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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆女子の中で生きるのは

◆女子の中で生きるのは

「はじめまして。 あたし・・ 細川 garatia ・・と言います」

細川ガラシャ 明智光秀の娘で細川忠興の妻・・・とは全く関係が無い。
父親の姓が細川だっただけの勢いで、娘に付けた名前である。
もしも命名時に二本足で立てていたら、速攻で蹴りを入れていただろう。

ガラシャと言う名前が、どうやら普通でないと気が付いたのは、小学2年生の頃だったと思う。
小学生の低学年児童にガラシャが美しいお姫様だったなどと言う知識は全く無く、付いたあだ名は「ガラガラヘビ」とか「ラッシャー」とか、かわいく無いものばかりだった。
でも、今では顔やスタイルは、けっして名前に負けてはいない・・と自分では思っている。
現に今だってクラスの男の子たちの目は、あたしの顔とスタイルに釘付けだ。
そして、この美貌が女子の中で生きて行くのに微妙なバランスになる事も知っている。

(1)美少女+性格が良い △
(2)美少女+性格がキツイ △
(3)美少女+性格が悪い ×2
(4)美少女+頭が悪い ◎
(5)美少女+頭が良い ×2
(6)美少女+貧乳 ○
(7)美少女+豊乳 ×
(8)美少女+色白 ×
(9)美少女+スタイルが良い ×2
(10)美少女+スタイルがいまひとつ ○
○や△の数が多ければ美少女とて女子の中では過ごし易い。

ちなみに(6)と(7)は、あえて触れないことにするが、あたしは(3)、(5)、(8)、(9)がヒットする。
つまり女子の中では生きにくいのだ。
そこで普段のあたしは、少しだけ小芝居カモフラージュをする事にしている。
そぉ、つまり少し反応を鈍くしてみせている。 他人から見たらボォ~っとして見えるように。
ついでにアホ毛も最低1本は立てるようにしているのだ。

ああ、兎角に人の世は住みにくい。
そう言えば「兎角」と同じ意味で「亀毛」と言う言葉があるのも知っている。
どちらもあり得ないという事の例えだ。
ちなみにこれは(5)に当てはまる。

短い自己紹介のあとで、そんなことを頭の中で考えていると。
「細川さん、自己紹介はそれだけなの? 部活とか趣味とかは?」
やはり久恵先生にフォローされるが、ただボォ~っと見つめ返す。
3秒、5秒・・・
「ほ、細川さんの席は、廊下側の一番後ろです。 それじゃ席についてね」
『ひさちゃん、ごめん』
さて、ひとまず、これでよし! あたしは心の中でニヤリと笑った。
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