挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

26/61

◆萌え萌え生演奏


◆萌え萌え生演奏

サンセットクルージング、南十字星、パラセール。 こうして天国に一番近い島での夢のような日々も瞬く間に過ぎていき、いよいよ明日は日本に帰ると言う最後の夜がやってきた。
豪華なディナーも終え、お腹もいっぱいになったところで、岩清水さんがモジモジしながら、
「今回の旅行でみなさんとの楽しい思い出がたくさん出来ましたので、あたしからささやかですけどお礼をしたいんです。 それで、これからコンサートホールの方に移動して欲しいの」
と言った。

『へぇ・・この別荘って、コンサートホールもあるんだ』
あたしは心の中で、岩清水家の財力って、いったいどんだけ~っと2回目の突っ込みを入れた。
コンサートホールは、あたしが想像していたものよりは、だいぶ小さかったけれど、中央には立派なグラウドピアノが置いてあった。
そっか、岩清水さん。 あたしたちのためにピアノを弾いてくれるんだ。

あたしは、急に胸がドキドキしてきた。
世界的に有名な若手天才ピアニストの生演奏が聴けるなんて、なんて素晴らしいことなんやろ。
もし、国内でリサイタルに行こうと思っても、チケットが入手できないだろう。
萌花ちゃん、花帆ちゃんと3人で、ピアノに一番近い椅子に腰を掛けて待っていると、岩清水さんが淡いオレンジ色のドレス姿でホールに入って来た。

ズッキューーーン
あぅっ、 かわゆいーーーーっ! あの姿でもう一度、ぎゅっと抱きしめたいーーーーっ!!

岩清水さんはピアノの横で、お辞儀をすると、ゆっくりピアノの椅子に腰かけた。
あたしは、初めての経験なので、ちょっと緊張した。
ここに来てから、初めての事が多過ぎる。

♪ ♪ ♪ ~ ♪
岩清水さんの演奏が静かに始まった。
どうやら岩清水さんの、オリジナルの曲らしい。
聴いているうちに、知らず知らず涙が溢れていた。
悲しいわけではなく、美しい音色に感動のあまり涙が溢れてくる。
『なんて綺麗な調しらべ・・・目を瞑っていると美しい風景が浮かんでくる・・』

ピアノは優しい音色を奏で続ける。
♪ ♪ ~ ♪
梓ちゃんも疲れているはずなのに、あたし達のために1時間もの間、ピアノの演奏をしてくれた。
とても素晴らしい演奏だった。

あたしが聞いても、他のピアニストとは全然違うのが分かる。 これが世界で絶賛される天才ピアニストの実力なんだ。
その夜、布団の中に入っても、ミニリサイタルの興奮がさめず、なかなか寝付けなかった。

既に素晴らしい将来が約束されている梓ちゃん。
あたし自身の未来は、いったいどうなっているのだろう。
将来はどんな職業に就いて、どんな活躍をしてるのかな・・・
いろいろモヤモヤし始めたところで、盲想と夢がごちゃごちゃになり、いつの間にかぐっすり寝入ってしまった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ