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Double Life
作:盗鬼



6−S



「…おい。はしゃぎすぎだろ」

只今、明日香と二人で遊園地に。

「だって遊園地だよ!? すごく久しぶりなんだもん!」

久しぶりって言ったってなぁ。

周りの人が注目しすぎなんだって。

何で、くるくる回りながら歩いてるんだよ!

そんなことするのは、せめて小学生までにしとけ!

「ねぇねぇ! あれ乗ろうよ!」

明日香は人差し指をその方向へと向ける。

その先には、90Mはあると思われるジェットコースターがあった。

「は〜い」

今日は、決して明日香に逆らえない。

明日香が俺の何歩か先を歩く。

こう見ると、明日香と俺は彼氏、彼女って言う感じの関係なんだろうな。

「早く〜!」

明日香はいつのまにか走っており、長蛇の列に並んでいる。

…ま、ま、待ち時間1時間。

はっきり言うと、俺は待つ時間が一番嫌いだ。

1時間って何だよ1時間って。

嫌になってくるなコレ。

「風紀〜」

只今列に並んで40秒。

「なんだ?」

「喉、渇いた」

「そうか」

俺と、明日香は見つめ合う。

いや見つめ合うというより、お互いの心を読んでいるって感じの風景。

「…ぅ」

「はい〜! 私の勝ちね! ほら、買ってきて!」

「買ってくればいいんだろ」

大きく頷く明日香。

やっぱり、あいつの顔なんて見るんじゃなかったと後悔。

「何がいい?」

「ん〜とねぇ…風紀のお勧め!」

「俺のお勧めだったら、炭酸飲料にしちまうぞ?」

「風紀軍曹、それだけは勘弁してくださいぃ…」

因みに明日香は炭酸というものが飲めない。

「仕方ないな。明日香二等兵」

意味不明な会話で、周りがクスクスしているのが分かる。

恥ずかしすぎる。

今すぐにでも、ここから逃げなくては。

「じゃあ、お茶でいいな?」

「うん!」

もう、これしかないという笑みで明日香は俺に言った。

周りの男子共の目が光る。

明らかに明日香のその笑みに惚れただろう。

その目を光らした男子共の彼女であろう女子が、目を光らした彼氏に蹴りを入れている。

まぁ、明日香のあの笑みを見て振り向かない男子はいないでしょう。

俺は小走りしながらお茶を買いに行く。

売店のおばちゃんに

「お茶!」

と一言。

その5秒後。

「と、アップルジュース!」

因みにアップルジュースは俺が飲む。

こ、子供っぽいとか思うなよ!?

林檎は美味しいのだ。

「合計、400円です」

ポケットから財布を取り出し、銀色のお金を3枚取り出し、他に銀色のお金が無いか確かめる。

…。

仕方なく茶色をしたコインを5枚取り出し、銀色の穴が開いた物を取り出した。

それを店員に渡す。

多分、その店員はどうせ『細か!』とか思っているんだろうな。

お釣りはなし。

やはりA型の特徴なのだろうか。

1000円出して、お釣りを600円もらっておけばいいのに、とか思う奴らがいるだろうけど、俺はそういう細かいことは無理だ。

家に帰ると、貯金箱に1円と5円と10円玉を入れるのだ。

それで財布の中身を少なくする。

…俺はなんの話をしているのだろうか。

そんなことは後にして、俺はお茶とアップルジュースを手に取り明日香の元へと戻る。

明日香の前に男二人がいるのが確認できた。

ナンパか?

まぁ明日香は可愛いからな。

ナンパぐらい…って。

「明日香!」

「あぅ、風紀ぃ」

その男二人が俺の方を睨み付ける。

「誰あんた?」

右に居る男が俺に向かってそう言った。

「友達だけど? あんたは?」

聞き返してやる。

「はぁ? 何で教えなきゃいけねぇんだよ。まぁ、友達ならいっか。この女借りてくぜ?」

…はい、ブッチーン。

はいはいはいはい。

殺しますよこの男。

「駄目にきまってんだろ?」

笑顔で俺は言う。

「はぁ? やだね」

…。

右手、抹殺準備OK。

左足、抹殺準備OK。

「やめろって」

ビービービービービー!

最終警告です! 最終警告です!

「友達のくせして、なに彼氏面してんの? うざいよ、おめぇ」

左側にいる男がそういった。

…。

ドカーン。

俺は明日香にお茶とアップルジュースを渡し、下を向いてこう言った。

「否無躊躇。右左死簾」

通訳(躊躇するなんてナイナイ。右の奴と左の奴、死す。)

「何、呟いてんだよ?」

右のやつが言った。

その瞬間。

目には見えぬスピードの右の野郎に右フック。

フックを戻す反動で回転し、左に居るやつに肘打ち。

左の奴は一発KO。

右の奴はまだ意識があったので、左足で上段蹴り。

死亡。

「ふぅ…」と大きく息を吐いてこの惨劇は終了した。

その場に倒れている奴は放っておくとして、俺たちは順番が回ってきたジェットコースターに乗る。

1時間と言っていたが、15分程度でまわってきたな。

それもそのはず、あの惨劇をした後、前にいた集団ほとんどが消えていったのだ。

明日香は驚いている表情。

「あ、明日香が怖がってたから。そういうときにしかしないぞ? 俺は」

また明日香の笑みが見れた。

「ありがとう!」と言うときに。





その日のお遊びは無事終了した。

因みに、今日一日俺の奢り。



所持金がいっきになくなりました。



















更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。

読んでくださって、ありがとうございます。
本日も2話更新させていただきました。
ご注意ください。










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