5-14:差し出された手
貴公の腹は蝋燭を突き立てられるのがお似合いだ!
祝、Civ6発売!
違った。異世界の沙汰も金次第1巻発売まで1週間を切りました。1章の文章量が二倍くらい大増量!ご期待に添えることが出来れば幸いです。
あ、civ6は現在様子見です。5の時はちょっと早まったかなぁという感じだったので。
「人類は元々いなくて、この世界の住人は『世界』が作った失敗作?」
未だ要領を得ない俺の呟くような言葉にディバルは頷く。
「だとしたら、一体誰が『世界』なんてものを作ったんだ? 人類はいなかったんだろう?」
ディバルは俺の問いに「良い質問だ」と心底嬉しそうに頬を釣り上げる。だが、その笑みもすぐに消え、窪んだ眼には憎悪が宿る。
「残念ながら、彼らが『誰』であるかはわかっていない。しかし、彼らが一体どのような人物で、何が理由でこの世界に来たのか、何を目的として『世界』を生み出したかははっきりしている」
「その言い方だと『世界』の製作者が複数いて、何故人類のいないこの世界に来た理由やその目的が判明しているみたいだが、それって相当昔の話じゃないのか? どうやってそんなことを知ったんだ?」
ディバルを含む異世界人が大量召喚され、彼らを使役し大陸を統一した帝国があるということは知っている。ならばそれ以前にも少なからず歴史はあるということになる。仮にこの世界の人間が本当に作り物であったとしても、彼らがこの世界に呼び出されるよりもずっと前のことをどうやって正確に知り得たのか?
大きな疑問である。「世界」を作るに至った理由というのも気になるが、こちらはスケールが大きくなりすぎていまいちピンとこない。世界の在り方すら歪めるシステム…そんなものを作り出す力を持った連中の考えなど想像も出来ない。
「ふむ、確かにこのような突拍子もないことを言われれば、その情報の元が気になるのは当然だ。しかしその話をする前に、君には先程私が話した内容を少し思い出してもらいたい。それは『神眼』を持つ彼女について、だ」
一瞬何処に関係が有るのか逡巡するも、話の前後を思い起こしすぐにその繋がりを理解する。
「私が言ったことは覚えているな?」
「ああ…『世界』への接続による汚染と『七百年ぶりの神を冠する能力』…つまり、あんた達の時代にもいたんだな?」
俺の言葉にディバルは大きく頷くと懐かしむように語りだす。
「あの時もそうだった。彼の持つスキルは『神炎』…まさに神の如き炎だった。徐々に隷属から解放され数を増やしても、彼一人に戦況は幾度も覆された。今も覚えているよ。我々の中に死者が出る度に叫び、支配に抗おうとする彼の姿を…」
長くなりそうな過去回想に俺は天井を見上げる。するとそれに気付いたディバルが話を戻す。信用しない訳ではないが、まだ味方でもない。過去のいざこざには巻き込まれたくないのが本音である。こちらの意図を察してくれたか、ディバルは逸れかかっていた話を戻す。
「…『神』の付くスキルにはある共通の能力がある。それが『世界』への接続権限」
「接続権限?」
「そうだ。この世界を管理する『世界』への接続、だ。それはすなわち『世界』の記録の閲覧に他ならない」
「なんか聞く限りアカシックレコードとかそんな感じなものか」
俺の感想に「まあ、そんなものだ」とディバルは笑う。
「彼は全ての元凶を、始まりを特定した。それ以外にも様々な情報を抜き出した。その身と引き替えにな」
「つまり『神眼』の所有者もこのままでは同様の結末を迎える、ということか?」
だが予想に反してディバルは頭を振ると俺の予想を否定した。
「このままでは不味いことになるのは間違いない。だが、我々の時と同じことにはならない。何故ならば、彼は自らの意思で『世界』に取り込まれることで、それらの情報を抜き出したのだ。『神眼』の少女がそれを行う理由はない」
その言葉が現すところはつまり「仲間の為に自分の身を進んで犠牲にした」である。
(隷属させられた異世界人達の結束は想像以上だな。こりゃ現在の皇帝が「怨嗟の上に成り立つ国」と表現したが下手すりゃもっとやばい言い方が出来るぞ)
見極め無くてはならない。これはただの無謀な復讐劇か、それとも勝算のある反攻作戦か。
「さて、我々は君が何を何処まで知っているかはまだわかっていない。だが君は既に『世界』と我々の確執の中にあり無関係ではいられない。いや、それは全ての異世界人に言えることだったな。君はその中でも特別だが」
「待て待て、あんたらの確執とやら関わった覚えはないし、今この場でのやり取りならノーカンだ」
手を振る俺に「ふむ」と顎に手を当て考える仕草を見せるディバル。ポツリと「やはりこれは知らなかった」と呟くが、果たしてこれは俺に聞かせようとしたものなのか。
「では一つ問題だ。我々異世界人がこの世界に呼び出された時、必ず持っているものがある。それは何か?」
突然のクイズタイムに俺は顔を顰めるも、何か意味があるのだろうと考える。思い出すのは俺が召喚された頃の記憶。本当に酷い国に呼ばれたもんだと怒りが込み上げてくる。やはりあの豚は焼豚にしておくべきだった。
(おっといかん、思考が逸れた。しかし召喚された時に持っているもの、ねぇ)
一つずつ俺がこの世界で初めて手にした物を思い浮かべていく。するとすぐに正解と思しきものが浮かんでくる。
「ああ、スキルか」
俺の解答に満足そうにディバルは頷く。
「そう…『世界』が取り込むために、与えられた力。決して見失うことのないマーカーだ。この世界には『スキル』などというものは元来存在していない。これは『世界』が作ったものだ。そして君は複数のスキルを持っている。何故君の情報源が『世界』にあり、その手段を思い至ったか―その疑問に答えよう」
気になっていたことではあるが、今の言い方だけでもうわかった。
「君が『世界』に干渉しない限り、複数のスキルを持つというのは有り得ないからだ。だが、そんなイレギュラーが起これば間違いなく君は『世界』に目をつけられている。しかし君は『世界』に取り込まれていなければ監視もされていない。何故か? それは君が魔力を持たないからだ。魔力とは『世界』が作った監視の役割を持つシステムの一部だ。だからこそ、我々もここで魔力をゼロにすることで『世界』の目から逃れている。恐らく、魔力を持たない君は『世界』からはいないものとして映っているのだろうな」
ここでさらに新たな情報が入る。魔力がないことが俺の生死を分けたらしい。
「魔力ゼロがこんなところで役に立っていたとはな…」
呟く俺にディバルが笑う。と、ここで「だったらマジックアイテムとかはどうなるんだ?」という懸念が生まれる。答えは「全く問題なし」である。
魔力の監視が適用されるのは生物のみ、とのことでこちらはとあるスキルを持っていた異世界人が検証済みらしい。
「それと、君は『世界』にとっては間違いなくイレギュラーな存在だ。『完全たる人類を創造する』にあたり、予想外の存在とはどんなものに映ると思う?」
「まさか…」
「そのまさか、だ。君は『世界』にとって最優先の取り込み要素となる。このような言い方をするのは心苦しいが、君が生き残る道は我々と『世界』の確執の中にある」
最初から巻き込まれ確定だったのかよ、と選択肢がなかったことに頬がひく付き乾いた笑い声が漏れる。
「さて、この情報を信憑性を増すために一つ質問をしよう。君が予言の巫女を蘇らせた時、彼女はスキルを持っていたか?」
(…確認していない。予言らしい予言をしたのは一度っきり…しかもその内容は「何も見えなかった」だ。あいつはスキルがあるフリをしていた? 何のために? 死の予言には一体どんな目的がある?)
どう考えても答えは出ない。ライムが殺してしまった為、全ては闇の中である。
「確認、していなかった」
「そうか…まあ、していなかったのならば仕方ない。これは我々の推測によるものだが、人形のスキルは死ねば管理する『世界』の元に還り消えるだろうと言われている」
ディバルの言葉に俺は少々申し訳ない気持ちになるが、そもそもあの時はそこまで余裕はなかった。死ねばスキルが消えるとか事前に情報がなければ、思い付くようなことではない。流石にそれは無理がある。
「全ては『世界』の掌の上の出来事だ。我々の時代でもそうだった」
今、俺を含めて異世界人の状況を教えるようにディバルが語る。
「そもそも手の出し様がない『世界』に我々は絶望しかかっていた。だが、我々は見つけ出した。ただ一例、この世界を急遽改変せざるを得なくなった事象を」
世界を力を持つシステムに対抗する手段―そんなものが存在するのか、と期待と緊張に俺は思わず唾を飲み込む。
「そう…かつて神になろうとした異世界人。『魔王』と『勇者』が生まれた原因―『ヴィーラ・エラントリィ』と同じことを我々は画策した」
「ん? なんか聞き覚えのある名前が出てきたな。確かシレンディーの信仰対象の名前だったと思うが、何か関係あったりするか?」
「同一人物だがアレはただのペテン師だ。故郷の聖人の言葉を語る口で、弟子には自らを『神の子』と崇めさせていた。だが才能と才覚は本物だった」
話を戻すぞ、とディバルは歴史的重要案件をサラっと流す。
「だからこそ、奴は『世界』に脅威と見做され、それを排除すべく魔王が生まれた。我々が知る限り『世界』が対処の為だけに世界を改変した唯一の事例だ」
また一度に大量の情報が来る。そろそろ整理しきれなくなってきた。だがそんなことはお構いなしにディバルは続ける。
「あの日、我々は届くはずだった。神器を用い、奴と同様に世界の認識を拡張し『世界』へと手を伸ばすことが出来た。そう、かつて『世界』を手に入れようとしたあの男と同じように」
過去を語るディバルの口調が熱を帯びる。だが、その結末は今の彼を見ればわかる通りである。そう、失敗しているのだ。
「魔王の目がこの世界に生まれた最初の厄災に向いていた絶好の機会…だが、最後に邪魔が入った。あれさえなければ、と今も思うことがある」
「…勇者?」
ふとどこかで聞いたような、という程度の気軽さで口に出た言葉がディバルを驚愕の表情へと変える。
「ははは、やはり君は私を驚かせてくれる。どうやってその情報を知り得たのか…『世界』がこの情報を残しておくはずはない。つまり君は私が予測した以外の何かを持っているのだな? 聞きたいのは山々だが、私はそこに至る程の信用をまだ得ていない。どうすれば良い?」
ぽっと出の言葉からまさかの偽ピンクの中身が出てきた。推測の域を出ないが多分間違いない。あっちのピンクは当時の異世界人か。っていうか何で俺のスキルから出てきやがった。
(となると話すべきか? いや、何をどう話せばいい? というか「あなたのお仲間は俺のスキルの一部となって俺を半殺しにしました」とか意味がわからんぞ)
異世界人に妙な仲間意識を持っている彼に話せば大層喜びそうな気もするが、かつての仲間をスキルとしているのは良い印象を持たれるようには思えない。かといって誤魔化しは通用しそうにない。さらに悪い事にこの推測が当たっている場合、スキルが「世界」が作っており、異世界人が取り込まれているという確証にすらなる。
「語る気はない、か…」
「ああ…正直、あんたの言うことを信用してもいい、というくらいにはなっているが、流石に自分のスキルについては話せない」
俺が黙って考えていることを否定の意思と捉えてくれたのか、残念そうにするディバルに便乗させてもらう。すまないな、と苦笑する俺にディバルが「気にするな」と首を振る。
「君の警戒は理解している。だが、話したくなったら話してくれ。まだまだ君に知ってほしいことはたくさんある。さて、次は何を話そうか?」
「あー…その前にいいか?」
頭を軽く掻きながら言いづらそうにする俺に、ディバルがジェスチャーで「どうぞ」と先を促す。
「大したことじゃないんだが…いや、大したことなのか? まあ、ともかく俺が帝国で暴れ…いや、一応正当防衛か? 結構な死人が出ている。皇族連中…あんたの子孫ともちょっと仲違いしてしまっているんだが、これはあんたの計画とかに影響あるか?」
「そんなことを気にするのか」
「そんなことなのか」
「人形共が幾ら死のうが勝手に増える。問題はない。それよりも、壊しすぎて『世界』に目をつけられないかが心配だ。君のように魔力を持たない者の場合、アレが異常を感知しにくくなる反面、異常と判断するハードルがぐっと下がる。ましてや君は脅威とすら認識されかねない能力も持っている」
そもそも子孫ですらない、と血縁関係を否定。なお、話を聞くと「世界」の監視をかい潜るために調整した人形だという。お仲間が生存中に作ったものらしく「中々よく出来ているだろう?」と自慢気に語られた。
「さて、長々と語ってしまったが一度区切りをつけよう。これから話すことを知れば恐らく君はもう戻れない。我々の一人となる決断を下すことになるだろう」
「それ以外選択肢がない癖に何言ってんだか」
「済まない。だが、目的を共にする以上は君の意思で我々と共に戦って欲しい。今から話す内容は『世界』が生まれた理由―つまりことの始まりだ。知る気がないならば言ってくれ、無理強いはしない」
俺は椅子の背もたれに体を預け、顎に手をやり考える素振りを見せる。最早情報処理が追いついていないが、ディバルに協力しなければならないのは確定事項だ。ならば帝国は安全圏となり、十分な時間を得ることが出来る。
(というか今後オーブ系のアイテムを使いにくくなったことで色々としわ寄せが来そうなんだよな。得られる限りの情報と金とアイテムを帝国から頂いておかないと、今後に不安を感じる。だったらもう俺の戦力増強に協力してもらう為にも、ここは話を聞いておいた方が良さそうだな)
俺は大きく息を吐くとディバルを見る。
「教えてくれ。俺がここにいる、その元凶がなんなのか」
ディバルの話は思っていたよりも呆気なく終わった。
ただ淡々とこの世界に二人の男がやって来た経緯を語り、その後の行動を語ってみせた。ただ、それだけで終わった。
「ははは…」
密室に俺の笑い声が響く。
「ははは、そんな…そんな理由でか?」
俺の言葉が誰に向けられたものでもないにも関わらず、ディバルは黙って頷く。
「そんなくだらない理由で世界を改変し、人類を作り、その過程で俺はここにいるのか?」
「そうだ。そしてそんなくだらない理由で、世界を変えてのけるだけの力を持った者が作ったシステムと戦わなければならない。これを知り、自ら命を断った者もいた。その結果か、原因かは理由はわからなかったがな」
「認め、られるかっ!」
ディバルの言葉を遮り俺は椅子から勢い良く立ち上がる。
「事実だ。『世界』から直接取り出した情報を仲間が転写した。これが嘘偽りであったなら、製作者は初めからそれを仕組んでいたことになる」
「ふざけんな!」
乱暴に腕を振るいディバルが横になるカプセルの傍にある棚にぶつける。手を抑え痛みを堪えるように背中を少し丸める。
「ははははっ、するってーと何か?」
「別の世界で滅茶苦茶やった馬鹿二人がその世界を追放されて辿り着いたこの星で『折角だから』とかいう適当な理由で世界征服しようとするも人類が存在しなかったから『これじゃハーレムも作れない』と嘆いたことが切っ掛けで人間そのものを作ろうと思い立って出来た『世界』に異世界から呼び出した人間種を取り込ませて多種多様な種族を作ろうとしたら作った馬鹿二人が異世界人認定されて『世界』に吸収された挙句制御不能になった世界改変システムが今尚人類を作るべく活動し続けておりその過程で俺はこの世界に召喚されたのか!?」
一呼吸で一気に言い切ったせいで肺が酸素を欲している。しばらく肩で息をしているとまた怒りがぶり返す。
「ははははは…」
感情に反して笑い声しか出ない。
「認められるか! なんだそのふざけた理由は! 人類作る!? ああ、壮大な理由だな! だが何だ!? 『折角だから』!? 『ハーレム作れない』!? おまけに作った本人が取り込まれて制御不能!? 馬鹿にしてんのか!?」
息を荒げ、叫ぶ俺を見ても動じることなく静かにただ現実を突きつける。恐らくこうなると予想…いや経験済みだったのだろう。
「全て、事実だ」
その言葉は冷たい。
「なあ、嘘だと言ってくれ。実は孤独に耐えかねて、とかそんな理由だったりするんだろ?」
「事実だ」
すがり付くような言葉を突き放す。
「なあ、ちょっと本気でこの世界終わらせたくなったんだけどさ」
「それで解決するなら既に我々がやっている。世界を壊すことは出来ても『世界』は残る」
俺は「そうか」とだけ返すと力なく椅子に座りただ黙って俯く。しばらくの間、そのままじっとしていると俺が落ち着いたと判断したのかディバルが声をかけてくる。
「皆、お前と同じような反応だった」
素っ気なく「そうか」とだけ返し俺はまた黙った。何も考えられない。考えたくない。椅子の上で膝を抱え込み、顔を伏せて黙っていた。
「我々はかつて隷属させられていた」
しばしその状態が続いたところで静寂を破りディバルが話を始める。
「総勢377人の異世界人が召喚され、ロレル帝国によって使役された。初めの一人が一人の犠牲により軛から解き放たれ、始まった戦いは二年に及んだ」
異世界人を隷属させていたロレル帝国は異世界人の手により滅んだ。隷属から解放された最初の一人がいなければ有り得ない話なのだから、これはその始まりの話なのだろう。
「それ以前の国家間の戦争で亡くなる者もいた。だがそれ以上に仲間同士で戦うことを命じられ、大勢が命を失った。生き残った211名の仲間達はたった一人、厄災となり『世界』と戦うことを選んだ彼を見送ることしか出来なかった」
懺悔のようにただ痛恨の想いを語るディバルの言葉を俺はじっと聞いている。
「あれから直に七百年となる。世界の仕組みを解き明かし、手を伸ばし続けても届かず、徒に仲間の命を失い、彼の後追いで厄災となるもその力は微々たるものだった。何の役にも立ちはしない我が身を何度呪ったか。終わりの見えない戦いに疲れ果てた仲間達が一人、また一人と目の前で『世界』に喰われていった。あの光景が、あの絶望が今も私を駆り立てるのだ」
滔々と語るディバルのいるカプセルに付随するリングが回ると、その動きに合わせるように土台も動き始める。カプセルが中央から割れるように開き、寝台に横になりながらも立つディバルが俺の前に佇む。
「仲間たちの無念を晴らす…その妄執に取り憑かれて生き続けた私が託す物は、君にとっては重荷になるかもしれない。だが、それは間違いなく君が自身の手で取り戻すべき物の道標となる。だから、どうか我々に力を貸してくれ」
そう言って彼は俺に向かい細すぎるその手を差し出した。
※「『世界』に喰われる」という表現は彼ならではのものです。スキル「神炎」所持者が「世界」に取り込まれる様を目の当たりしていたが故の表現で、他の異世界人は死亡しても肉体は残ります。
事のあらまし
・とある世界で好色バカAと好色バカBが戦う
・二人共とんでもない力を持っていたため被害が尋常ではない
・このままでは世界が滅ぶとバカ二人を別の世界へと現地の人と神がバカ二人を追放
・別世界に追放された二人、元の世界の連中を恨み戦う理由がなくなったことで和解
・折角なのでこの世界を征服しよう。ついでに最高のハーレムも作ろう
・…あれ?この世界人いなくね?
・世界を見て回るも人類がいないと判明。ならば召喚してやろうとするも根本的な問題山積み
・よし、だったら人類作るか→世界管理システム「世界」が誕生。(名前は別物だったらしい)
・バカ二人の強大なぱぅわで「世界」が生まれ、世界を上書きして人類を作るぞ!
・バカ共「異世界から人を召喚し、人類を取り込むことで完璧な人間をつくり上げるのだ!」
・世界「人類を取り込みまーす」バカ共「ぎゃぁぁぁぁ!」
・世界「人類作るでー。世界を上書きして人類が繁栄出来る下地を作るでー」
・世界「人類ってなんや? 完璧な人類がわからん…」
・世界「せや、よそから呼んだろ! 作った人類に呼ばせるでー」
・異世界人「ここから出せやオラー!」世界「取り込んで色んな人間を調べるから逃さんニキー」
追記
作者の肺活量では半分が限界でした。