つかの間の平和
村立鎌谷中学校。富山県五縄村という、山奥の小さな村にある、
創立30週年を誇る村立中学校である。
この学校は、総生徒数が、345人の学校である。
「キーンコーンカーンコーン」チャイムが鳴り響いた。
俺の名前は、高田武士。3−4のスポーツ万能男だ。
6月18日(木)今日は、3年生の修学旅行前日指導の日。
「えー、では皆さん、今日は早く帰って、十分睡眠をとって、
明日からの、2泊3日の修学旅行に備えてください。」
校長先生の話が終わり、3年生は帰宅した。
初夏の暑さが、俺たちの体力を少しずつ奪っていく。
桜庭が話しかけてきた。
「なぁ、修学旅行で、朝とかに、キャッチボールやらない?」
桜庭とは、俺の親友で、同じクラス。
フルネームで、桜庭友司と言う。
こいつとは、幼稚園の頃からの大親友で、とても仲が良い。
しかし、小学校高学年になってから、桜庭は急激にモテだしたわけで、
とても羨ましい。
「おぉ、いいねぇ!やろうぜ!」
桜庭とは同じ、野球部で、俺はエース、桜庭はショートだ。
「グローブとボール、牛島に見られないようにしろよ」
牛島とは、俺らの担任 兼 野球部顧問。
昔の学校にいそうな、現代の女子に嫌われやすい熱血教師だ。
フルネームは、牛島義則
「あぁ・・・そうだった・・俺らの担任牛島だった・・・。」
俺は、少しため息をついた。
「何ため息ついてんだよ!俺たち同じ就寝班なんだから元気出せよ!」
あぁ、そうだった・・・
そう思うと、俺は少し元気が出た。
「あっ、もう家の前か・・・。」
桜庭の家は、学校まで歩いて10分と、かなり近い。
「じゃな!また明日!・・・遅れんなよ。」
「わかってるよ!じゃ、また明日。」
「あぁ!」
バッタン!ドアが閉まった。
ふぅっと、俺はひとつため息をついて、家へと帰った。
何故か、今日は眠い。今日は、かえったら、すぐ寝よう。
「ただいま〜。」
「おかえり〜。」
母だ。
「武士〜、明日着てく服、どっちがいい?」
あぁ、もうどっちでもいいから早く寝させてくれ。
「・・・こっち。で、そっちは次の日着るよ。」
「!そうね。それがいいわ。」
「で、俺もう寝たいから、風呂入るよ。」
「あらそう。でもお風呂沸いてないわよ?」
「じゃあ、シャワーでいいよ・・・。」
俺はさっさとシャワーを浴び、コップ1杯の
プロテインを飲み、布団に潜り、
すぐに深い眠りについた。
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