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8話→晩ご飯!

「やべぇ、楽しい」


昼休みを終えた俺は魔法学の授業を受けているわけだが・・・・楽しすぎる。


元の世界になかった魔法というものを習えるのだ。
俺でなくとも大体の人は楽しく感じると思う。


意外と魔法学を理解しているグリムに色々聞きながら、基本的な事を覚える。


科学の延長線みたいな感じだな。
元素や重力などの単語がよく出てくる。
どうやら重力は元いた世界と変わらず、9.8m/s・sらしい。


実際に魔法を使うのは、実演学の時だけで、今の時間は理論を頭に叩きこむだけらしい。






「アリス、俺晩飯いらないから」
授業が終わり、一旦部屋に戻るとアリスにうまく鉢合わせしたので一言言っとく。


「ふぇ?何で?はやと、ぼくとご飯食べるの嫌なの?」
アリスが悲しそうな顔をする。


「ちげぇ、友達に料理作ってやるんだよ、美味しいやつ食べたことないらしいし。」


「はやと、料理できるの?」
アリスが訝しげに俺を見る。


「人は見かけによらないってね。ばりばり出来るよ」

ふぇ〜と目を丸くするアリス。可愛いのぅ


「ならぼくも食べに行っていいかな?夜ご飯外まで食べに行くの一人じゃ嫌だし。」


晩飯は、基本学食か学校外で食べるのが普通らしい。もちろん学食を使う人は稀。外の料理の方が味が少しだけましだとグリムが言ってたな。


「まぁ、いいよ。アリスにはお礼も込めて作ってやる。」


「お礼なんていいのにな。まぁ、くれるんならありがたく」
アリスはにこっと笑うと早く行こうと手をひっぱる。

「アリス、そういやぁ18歳とか言ってて同じクラスってことは・・・留年でもしたのか?」


「違うよ、ぼく、あの、実は16歳なんだ。いつも子供っぽく見られるし、ね?」

ね?の意味はよくわからんが子供に見られたくないらしい。
つか年齢的に一つしかかわらんのも驚きだな。


「はいはい。とりあえずわかった。行くか。」


「はやと、信じてないね?ぼくが理事長使って年齢に合ってない高等部に入れてもらったって思ってるでしょ?はやと、ねぇ聞いてる!?」


さて、アリスの言い訳など聞き流して早いとこいくか。






作ったものは、グリムの希望通りカレー、あとデザートに蜜柑に似た果物で作ったシャーベット(学食のおばちゃんが何故か冷凍魔法を使えた)あと、アリス用にカカオを砕いて自力で作ったチョコを使ったチョコレートケーキ、といったメニューだ。


まずカカオがあった時点で驚きだったが、栄養価が高いから結構マイナーな食物らしい。


普通は苦いのを我慢して生でかじるらしいが・・・・あほすぎるだろ。


デザートとカレーは割と多めに作ってあったが、グリムが連れてきた商人(料理を食べさせてくれることが条件で材料をくれた)と、この後の学食メニューの参考にしたいということで学食のおばちゃん。


あと、どっかから湧いてきた理事長と匂いにつられて湧いてきた数人の学生にも分けた、もとい食べられたのでおかわりすることなくカレーの鍋は空になった。


「ごっちそぉさまぁ〜」
アリスは満足げに口を拭いている。


「チョコレートケーキどうだった?カカオから作ったのは二度目だからあんま自信なかったんだが。」


「美味しかったよ。ちょこれーとって初めて食べたけど今までで一番美味しかったかな。」


「そうか、そりゃよかったな。」
一番ってのは大袈裟かもしれんが言われて嫌な気はしない。


「グリム、ケン。カレーどうだった?」


グリムとケンは、お互いに顔を見合わせると、グッと親指を突き立てる。


うむ、やっぱ美味しいって言ってもらえるのはうれしいな。


皿は学食の人が洗ってくれるらしいので、俺はアリスに声をかけて、グリムとケンに「また明日な」と声をかけて部屋に戻った。


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