異世界。その2
前回、魔物愛護団体とか言う連中に僕は捕まった。
それから数日後。しばらくの間、監視者をつける事で僕の釈放は決まったようだ。
たった一人の無力でいたいけな少年に見張りをつけるって……どんだけメンバーが居るんだろ?
そんな事を思いながら外に出る。
数日振りの光を浴びながら僕は辺りを見回した。確かここで見張りの人と待ち合わせするらしいんだけど。……誰も居ない。
このまま逃げようかな、と思っていると不意に後ろから声を掛けられた。
「すいません。遅れました」
振り向くとそこに居たのは褐色の肌に銀髪の可愛らしい少女だった。
少し頬を緩めかけたがこの世界に来た時にも同じ行動を取ってこんな目にあったのだと思い返す。いかんいかんと自分を戒めながら僕は少女に問う。
「えーっと。キミが監視者?」
「はい。名前はジルです。しばらくの間、宜しくお願い申し上げます」
深々と体を折るジル。僕はそんな彼女を可愛いなー。と思いつつ、眺める。
やがて顔を上げたジルは背負っていた袋から捕まった時に奪われた剣と盾を取り出した。
剣と盾を背負い、出発する。ジルもついて来た。
しばらく歩き、数日前ゲル状の魔物を倒した所に差し掛かる。
ここで僕は疑問を感じた。とりあえず後ろにいるジルに聞く。
「聞きたい事があるんだけど……。いいかな」
「はい。なんなりとおっしゃってください」
「魔物と動物って……何が違うの?」
「かっこいいのと可愛いの以外です」
「……もう一度」
「かっこいいのと可愛いの以外です」
「スライムは?」
「あんな可愛らしいのが動物である筈ありません。魔物です」
「ドラゴンは?」
「あんなかっこいいのが動物である筈ありません。魔物です」
「ゴブリンは?」
「あんな気持ち悪い不細工な物体が魔物である筈ありません。動物です」
……なるほど。つまり彼女に取ってかっこいいのと可愛いの以外は全て動物らしい。なんか便利と言うか都合が良いと言うか。
僕がそう思っているとジルが僕に言った。
「あ、そうそう。わたしは醜い動物に触れたくありませんから。道中に敵が出たら一人で頑張ってください」
……理不尽だ。
今回はあまりネタがうまくありません。とりあえずまだ一つネタがあるので続きます。
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