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三人の神

作者: 柳 大佑

昔々まだ世界が生まれて間もないころ、この世に三人の神様が降り立ちました。

 しかし、そこには何もありませんでした。

 まだ世界の天と地が分かれて間もない時です。そこに何かが存在できる余地はありませんでした。

彼らはこの世を見渡し、何もない事を大変嘆きました。

 そこでそれぞれの神様は陸・海・空の場所を、それぞれが好きなように創る事にしました。



一人目は空の神。

 彼はまず、空を青に染めようとしました。

 「今の空には面白味がない」

 そう思った空の神は自分の服から白い宝石を一つ取り上げ、頭上へ力一杯放り投げました。それは高く高くどこまでも進み、神様から見えなくなってしまいました。

白い宝石は神様から離れた事で本来の輝きを取り戻し、強く、白く、輝き出しました。

それは強く強く輝き、ついにその輝きは世界を十分に照らし、世界に光をもたらしました。

 


 二人目は海の神。

 彼女はまず、透明な海をどうしようかと悩みました。するとその時、突然透明な海が青色に変わり始めました。

 「これはどうした事か!」

 海の神様は大いに悩みました。まだ自分は何もしていないのに、なぜ海は変わったのだろうかと。

 ふと、上を見上げると、いままで何もなかった空に青が広がっていました。

 「ああ、そう言う事か」

海の神様はすぐに理解しました。

海の水は、空の色を映しているのだと理解したのです。

「では私も」

そう言って、神様は一つの小さなパンを取り出しました。

そうしてそのパンを千切っては投げ千切っては投げを繰り返しました。

やがてパンの欠片は水に溶け、見えないほどに小さく小さくなりました。

すると海にはどこから来たのか、小さな魚が生まれました。魚は徐々に大きくなり、いくつかは足を生やして陸へと上がって行きました。



 三人目は陸の神。

 彼は地面を見つめて何をしようかと考えていると、足元にヌッと大きな動物が出て来たのが見えました。

 「おやおや、どういう事だろうか」

 不思議に思った陸の神様は動物の来た道を戻ってみると、いつしか海にたどり着きました。そこでは海から何匹もの新しい動物が陸に上がって来る姿が見えました。

 「なるほど、面白い」

陸の神様はそれを見てある種を一つ、地面に落としました。

種はすぐに芽をだし、瞬く間に大樹へと育ちました。木は10の実をつけ、それが一つずつポトリと地面に落ちて行きました。

実はそれぞれ色が付いています。そのうちの赤の実を食べた動物は赤い羽を生やし、人の姿になった。

それぞれの実を食べた動物は、それぞれの実の色の羽を生やし、また人の姿となった。



 それから三人の神たちは役目を終え、みな眠りについた。

 




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