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螺子が外れた窓と、雨と……。
作者:嘩月
疲れた夕日、細く涙。
気紛れに夕立。


閉切れた陽射し。
妄想癖の瞼裏。
部屋の中で、独り暮れ。


あぁ、眺める事さえ止めてしまった。
濡れた足跡を残したのは、いつが最後だろうか。



疲れた夕日、細く涙。
気紛れに夕立。
壊れた傘を傘立てに置いて笑った。
痛む口も気にせずに笑った。
意味も無いまま泣いた。
だから、水溜まりで遊ぶ光景さえ見えないのだろう。
通り雨、感じられない悲しみに躁鬱を……。


沈み行く緋色の瞳、優しい視線が消える。
誰からも見られない?
深い夜では、何も知れない。
何もかもが解らない。
感じる情と傷さえ無い。
混ざらない夕立と涙。


……怯えながらでも、瞳を開けたなら。
部屋の窓からでも、瞳を見れたなら……。


疲れた夕日、細く涙。
気紛れに夕立。
窓を伝う雨を掬った。
濡れない手、落ちる雫。
今なら、泣いている意味が解るだろうか?


隙間から、混ざる透明。


―――全ては、淋しさが映しだした絵空物語―――。
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