挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

23/61

◆ヘブンがヘルに!!

◆ヘブンがヘルに!!

水上スキーだと思っていたら、とんでもなかった。
heaven(天国)が一転して hell(地獄)に・・・そ、そんな~。
あたしは準高所恐怖症なのだ。
あんなに高いところに、しかも足の下に何もないやないの~!
自称、準高所恐怖症と言うには理由わけがある。
例えば、飛行機に乗るのは問題がない。 自分の家が18階にあるのも大きな問題はない。
東京スカイツリーの展望台だって、窓際に近づかなければOKだ。
でも東京に引っ越すことになって、今の家の下見に家族で来たとき、帰りに寄った東京タワーの展望台で、うっかり床がガラス張りになった所から地上を見てしまった時は、危うく気絶するところだった。

だ、だからムリ。 ムリ、ムリ、ムリ。 絶対にアレは無理! 
「ガラシャちゃん。 パラセール初めてでしょ? 楽しいよ~。 まるで自分が鳥になったみたいなんだよ~」
花帆ちゃんが、空高く浮かんでいる萌花ちゃんをうっとりと見ている。
『あ、アレは、パ、パラセールって言うのか・・・アレは拷問の一種なのか?』
恐怖で盲想がモヤモヤ浮かんでくる。

『うりゃ、うりゃ。 お前が岩清水さんのことが大好きなのは分かっているんだ。 とっとと吐いちまいな!』
『あぁっ、 そ、それは密かに胸の内に秘めておきたいのっ』
『それだけじゃ無いだろう! 萌花、花帆の二人もじゃないのか?』
『ちがっ みんな友達として好きってことよ・・うぅ・・・』

「ガラシャちゃん、どうしたの?」
ハッ
花帆ちゃんに肩を揺すられて我に返る。
『い、いかん、いかん。 拷問から盲想に入り込んでしまった』
「あっ、 べ、べつに・・ な、なんでもないよ」
そう言っているのに、あたしの膝はカタカタ震えている。
冷や汗も出てきて、体温も急激に下がってきた感じがする。
思わず目をぎゅっと瞑った。

「あっ、ほらっ。 萌花ちゃんが下りてくるよ! 初心者は着船がちょっと難しいと思うから良く見ておいた方がいいよ~」
隣で花帆ちゃんがハイテンションで、はしゃぎながらもアドバイスしてくれる。
『で、でも今目瞑ってんねん。 だからそんなん見られへんわ~』

ヒューン スッタッ
「きゃっ、萌花ちゃん上手~!」
この時、花帆ちゃんの言う通りに着船の仕方を見なかったことを、あたしは後でものすごく後悔することになるのであった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ