
パジャマ姿のまま、恐る恐るリビングに行くが、パパもママもいつも通り会社に出かけていた。
ひとまずホッするものの、今日は絶対に白状させられるだろうなと思う。

せっかく始めたばかりの憧れの声優の仕事だけに、絶対にやめたくない。
こうなったら、声優を辞めるくらいなら大学には行かないと脅す(交渉とか取引とも言う)しかないだろう。
20分くらい考え、対策基本方針が決まったところで、顔を洗いに洗面所に向かう。
その後、身支度を整えていると、そろそろ家を出る時間になってしまっていた。
今日は、基本方針を検討していたので、朝食の時間が無くなってしまったのだ。

あたしは、アニメ主人公の女子がお決まりでやる、トーストをくわえながら学校への道を駆けて行くというシーンを思い出し、それに挑戦してみることにした。
それに、これも声優の勉強の一つではないだろうか?
さすがにジャムなどを塗った場合の最悪のリスクを予想しつつ、ヘルシーマーガリンを薄く塗ってくわえ、玄関を飛び出した。
トーストをくわえたまま、マンションの内廊下をスタスタとエレベーターに向かって進むが、唾液がみるみる口の中に溜まってくる。
トーストをくわえたまま、ツバを飲み込むと歯にも力がかかるのは必然的であり、その結果としてパンは歯型の通りに二つに切断される。
後は、偉大なるニュートンさんが発見した万有引力に従って、パンの大きな方の塊が地上に向けて落下していく事になる。
物理は、あたしの得意な教科の一つである。
廊下に落ちたパンを拾って家に引き返し、ゴミ箱に捨てたため時間をロスした上、エレベーターも直前で乗り遅れて、結局あたしは遅刻する羽目になった。
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