再開そして永遠の別れ
”AMIDA”〜2日目〜
「・・・・。」
「あぁ・・・う〜ん・・・。」
太陽がまぶしい。
「朝か・・・。」
「ここは・・・あぁ、そうか、やっぱり夢じゃなかったか・・・。」
昨日は、エックスの言ったことを思い出しながら、不安を抱きながら眠りについた。
この世界の太陽は、少し変だ。
でかい。ちょうど、目の前に野球ボールを置いたときの大きさだ。
熱くはない。ちょうど良いくらいだ。
「さて、行くか・・・。」
俺は、武器(TV)を持って、前に向かって歩き始めた。
途中で、俺はいろいろ思ってしまった。
家族に会いたい・・・母は元気か?
他の組はどうなった?いつ帰れるんだ?
・・・どれにしろ、生きなきゃわからない。
生き延びよう・・・生き延びてエックスの正体を暴き、自由をつかみとろう!
皆も同じ思いだろう。
昨日は助かったが、もし、この武器が使えなくなったら、確実に俺は死ぬ。
これから、生半可な気持ちで進むのはやめよう。他の事を考えないようにしよう。
俺は、そう決意した。
「ふぅ、着いたか・・・。」
2度目の曲がり角。
「さぁ、誰だ!」
曲がり角を曲がったその先には・・・。
・・・・誰もいなかった。
「まだ来ていないのか?」
「来るまで待つ・・・か。」
面倒なルールだなぁ、と思った。
それから、10分ぐらいしたころ、人が曲がってきた。
誰だろう?武器はなんだろう?まぁ、いい。悪いが・・・。
「悪いが死んでもらうぞ!」
「そ、その声は・・・高田?」
この声は・・・!!
「う・・・内田!!」
内田が生きていた!良かった!
「内田!無事だったか・・・。」
「来ないで!」
!?
「ど、どうした急に?」
内田の体が震えているように見えた。
「言ってたでしょ!?殺しあわない場合どちらかが死ぬって!」
「・・・・・・!!」
俺は、唇を噛み締めた。
「おねがい!私を殺して!」
「そういやぁ、お前武器は?」
「・・・メリケンよ。」
「メリケン!?お前それでよくここまで・・・。」
内田は少し下を向いた後、泣きながら言った。
「杏子に会っちゃったの!それで、私、私・・・。
私、大親友の杏子を・・・!!」
そう言って、内田は手で顔を隠して泣き始めた。
「もういい、もう何も言わなくていいよ・・・。」
しばらく、沈黙が続いた。
「なぁ、内・・・」
「お願い!早く殺して!」
「そんなことができるかよ!」
「はやく!」
「無理だよ!内田を殺すなんて、俺には・・・!!」
「高田・・・?もしかして・・・。」
やべ!ばれたか!?
なら、この際はっきり言うか・・・!
「そうだよ、俺は・・・。
俺は、お前のことが好きなんだよ!悪いか!
小学校のころから気になってた!今、好きだということに気付いた!」
それから、数秒、内田は、目を丸くしてこっちを見ていた。
しかし、すぐに笑顔になり、言った。
「ありがとう。高田・・・。」
内田・・・。
その瞬間。
「ガアアアアアアアアアアア!!」
「!!」
こんな時に!!
しかし、気付いたときには内田はつかまっていた。
「内田ぁ!!」
「高田、私も好きだったよ。今まで楽しかった!ありがとう。」
最後に、内田は、そう言って、笑顔のまま・・・。
ギュン!
引きずり込まれた。
「内田ぁぁぁ!!」
ザァァァ!
「あぁ・・・!!」
ドチャ!
肉塊が・・・!!
「内田・・・内田ぁ・・・、
ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
内田を殺してしまった!
余計なことを考えないと決意したが・・・。
畜生ォ!
「このテレビ!!このテレビのせいで・・・!
いや全てはエックスのせいだ!」
俺は・・・この怒りを胸にしまいこみ、
心を新たにし、前に歩み始めた。
「内田・・・許してくれ・・・。」
そして、その日の夜。
俺は、泣きながら、眠った。
「・・・ごめんな・・・内田・・・ごめん・・・。」
残り人数:10人
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