『相互評価グループ』とかそれに対する反論とか色々読んで思うこと 〜正直そんなんどうでもいいから無視することに決めた〜
これは、あくまで私なりの作家としての宣誓みたいなものです。
考え方は百人百様人それぞれだと思いますが、自分の意志固めのためにも、こうして投稿させていただきます。
一部界隈で話題沸騰中の相互評価グループ。
仲間内で適当にポイントを送り合って、強引に日間ランキングに掲載されることを目的とした集団らしい。
なろうのランキングはブックマークおよび評価によって得られるポイントによって順位が決まるため、仮に仲間内の適当なポイント投げ合いであっても、
一定以上のポイントがあればランクインするし、伴って人に見られる機会も増えるし、あわよくば書籍化も狙える。
私も最初にこれの存在を知った時には、大変憤りました。
なんじゃそりゃ、と。
私だって、まだペーペーですが、いち投稿者として、ちょっとの数でも自分の作品を誰かに読んでいただけたら嬉しいです。
ブックマークが1件増える度に小踊りしたい気持ちになります。
だから、ポイントが欲しいという作家様の気持ちはよくわかるつもりです。
でもね、作家同士で読んでもない作品に、あるいは読んでも大して面白くない作品に、仲間内だからという理由でポイント送り合うのは、完全にアウトでしょ!
運営が対応するしないの問題じゃなくて、作家としてモラルのかけらもないのか、と。
日本人として恥ずかしくないのか、と。
複数のエッセイスト様がおっしゃっている通り、そのような行為が黙認され、いずれ大量に行われるようになれば、小説家になろう自体のサイトの品質が低下することは間違いないでしょう。
いくら真面目に良い作品を書いてもランクインしない(作家)
→ランクインしてる作品を読んでも面白くない(読者)
→相互評価グループがうざいから別サイトに移ろう(作家)
→小説家になろうには、面白い作品を書ける作家さんいない(読者)
→小説家になろう自体が面白くない(読者)
→小説家になろうはオワコン(読者&作家)
的な流れでこのサイト自体が廃れていく可能性だって大いにあります。
だから、私も最初はあれこれ考えました。
どうすればこの事態を防げるのか。
相互評価グループよりも上にいくためにはどうするべきか。
注力して投稿するサイトを変えるべきか。
ただ……
考えてるうちにだんだん面倒くさくなってきました。
だって、
日間ランキングを目にする度に「この作品は相互評価で不適切に上がってるやつかな?」
とか、
つながりがある作家さんの作品のブクマや評価をする度に「あれ? これ不正な相互評価じゃないよね? ちゃんと作品読んでるから大丈夫よね?」
とか、
何かする度にいちいち余計なことばっかり考えて、読者としても作家としてもマイナスにしかならないんですもの!
これはもう、精神衛生上よくない。
だから決めました。
『私は相互評価グループも、それに対する肯定も反論も、一切がっさい全部まるっと無視します!』
え?
無責任だって?
ちょっと待っていただきたい。
そもそもこの問題は、いち作家・いち読者が責任を持つべき問題だろうか?
みなさんの中には、もしかしたらお忘れの方がいるかもしれませんが、"小説家になろう”は"株式会社ヒナプロジェクト"さんが運営するサービスのひとつです。
作家は無料で投稿できるし、読者は無料で全作品読めるけど、このサイトは企業体が運営するれっきとしたビジネスです。
随所に存在する広告枠に広告が表示されるたび、クリックされるたび、一回いくらかの利益がヒナプロジェクトさんに入っているわけです。
だからこそ、このサイトの全ての運営責任は、ヒナプロジェクトさんにあるわけです。
つまり、相互評価グループを放置してサイトがオワコンになろうと、解決策を見出して最悪の事態を防ごうと、それはもう、企業様が対応すべき問題だろう、と。
誤解なきように言っておきますが、現時点では、私はこの企業様に大変感謝しています。
だって、無料で作品投稿させてもらえるし、読者様もたくさんいらっしゃるし(私の作品ではないですよ、このサイト全体でですよ)、数々の素晴らしい作家様が成り上がられた実績もありますし、相互評価グループもまだ多数派ではないですし。
でも、いつか相互評価グループが飽和し、ランキングに面白くない作品ばかりが溢れるようになり、相互評価標準装備じゃないと全く誰にも読んでもらえないような状況になったら、投稿やめます。
ただそれだけのことです。
作家の考えとしては、そんなもんでいいんじゃないんでしょうか?
私は思うんです。
相互評価グループがどうした、とか考えたりする前に、作家にはやるべきことがあるだろう、と。
それは、自分が面白いと思う作品を書いて書いて書きまくること。
それを一人でも読んでくれる人の元にお届けするのが、作家たるものの使命だろう、と思うのです。
必ずしも小説家になろうで上位にいかなくてもいい。
万が一このサイトがダメになっても、他にたくさん投稿先はある。
全ての小説投稿サイトで上位にいけなくても、文学賞に応募すればいい。
少なくとも審査する下読みの方が読んでくれるし、講評までくれる。
文学賞で軒並み落選してもいい。
ちょっと恥ずかしいけど友人たちに読んでもらえれば、10人に1人くらいは友達のままでいてくれるかもしれない。
その友達は、きっと一生付き合える友達の可能性が高い。
作品が大勢の注目を浴びなくても、一生の友達を得られれば最高じゃないか。
だから、書いて書いて書きまくればいいと思うんです。
書いた上で、"健全な方法で"宣伝すれば、
きっと、誰かがちゃーんと読んでくれる。
大事なことだからもう一度言っておこう。
『書いて書いて書きまくれ』
相互評価グループの気持ちも全くわからんではないのです。
ほとんどの人間は、いつ手に入るかわからない大きな利益より、確実に手に入る目先の小さな利益を選ぶ生き物。
1クリックで手に入る「日間ランキング入り」という目先の利益があれば、出来心でやっちゃう人もいるでしょう。
でもね。
小さな利益を追い求めすぎて、大きな利益を逃すこともあるんです。
今まさに叩かれてるように、不正が明るみに出ることもある。
もしかしたら、既に書籍家して逃げ切ったから関係ねー
とか思ってる人もいるかもしれない。
でもね。
因果応報という言葉は、飾りで存在するわけじゃないんですよ。
書籍家してもヒットしなかったり、
amazonレビューが炎上したり、
いつも後ろめたい何かを抱えながら生きないといけなかったり、
何らかの形でいつか報いを受ける時がきちゃうわけですよ。
もしかしたら、今回の人生では最後まで逃げ切る人がいるかもしれない。
でもね。
それこそまかり間違って、異世界転生でもしようものなら、その先で報いを受ける可能性もありますよ。
自分たちが描いた世界の中でまさか自分が不遇キャラなんて、いやでしょ?笑
とはいえ、そうした不正をした人たちの運命まで自分がどうこうできるわけもありません。
だからこそ、そんなことに頭を使う時間がもったいない。
あとは、運営様と神様にお任せしましょう。
健全な作家なら、
余計なことはうっちゃって、
書いて書いて書きまくるのだ!
以上!
※予想に反して多くの方にご覧いただいているので、作者責任として、誤解なきよう補足させていただきます。
”現在の日間ランキング=全部相互評価グループ=面白くない”というのは絶対に違います。不正でポイントを得ているものはごくごく一握りでしょう。
むしろ、純粋に作品が素晴らしいからランクインしている場合が多数だと思います。話数や文字数が少なかろうと、面白い作品はたくさんあります。
最近、そうした作品も一まとめに「まだ連載始めて間も無いのにこんなにポイント(ランク)高いのはおかしい。相互評価グループだろ?」といって一部で批判されているような場面をたまに見かけます。決してそうではない、ということをご理解いただければと思います。
なんでもかんでも一般化して捉えてしまうことは危険なのです。一般化によって、真面目な作者様方まで言われなき罪に問われることが危険なのです。中世の魔女裁判と同じ原理です。
そのような悲劇が広がらぬよう、上記ご理解いただけますと幸いです。