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妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
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◆ビジネスクラスなの?


◆ビジネスクラスなの?

新宮寺萌花さんと六条花帆さんは、あたし達と同じ学校の1年生だった。
転校間も無いあたしだけれど、このあたしがこんなに、カワユイ娘達を見逃すわけが無い。

なんでだろうと不思議に思っていたのだが、1学期の後半は二人とも交換留学生としてイギリスに行っていたそうだ。
そういえば夏休みの後半に、あたしと岩清水さんと4人で岩清水家の別荘に5泊したのだけれど、3人は英語で話しをしていた。
あたしもみんなの会話は何となく理解できていたので、フン、フンと頷いておいたが、英語は得意な科目なだけにちょっぴり悔しかった。
なんでも二人は2年時も留学の予定があって、その時は向こうで弁論大会に出るらしい。

何はともあれ、あたし的には、とてもおいしそうな二人なのである。
あたしの調査記録によれば、新宮寺萌花さんは、おっとりキャラだ。
それに対して六条花帆さんは、活発なJKである。 それにジャンルは違うけれど、あたしと同じアニメ大好き少女だ。

花帆さんは、ご幼少の頃から見ていた変身ヒロインもの、最近だとプリ○○ア・シリーズみたいのが良いらしい。
あたしは・・うふふっ・・・
おっと、また妄想モードに入ってしまうところだった。 お友達も増えて来たことだし気をつけなくっちゃ。

で、お話の方は、岩清水家の別荘で過ごした夢のような5日間に移らせてもらおう。 ムフッ ムフフッ
熱中症で岩清水さんのお家に泊めてもらった翌日、みんなが驚くほど元気になったあたしは、自分が考えた”海辺のペンションでお泊りプラン”を熱心に説明した。
そう言うことなら、うちの別荘を使おうと岩清水さんが目をキラキラ輝かせながら発言。
「あそこなら、わたしたちも泊まりたいわ」と萌花さんと花帆さんも、これまた目をキラキラさせて賛成された。
「あそこって、どこ?」
あたしは、伊豆とか房総とかかなっとモヤモヤ思ったが、さすがお金持ちは凄い。 舐めたらあきまへん。

「うん、ピーのピー(自主規制のためにピーで表現させていただいております)にある別荘は、今年は使ってないからね~」
『あぅぅ・・ あ、あたしのパスポートは期限切れてなかったよね? ・・うんギリギリセーフだ』

そう思いコクコク頷きながら、ハッともう一つの問題に気付く。
コア1(自我)
『で、でも旅費はどうするのガラシャ? あのアニメのDVDセットを買うためにコツコツ貯めてきたアレに手をつけるの?』
コア2(悪魔役)
『あれは、そのうちヤフ○クで、格安の掘り出し物が出品されるって。 先に旅行に使っちゃえ~』
コア3(天使役)
『だめよ、ガラシャ。 あんなに楽しみにしてたアニメじゃないの。海なら来年だっていけるわよ』
コア4(妄想担当)
『すっご~い。 大きな別荘だねぇ・・・ アハハ うふふっ』
コア1(自我)
『う゛ーー どっちも捨てがたくて結論が出せないよーーーーっ!』
コア2(悪魔役)
『あ○にゃん。 萌花ちゃん。 花帆ちゃん。 選り取り見取り。 パラダイス~ッ♪』
コア4(妄想担当)
『あ○にゃん。 こっちにおいで』
コア3(天使役)
『だめっ、だめよ。 これ以上妄想しちゃっ』
コア1(自我)
『い、いいや。 録画し忘れたの回は、たった1回だし。 OVA特典も我慢する・・うん』

ブファッ
あたしは、頭を左右に大きく振って、全てを振り払った。
「あ、あたしも行く行く。 絶対行く。 お願い、連れてって!」
岩清水さんは、ピンク色のノートPCを自分の机から持って来ると、ネットで航空券の空き状況を確認し始めた。
以外と行動力があるんだなぁ と感心していると。

「あっ、やっぱり空いてる。 ビジネスクラスなら、まだ空いてるよ。 ラッキー♪」 
「それじゃぁ、宿題のことも考えて、22日から出かけるのでどうでしょう?」
これまた、活発な花帆さんが、直ぐに日程候補を挙げられる。
「わたしは、だいじょうぶで~す」
おっとり萌花さんも、ゆっくり手を上げて賛成された。
『ちょっと待って! ビジネスクラスなの? ブー子(貯金箱)の中身だけじゃ、ぜんぜん足りないよ~」』
「あ、あの~ 普通の席って空いてないでしょうか?」 
岩清水さんは、最初からビジネスクラスを検索していたようだけれど、お金が足りないので念のため聞いてみる。
「そうですね、今は夏休みなので普通席だと4席は空いてないと思いますよ~」
カチッ
焦るあたしの様子にも岩清水さんは、はなから普通席を検索する気もなく、もうそのまま予約ボタンをクリックしている。
『オゥマイガッ・・』
ガラシャは洗礼名だが、ややこしい事に、実はあたしはクリスチャンでは無い。
『あ、あと数日で50万円ほど稼げるバイト先を探さなくっちゃ』
あたしの4コア搭載の明晰頭脳は、結論としてアレとかコレとかしか選択肢は無いと、ヤバイ度120%のバイトを提案している。
あたしの顔が紫色にでもなっていたのだろう。
「ガラシャちゃん。 お金はうちのお父さんが払ってくれるから心配しないでいいのよ」
『オゥマイエンジェル・・』
※さっきから英語がカタカナ表記だが、これはあたしの所為では無い。
あたしは英語は得意科目なのだから。
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