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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆バナナボートなの?

◆バナナボートなの?

日本では見たことが無いような真っ青な空と白い砂浜がどこまでも広がっている。
エメラルドグリーンの海は波が穏やかで、透明度も高く海底までみえるので怖いくらいだ。
砂浜から50mくらい沖にモーターボートが停まっているのが見える。
そして砂浜にはバナナの形をしたゴムボートが置いてある。
『はっは~ん。 あれに乗ってモーターボートに牽引してもらって振り落とされないようにってヤツだな。 これは楽しそうやわ~』

案の定みんなは、バナナボートを波際に押して行き、それに乗り始めた。
「ガラシャちゃんも早く乗って♪」
花帆ちゃんが、ここに座ってと一番後ろの取っ手が付いた所を指差している。
「う、うん」
あたしは、泳ぎはあまり得意ではないけれど、25mくらいならクロールも平泳ぎも普通に泳げる。
みんなで、ボートについていたプラスティックのオールを使って、モーターボートのところまで漕いで行く。
たかだか50mくらいなのに結構くたびれた。 やっぱり最近は運動不足なんだろうな。

モーターボートには、カッコイイお兄さんが乗っていたが、あたしはかわいいもの以外には興味が無い。
『あ、あれれ? みんな何でモーターボートに乗り換えてるの? バナナボートは?』
「それじゃ、わたしが最初に飛びますね~」
『んっ? スキューバー? でも飛ぶって・・・』
イケメンのお兄さんが萌花ちゃんに、何やらベルトのようなものを付け始めた。
それに萌花ちゃんの背中側から何本もロープが出てるぞ・・? ? ?

「じゃあ、準備が出来たから後ろでスタンバイして」
イケメンのお兄さんが、ボートの後部を指さす、

「は~い」
萌花ちゃんは、モーターボートの後に移動する。
『えっ? これって、もしかして水上スキー?』
ブォーロロロォーー
モーターボートのスクリューが回り、白い泡が勢いよく出て、ボートは一気に加速し始める。
萌花ちゃんは、体重を少し後ろにかけてボートの上で上手にバランスを取る。

萌花ちゃんは、おっとりしているので、運動は苦手なのかなって思っていたが、どうやら間違いだったようだ。
そんなことを思った次の瞬間、あたしはとんでもないものを目撃してしまった。
「うわー 萌花ちゃん上手~」
花帆ちゃんが、手を叩いて歓声をあげる。
なんと萌花ちゃんの後ろから、大きなパラシュートみたいなものが、ぶわっと開いたかと思ったら、萌花ちゃんがグングンと空高く舞い上がったのだ。

「ヤッホー オーーイ 萌花ちゃ~ん」
花帆ちゃんが、あたしの肩をバシバシ叩きながら、上空の萌花ちゃんに向かって手を振っている。
『うそっ! こ、これって・・』
萌花ちゃんも上空から、満面の笑顔でこちらに手を振っている。
『あわわ、ど、どうしよう~』
準高所恐怖症のあたしは、たちまちパニックに陥ったのだった。
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