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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆エンジェルたちはナイスバディ

◆エンジェルたちはナイスバディ

青い空、白い雲、エメラルドグリーンの海。 そしてかわゆい女の子たち。
ああっ、ここはヘブンなのか? それともいつもの妄想の世界なのか?
いやいや。 ジェット機に乗ること約9時間。 これは紛れもなく現実の世界だ。

でもビジネスクラスってすごい。
新幹線だったら、京都から東京までの片道だってお尻が痛くて大変やのに。
こんなに長時間乗っていても、ゆったりくつろげるのなら、イトカワにだって行けるだろう。
あたしの愛しいエンジェルたちは、プールサイドのロングチェアに寝そべって、トロピカルドリンクなどを召し上がっている。

到着そうそう一人で海辺に向かって突進したあたしは、お金持ちのお嬢様たちのリゾートでの過ごし方を学んでおこうと赤面しながらそう思った。
目の前の美しい海では決して泳ごうとせず、プールの中をゆるゆると泳がれる。

真夏の太陽で日焼けを楽しむこともせず、大きなビーチパラソルの影の中で、更にサングラスをかけて読書などをされている。
庶民のあたしには、絶対に考えられないことだ。
お嬢さまたちは、きっとこの美しい景色とゆったりした時間を楽しまれているのだろう。
確かに海で泳ぐと塩分で髪がベタベタするし痛むし、日焼けがキツかったりするものね。

それにしても、あたしのエンジェルたちは、ナイスバディだ。 うふふっ
さっきは、ついうっかりしてヨダレを垂らしてしまった。
かわゆい、 かわゆい、 あぁっ・・ もうっ!
あたしはじっとしていられなくて椰子の木の間を意味も無く、グルグルと駆け回った。
真夏の太陽の熱も加わって今度こそ、あたしは溶かしバターになってしまうに違いない。

夕暮れが近づき、あたりの海がオレンジ色に輝き始めるころ、岩清水さんが
「それでは、そろそろ出かけましょうか」
とみんなの方を向いて微笑んだ。
あたしは、これはファイヤーダンスでも見ながらBBQなのかと思ったけれど、やはりお金持ちは舐めたらあきまへん。

みんなの後をテクテク付いて行くと、桟橋には大きなクルーザーが停泊していた。
みんなは、当たり前のようにクルーザーのタラップを上がっていく。
あたしが、そわそわと落ち着かないのを見た花帆ちゃんが、
「ガラシャちゃん。 これからサンセットクルージングだよ」
と教えてくれた。
サンセットクルージング・・・ あぁ、なんてお金持ちの響き・・
みんなが乗り終えるとクルーザーは、滑るようにハーバーを離れ始めた。
黄金色の海の上、デッキに用意されたディナーをみんなで食べながら楽しいおしゃべりタイム。
ここでの現実は、あたしの妄想以上の世界だ。
やがて、空が藍色に変わり始めると、空には物凄い数の星々が輝き始めた。
「ねぇ、ガラシャちゃん。 あれが南十字星だよ」
花帆ちゃんが、あたしにピッタリ密着して、夜空の一点を指差し教えてくれる。
「うわぁ~ あたし南十字星って初めて見るよ~ ロマンチックだね~」
って、あ、あたってます! やわらかなものが・・・ うほっ

夜になると南国とはいえ、海の上は涼しくて快適だ。
サンセット&南十字星きらきらクルージングも名残惜しいけど、いつの間にかもう帰路についている。
明日から残りの3日間は、ゆったり、まったり、ふにょん、ぽよ~ん 三昧かなぁ・・
じゅるっ
あたしがモヤモヤ妄想していると
「ガラシャちゃん。 明日は、あのお星さまに届いちゃうかも知れないよ~ 楽しみにしててねっ♪」
と花帆ちゃんが、ちょっと不吉な事をあたしの耳元で囁いたのだった。

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