悪夢の始まり
チュン、チュン。
「・・・ふぁーーー・・・。」
日の光がまぶしい・・・朝か・・・。
今は何時だろう・・・。
「あっ!!」
一気に目が覚めた。
AM5:45 集合時間の30分前だったのだ・・・。
ヤバイ・・・このままだと、遅刻してしまう。
早く支度しなければ・・・。
「と・・・とにかく飯だ。」
パンを1枚食べ、牛乳を1杯飲んだ。
身支度を終えた頃、母が起きた。
「あ・・・ごめんねぇ、起こさなくてぇ・・・。」
よくあることだ。
俺は、あえて何も言わなかった。
残り10分・・・走れば間に合うな・・・。
「いってきます!」
「いってらっしゃい。気をつけるのよ、楽しんできなさい。」
ザワザワ・・・。
「遅いなぁ、武士。まさか、寝坊したか・・・?」
はぁ、はぁ。間に合った!!
「ぎりぎりセーフ!!あぶねー!」
「セーフじゃない!完全アウトだ!ボケ!」
ゴツッ!
「イテッ!」
でた、牛島のゲンコツ。昔の映画などでよく見るやつだ。
「スス、スンマセン!!」
「まったく、本当にお前ってやつは・・・」
「えー、それでは、生徒はバスに乗ってください。
1組は1号車、2組は2号車、3組は・・・」
「・・・ほら、さっさとバスに乗れ!」
「はーい。」
ナイス、学級委員長!!
「高田って、ホント馬鹿だよねー。」
「むっ。」
今、話しかけてきたのは、
内田涼子
俺のタイプで、かわいいが、好きになれない。
しかも、喧嘩強い、女子のリーダー。人気者で、頭も良い。
「うるせー、黙ってろ。」
「ふんっ、あんた、あたしに勝てるの?」
実のところ、俺は、こいつに勝ったことがない。
「ンだと、てめぇ!やんならやんぞ!」
「いいかげんにしないと、ぶっとばすぞ、高田・・・。」
何故、俺だけ!?
「いや、先生、こいつが先に・・・」
ゴツッ!
「いってぇぇぇ!!」
さっきより痛かった。
「早く乗れ!!!」
「はい・・・。」
俺は、頭をさすりながら、バスに乗った。
「はい、風邪で休みの堀口龍君以外、みんなのりましたね。じゃあ、
出発しまーす。」
「ちくしょう、こういうときだけ態度変えやがって・・・。
内田は、学級委員でもある。
かくして、俺たち生徒39人と、教師1人を乗せたバスは、
AM6:30 に出発した。
|