挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
妄想少女 ガラシャさん 作者:天浮橋
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

12/61

◆驚愕の事実とGJ


◆驚愕の事実とGJ

8月7日 晴れ

あれから5日が過ぎたが、新しくなったトモちゃん(携帯)のメール着信音は、まだ鳴らない。
夏休みも残りあと24日となってしまった。 ちょっぴり切ない。

18階のベランダから真夏の濃い青空を見上げる。
今日も一日、ネット三昧になりそうだ。

朝ご飯を作るのは面倒なので、今日はカップラーメンで済まそう。
熱々くん(電気ポット)の熱いお湯を注ぎリビングまで運ぶ。
お湯を多めに入れたので途中熱くてぶん投げそうになるが、それを片付けるのも結局自分になるので、そこはぐっと耐える。

3分間は確実に待つので、その間に風通しが良いリビングに、真っ赤なボディのニコ動さん(ノートPC)を移動させる。
前の家で使っていた時はケーブルが付いていたけど、ここに引っ越してからは無線LANで便利だ。
おまけに画面の表示も速い。 どうやら回線速度?っていうのが速いらしい。

いつものようにパソコンを立ち上げ、ブラウザを起動する。
何気に「岩清水 XX駅」とあたしが知っている数少ないキーワードを入力して検索してみた。

「えっ? 何これ・・・」
あたしは、夢を見ているのかを確認するため、カップラーメン用のフォークで手の甲を刺してみた。

グギャッ
手の甲に3つの赤い点が出来た。 痛くて涙目になる。
もう少し手加減すればよかったと後悔する。

ディスプレイに表示された【驚愕の事実の幾つか】の中には、岩清水さんに関係するものも見つかった。

どうやら彼女は、天才ピアニストらしい。
直近の記事によれば、岩清水さんは今、ヨーロッパ公演中だ。

はぁ~
『あのっ! ・・・夏休み中に、また遊べるよね?』
岩清水さんに最後にかけた言葉を思い出す。
あの時、あたしにはヨーロッパに行くことは教えてくれなかった。
あたしが悲しい顔をするのを見たくなかったのかな。 それともプライベートまで教えるほどの仲ではないと思われているのかな?

はぁ~
溜息しか出ない。
お金持ちのお嬢様。 天才ピアニスト。
ああ、あ○にゃんが、あたしからどんどん遠ざかって行く。

あたしは気を取り直して、岩清水さんの記事をチュー太郎マウスで順番にクリックして行く。

おおっぅ・・・

表示された記事の中には、ピアノを演奏する岩清水さんやステージで挨拶している写真も載っているではないか。
コンサートで来ているドレス姿も超カワイイ!

萌ーーーーっ!!
もう、胸がキュンキュンして、カップラーメンも食べられへん状態。  
ってか、麺伸び過ぎて溢れてるしっ!

『あぁ、かわゆい~。 かわゆ過ぎるだろぉーーーーっ!!』
興奮気味のあたしは、リビングのテーブルの周りを意味も無くグルグル周り続けた。
もう少し回っていたら、溶けてバターになっていただろう。
もしかしたら、グルグリさんにだって勝てるかもしれない。

『絶対に手に入れる! 何としても手に入れる!』
あたしの○ンテル入ってるは、少々熱暴走気味だ!
アイス○ンか冷え○タをおデコに貼る必要があるかも知れない。

「と、取り敢えず、画像を保存して、ついでに印刷もしておこう」

カチッ
チュー太郎はお腹を赤く光らせながら良く動き回る。

ジーッ ジーッ
離れたところにあるプリ子さん(インクジェットプリンタ)から、あ○にゃんが、じゃなかったあ○にゃんの写真がスコスコと出てくる。

4コア搭載のあたしの明晰な頭脳を持ってしても、離れた遠くにあるプリンタから印刷される仕組みは理解できへん。
だって、あのプリ子さんは、たったの9800円だぞ。
あたしのワンピの方がよっぽど高いやない。

プリ子さんが印刷してくれた写真は、凄い高画質だ。 プリ子さんGJ、GJ・・
あとで写真はパウチして定期入れに入れておこう。

うふふっ
これでいつも一緒だよっ! あ○にゃん♪
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ