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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆声優への道


◆声優への道

あたしは、アニメが大好きだ。 アニメ好き=オタクと言われることが多いけど少し違うような気がする。
でも、そんな事はどうでもいいことだ。 アニメ好きでもオタクでも自分が好きなものを他人からとやかく言われる筋合いは無い。
アニメは、あたしの妄想の世界によく似ている気がする。

最近は深夜の時間帯に面白いアニメをやっているが、流石に1時、2時まで見てはいられない。
こんな時間にシフトせざるを得ないのは、視野が狭い時代遅れの誰かの所為だろう。 世界に誇る日本の貴重な文化がまるで分かっていない!

こんな、かわいそうなあたしのために、神様は素敵なアイテム(ブルーレイレコーダー)を授けてくださった。
あたしの部屋のテラちゃん(BDレコーダー)は、容量が1TBもあったが、今や残りが150GBしか無い。
これは忌々しき問題だ。 早くDISKに焼き付けて容量を空けておかなければ、録画が出来なくなってしまう。

実は、あたしには声優さんになりたいと言う夢がある。
2学期早々の進路調査で、進学はせずに声優さんの専門学校を志望先に書いて提出したら豪い目にあってしまった。
正直ものはワシントンのように褒めてもらえるばかりではない。

次の週末にあたしは両親と共に久ちゃん先生に学校に呼び出されてしまった。
あたしの成績は、学年で常に5番以内に入っているのだから、絶対に大学に進みなさいと延々3時間も言われた。
自分が将来やりたい事は絶対に自分で決める!

学校での洗脳に失敗するとパパは家でも、まるで犯人の取り調べのように、時にはテーブルを叩いたりして、あたしの考えを変えさせようとした。
それでも、頑なに声優になりたいと、幼稚園児のように床で手足をバタバタさせて駄々を捏ねていたら、パパに四の字固めをかけられてしまった。
ぐぉっ ま、負けてたまるか!
しかし情けない事に、あたしは1分も持たずにあっさりギブしてしまった。

ぐったりしたままの状態で新しい進路希望書に、第一志望を今の学校の付属大学、第二志望を某国立大学と自筆で書かされてしまった。
超くやしい!! あたしの将来の夢を奪おうとしているパパには、次こそ隙を見つけてドロップキックを見舞ってやると心に誓う。

あたしの声は声優の○○さんに似ていると言われることが多い。
自分で聞いてもあまり似てると思わないが、自分の声を録音してから聞くと超似てるかも。
いや、まるでルパン三世の声優、山田康雄と栗田貫一のように似ているではないか。
元々、この声優さんのファンだったので嬉しいのだが、もしも夢が叶って声優さんになれたらキャラがかぶってしまう。

パパに無理やり進路票の志望先を変更させられてしまったけれど、あたしは決してあきらめない。
これからは密かにレジスタンス活動を進めて行くつもりだ。

手始めに、今月20日にあるオーディションを申し込んである。
専門学校に行くのは、今の所難しいので自己流で勉強をしている。
幸いな事にパパもママも夜遅くまで帰ってこないので、取り溜めておいたアニメを使ってアテレコの練習をしている。
最初は簡単だろうと舐めていたが、セリフを大声で叫ぶのはちょっと恥ずかしい。
このマンションの防音性が良くて助かったかも。

あたしが次々に大声で叫んだセリフが、もし通路に漏れていたらパトカーが5台は集まって来たと思う。
それに映像を見ながら声を当てると、ワンテンポ遅れてしまったり、逆にセリフが先に終わって口が無音でパクパクしたりする。
あらためて、声優さんの凄さを実感する。
オーディションまで後5日だ。
よっしゃー頑張るゾーー! あたしは、一番のお気に入りキャラの声を真似て気合を入れた。
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