一抹の不安
「おいっ!セランっ!これはどうなってるんだ!」
「はて、おかしいですね」
ヴァラルは怒っていた。
万が一封印が破られた際、侵入者を防ぐため、セランにトラップを仕掛けるよう頼んでいた。けれども誤作動を起こしたのか、ヴァラルたちが逆に引っかかってしまった。
「何で俺たちが引っかからないといけないんだっ。ちゃんと確認したのか!?」
「勿論、動作確認は万全です。ほら、このように」
「そういう意味で言ったんじゃない!分かってるわ、そんなことっ!」
五人が内部に入った途端、入り口は塞がれた。
そして十歩も歩かないうちに何かを踏みこむと、ガチャンと仕掛けが作動し、目の前に見えた扉が蜃気楼のように立ち消え、通路はまるで迷宮のように入り組み始めた。
今までの間に彼らの身に起こったことといえば、矢の雨が降り注いだり、落とし穴が作動したりと、散々だった。
「やはりこの城、古くなりましたねえ」
セランの仕掛けた罠は、どれもこれも原始的だった。
けれども、これらは巧妙に隠されており、探知魔法に引っかかることはありえない。
優れた魔法士であればあるほど油断し、そして命を落とすこととなる。
「なあ、ヴァル。そろそろいいか?」
「何だ、今忙しい!」
ヴァラルたちは巨大な鉄球に押しつぶされそうになっていて、坂道をひたすら下っている最中、ガルムが話しかけてきた。
「基本的なことなんだけどな――」
――あれ、壊してもいいのか?
ちらりと後ろを振り向いて、彼はとんでもない確認を取った。
「はは、何を言うのですガルム。こういうのは仕掛けの謎を解き進めるのが楽しいもの。力ずくで何とかするですって?それこそ冒険の美学に反する行いで――」
「よしやれ」
セランが言い終わる前に、ヴァラルは即刻許可を出した。
鉄球が出てきた時点で、なぜ気が付かなかったのかと反省したが、ここで時間をかけている場合ではないのだ。
「あいよ、任されたぜ」
ヴァラルの許可をもらったガルムは一人急停止する。
そんな中、鉄球は凄まじい勢いで迫りくる。
見上げるような鉄の塊。二メートル近くある彼の身長をも軽々超え、ものすごいスピードで彼を押しつぶそうとしている。しかし、ガルムは特別なことは何もせずに黙って鉄球を迎え撃とうとする。
セランの罠には弱点、想定していない事態があった。
――力に任せた、正面からの強行突破である。
「シッ!!」
気合の掛け声と同時、ガルムの右足から蹴りが放たれる。
それは、何の技術もないただのローキックだ。
しかしガルムはドラゴンだ。姿は変わっても、その力は大岩をも粉々にする。
強烈な衝撃が全体に伝わり、ガルムの蹴りをまともに受けた鉄球は、ばらばらに砕け散った。
「あ~あ。本当につまらない男ですね、ガルムは」
セランがつまらなそうに呟く最中、ばらばらになった破片が無造作に飛び散り、ヴァラル達にもふりかかる。
周囲に欠片がばら撒かれるほど、ガルムの蹴りは強力だった。
「主様」
「ちょっと危ない」
しかしヴァラルの前にアイリスとイリスが前に出て、彼に当たると思われる全ての破片を、きっちりと振り払った。
「しょうがないだろ。かなり邪魔だしな」
彼は破片を拾い上げぐしゃりと握り潰すと、さらさらとした粉末状となり、地面に落ちた。
鉄球の一番近くにいたはずのガルムは、何も問題がないようにピンピンしており、頑丈さもドラゴンのままだった。
「二人とも、ありがとな。よし、ガル。この後も頼む」
「流石ですガルム」
「すごいね」
「……ここぞとばかりにくっつくな。ちょっと歩きにくい」
けれど、二人は自分のことを守ってくれたため、強くは言えない。
ヴァラルは左右にいる二人を諦めながらも、アーガルタへと突き進むのだった。
その後、ガルムがセランの罠を強引に突破、言い換えれば壊し尽くすと、彼らは最初の入り口をくぐった場所に逆戻りしていた。
そして、真正面の何もなかった壁に新たに扉が出現していたのだった。
「お、ここは何ともないみたいだな」
ガルムが先頭を切って古い扉を開けた先には、広々としたホールのようなリビングルームがあった。
大きさだけで言えば、大広間と同じ位。五人ではとても使い切れないその空間には、ゆったりとくつろげる大きなソファや高級感あるテーブルに暖炉、清潔感あるキッチンや、奥にぎっちりと詰まった本棚の数々と、家具や調度品が満載だった。
薄暗くシャンデリアに照らされたここがレスレック城の最深部、アーガルタだ。
「ね、ヴァラルの部屋ってどこなの?」
「そうか、イリスはここが初めてだったか。確か――」
「左右に見える階段の先、丁度中央にありますよ」
久しぶりに訪れたというのに、アイリスがすらすらと答える。
ヴァラルの場所だと言うものの、二階に続く階段の先には彼の寝室のみならず、様々な部屋が備え付けられており、実質的に四人の空間となっていた。
「そこ、私が使ってもいい?」
「別にかまわ――」
「ちょっと主様!それだったら私が使いたいです!」
「……お前の部屋もあるだろうが」
「お、こんなところにありましたか」
アイリスとイリスが部屋の取り合いをし、ヴァラルが彼女たちの仲裁に入っている最中、セランは一階の奥にある本棚を歩き回っていた。
そして彼は、血の斑点がついたような一冊の本を見つけだした。
「ん?なんだそりゃ?」
「これはですねえガルム、相手の心を覗き見る本です」
「なんてもんを置いておくんだよ……」
ガルムはそんな危険なものを無造作に放っておいたのかと突っ込みを入れる。
セランの手にあるのは魔導書『ヘサド・ノトリア』。
高名な読心術の使い手が生涯をかけて書き記したものらしいが、心を覗きすぎたことでだれも信用できなくなり、孤独のうちに死んでいったという曰くつきだ。
さらに言うとこの本は、かの黄金の時代の遺物である。
セランは、こうした魔導書を蒐集する癖があるのだった。
「いやあ、たくさんありすぎてつい忘れてしまったんですよ。しかし安心してください。これ呪われてますから、使うには工夫がいるんですよ」
こうする間にも、魔導書『ヘサド・ノトリア』から怪しげな瘴気が発生していたが、セランが睨みつけた途端、ぴたりと止んだ。
「……どこが安心なんだよ。どうせお前かイリスくらいしか使えないとかそういうオチだろう?……ちゃんと管理しとけよ」
物々しい光景を見てしまい、とっととしまえと急かすガルム。
「分かっていますよガルム、ちゃんと心得て……おや?これはまた懐かしいものが出てきま――」
「だぁぁぁぁもうっ!!!」
こうして、四人はアーガルタで休暇を過ごすこととなった。
日中は顔を出せないものの、夜のレスレックも十分快適だ。
山のような仕事から解放された彼らは、早速何をしようかと期待に胸を膨らませる。
――ああそうそう、明日から早速手伝ってもらうからな。忘れるなよ
けれどくつろぐ気満々だった彼らに、ヴァラルは釘を刺すのだった。
◆◆◆
レスレック城のイシュテリア寮の共用広間は、男女問わず学生たちの憩いの場であった。
暖かな色合いで構成されているこの場所は、課題に追われる学生や、他愛のないおしゃべりで入り浸る
学生たちでいつも賑わっている。
「むううう……」
しかし、今日に限って言えばそれは当てはまらない。
共用広間には難しい顔をしたリヴィアがぽつんとソファの上に座っており、周りのイシュテリア生は作業をしながら「何故?」と戸惑っていた。
彼女の機嫌が良ければこの部屋の雰囲気は明るくなり、不機嫌ならばどんよりとした空気となる。
喜怒哀楽がはっきりしている彼女にしては珍しいと、彼らはひそひそと囁き合うのだった。
「あら、ここにいたのね。リヴィア、一体どうしたの?」
「さっきは急に飛び出してさ……今までどこにいたんだ?」
彼女の前に、エリックとニーナが心配そうに声をかけてくる。
午後の授業に出なかったリヴィアを探すため、エリックとニーナはいままで城中を探し回っており、その二人が寮に戻ってきた。
「……おお二人とも、心配をかけてすまなかったのじゃ」
彼女はレスレックの湖畔で考え事をしており、ついさっきここへ戻ってきたため、二人に迷惑をかけてしまったなとリヴィアは謝った。
「考え事、か」
「ヴァラルのことでしょう」
「な、なんのことかのう?わらわは別に、あ奴のことなど――」
昼の大広間での出来事というより、今日一日の出来事を踏まえれば、彼のことしかありえないし、反応をからして間違いない。言い繕っても、エリックとニーナにはお見通しだった。
「相談も無しにハイクラス入りだからなあ。リヴィアの気持ちも分かるよ」
「研究会にもいつの間にか入っているし……しかもあそこよ?どうやって彼女たちと知り合ったのかしら?」
エリックはリヴィアの考えに同調するようにうんうんと頷き、ニーナはヴァラルの人脈は一体どうなっているのかしらと頭をひねらせた。
ヴァラルの行動は、レスレックの学生たちには凄いという思いを通り越して、最早奇怪だった。
「そうなのじゃ!全く、わらわをすっぽかして何をやっておるのだ!」
リヴィアの口から彼に対する不平不満が漏れだしてくる。
初めて会ったときから、ヴァラルは徹底的だった。
デパンやマリウス、それにオーランドもいるあの場において、ライレンという国全体に喧嘩を売っているような冒険者をリヴィアは見たことが無かった。
しかも、魔法士の素質を兼ね備えている彼に対し、自身の側近として迎えるという重役待遇に対しても、全く気の無いそぶりを見せ続けており、リヴィアは苦戦していた。
この国の知識を要求しているのは分かったが、それを生かす場が無ければ意味が無い。変化を加えて訊ねてみたものの、全く効果なし。
しかも、そんな最中のハイクラス入り。
本の虫だということは知っていたが、自身にはそんな話は全く来なかったし、どうして彼一人だけがあそこへ行くのだ。
「しかも、研究会に入るなんて……聞いておらんぞ!」
リヴィアは大変腹立たしかった。
「でも、僕は今日のことでヴァラルに親近感が湧いたな」
「何でそう思うのよ?リヴィアの話、聞いてなかったの?」
「聞いてたさ。でもさあニーナ、考えてみなよ。どんな経緯があったのかわからないけど、ヴァラルも僕と同じ男だってことが分かったんだ。それだけでも凄くない?」
誰にでも優しく接し、子供のように人懐っこい性格ながらも、何気ない仕草の一つ一つが色っぽいフィオナ。
彼女の陰に隠れていながらも、冷静で、誰よりも大人の魅力に溢れたカミラ。
レスレックにいる生徒なら男女問わず、絶対に美人だと断言できる二人の前に、ヴァラルもまた男なのだと認識したエリックだった。
「ヴァラルってやっぱりフィオナさんに興味あるのかな?いや、それともカミラさん?どちらにしても、うらやましいなあ~」
「ほんっと、男ってどうして色恋の話にすぐ繋げたがるのかしら」
あの二人とどんな活動をしているのだろうと想像を膨らませている彼に、ニーナは呆れた調子で口を挟む。
情報通のクライヴとロベルタによると、フィオナとカミラは良くも悪くも研究会一筋で、特定の男と付き合っているという話は聞いたことがない。
あまりにも振られた男たちが多すぎて、むしろ彼女たちがデキているのではないかと陰口が飛び交った位だ。
「しょうがないだろう?あの研究会、一時は男子禁制の噂だってあったんだから。それにこういう話こそ、ニーナ達が噂するものじゃないのか?」
「貴方こそ勘違いしているんじゃないでしょうね。女だからって何でも一緒くたにしないでよ!」
持ち前の気の強さで、男を泣かせたこともあるニーナはこうした偏見が一番嫌いだった。
「ニーナが最初に言ってきたんじゃないか!」
「何よ!」
「何だよ!」
二人はバチバチとにらみ合う。
いつもだったら、ヴァラルかリヴィアがこの辺で諌めに入る所だが、生憎片方はいない。そうなるとリヴィアの出番だが――
――何も起きなかった
「……」
「……」
喧嘩腰になったものの、いつまでたっても静止の声が聞こえないことに違和感を覚えた二人は一旦落ち着き、彼女のほうを向いた。
「うむむぅぅ………」
すると、予想外のことに気が付いてしまったのか、さっきよりも複雑な顔となったリヴィアがいて――
「こんばんは、リヴィアさん」
イシュテリアの女子寮からフィオナが現れた。
◆◆◆
「ねえねえ、後輩君見なかった?」
「僕たちは……」
「ま、まだ見かけていません」
ふわりと漂うフィオナの優しい香りにほだされたのか、エリックとニーナ双方の怒りは収まった。
「そっか~残念だなぁ……」
「何か用事でもあったんですか?」
「ううん。そこまで大したことじゃないよ。ただ、良かったら一緒にご飯を食べに行かないかなって」
フィオナは気軽に言ったつもりだ。しかし、エリックからすればとんでもなく重大な話であった。
「いっ、今すぐヴァラルを探しに行ってきます!ほら、ニーナもっ!」
「ええっ、なんで私まで!?」
「こんなチャンス見過ごしたらかわいそうじゃないか!」
彼女からの直々のお誘いだ。それを知ることの無いまま断ってしまえばそれこそ駄目だ。
「いいよ、流石にそこまでしなくても」
「いいんです!任せてください、フィオナさん!」
エリックはお節介な面があり(今はフィオナにいい顔をしたいだけだろうが)、彼はヴァラルの部屋がある男子寮を回った後に上層部へ。ニーナはそのまま彼に圧されるままレスレック上層部を探すこととなり、この場から去って行ってしまった。
「すぐ戻ってきていいからね~!……あらら、行っちゃった」
「の、のうフィオナ」
「うん?どうしたの?」
「ヴァラルのことなのじゃが――」
目は泳ぎ、いつもの強気な態度はどこへ消えたのか、リヴィアは戸惑いがちに彼のことどう思っているのかを訊ねた。
「後輩君?そうだねえ……とっても楽しい人かな」
「た、楽しい?」
唇に手を当て一瞬考えた後、フィオナは答えた。
「うん。それに、とっても凄い人。彼、今まで魔法薬のこと何にも知らなかったんでしょ?それで今日、試しにポーションを作ってもらったんだけどね、これがびっくり、一発で作っちゃった……あれだけは負けない自信があったのに……悔しいなあ。ほんと」
しかも、作ったのは並のポーションではない。再結晶化を使って純度を高めた、まさしく一級品のポーションだったこともフィオナは付け加えた。
「そ、そんなに凄いのか?ヴァラルの作ったポーションは」
「傷が癒えるのが結構早いし、何より長持ちするからね。凄いよ、はっきり言って」
「む、むむ……」
魔法薬のエキスパートであるフィオナの口から言われた以上、本当のことなのだろう。
そして、フィオナを驚かせるようなことが彼に出来たのかとリヴィアは複雑な気持ちになった。
身体強化が使えるのだから、てっきり実践魔法学が得意だと思っていたが、当てが外れてしまったようだ。
リヴィアとしては、実践魔法学に興味を持って欲しかった。
そうすれば、直接魔法を教える機会が増えたというのに、ヴァラルはどうやら魔法薬学に才があるようだった。
しかも、実践魔法学では数回授業に出た後、ヴァラルは途端にサボりだした。
魔法の才能を伸ばすということで連れてきたのだ、彼の学ぶ意欲を尊重しなければならないし、フィオナに凄いと言わしめた以上、無理強いなど出来るわけがなかった。
さらに言うと、リヴィアは魔法薬学が苦手だ。無論、彼女はミドルの同年代に比べると優れていると言わざるを得ないが、彼女の得意科目は実践魔法学である。
それにフィオナがいる以上、魔法薬に関しては彼に教えることが何も無かった。
というよりも、最も修めるのが難しいとされる魔法薬学が得意というヴァラルの方がおかしい。
リヴィアは無理やり、心の中で結論付けた。
「す、すいませんフィオナさん!ヴァラルの奴、自分の部屋にもこの辺りにもいないみたいで……」
「何よ、でれでれしちゃって……」
そうこうするうちに、エリックが額に汗を浮かべながら戻ってきた。時間はそんなに経ってはいないものの、彼の息は上がっており、熱心に探してくれたことが一目でわかった。
一方で、ニーナはどこか不満げだった。
「いいよ。ありがとう、エリック君。そんなに汗かいて大変だったでしょう?」
「い、いえ、これくらい大丈夫ですっ!」
フィオナがハンカチを差し出したが、エリックは制服でごしごしと汗をぬぐった。
「もう、こんなに迷惑かけて、後輩君はしょうがないなあ……そうだっ!」
「どうしたんですか?フィオナさん」
「ねえねえ、皆でご飯食べに行かない?カミラも誘ってさ」
「え!いいんですか!」
「そ、そんな……悪いですよ」
「二人には迷惑かけちゃったからね、遠慮しないの。リヴィアさんも一緒に、ね?」
「い、いやわらわは……」
「是非行かせてください!」
リヴィアの言葉を遮るようにして、エリックは直角に頭を下げる。
男子一生の本懐だと言わんばかりに、それはもう礼儀正しかった。
「エリック、あなたって人は……」
こんな男が同級生だと知ったニーナは頭を押さえながらも、フィオナの提案に乗り気だった。
あのカミラ・ハルネスと知り合えるのだから、チャンスを逃すわけにはいかない。そのため、彼女は密かに喜んでいたのだった。
「よしっ決定!それじゃあ大広間で先に席とっておいてくれないかな?私はカミラ捕まえに行ってくるから」
「分かりました!」
「はい、待ってます」
エリックは早足で、ニーナはいつも通りの足取りで、イシュテリア寮を出て行った。
「じゃ、じゃあ、わらわも先に――」
そして、リヴィアはそろりそろりと、この場を抜け出そうとした。
「あ、リヴィアさんには聞きたいことがあったんだ」
「む、何じゃ」
何故かは分からないが、フィオナの話はどきりとさせるものが多すぎる。
フィオナの呼びかけにリヴィアは身構えた。
「あはは……構えなくていいよ。そんなに大げさなことじゃないから」
「そ、そうか。なら話してみるのじゃ」
彼女の言葉を信じ、ほっと一安心してリヴィアは警戒を解いた。
「うん、じゃあ歩きながら話そうか。それでね――」
――ここに来る前の彼ってどんな人だったの?
「っ!!」
その一言にリヴィアの心はざわつく。
利用しようとか、自分のモノにしたいとか、そんな悪意の欠片もない純粋な瞳。
――フィオナは苦手だ。
本質的なところで彼女に敵わないのではと、少女は思わずたじろいでしまった。