この話は、できたら読んでほしいですが、直接本編にはほとんど関わってきませんので、気軽のお読みください。
第0.5話 外伝1 〜訓練と買い物〜
第0.5話 外伝1 〜訓練と買い物〜
これは、プロローグから数日後の話である。
風月は今、あれからメドに訓練の意義を聞いたあと
黙々と型や形状を変化させて刀を振っていた。
訓練の意義については、
体力的な面など殆ど意味を成さないが技術、知識面は魂に刻まれるので、
やればやる分だけ身に付いていくということらしい、
但し、注意事項としていくら技術や知識を上げておいても、
世界に介入したとき今の年齢と同じにならず、体力面が追いついてこず、
いくら技術や知識があっても始めの頃はすごく苦労するらしい。
そして、風月は剣の形状を変えて振っているうちに、
大きさや、剣速などが微妙に違うということに気づいた。
実際、完璧にその変化に気づいたのはこの数年後であった。
が、その変化や色々な振り方を試すのが思いのほか楽しかったのか、
風月はほしいものを考えつつ珍しく寝ずに剣を振り続けていた。
ブン、ブン、ブン、ブン、ブン、
ブン、ブン、ブン、ブン、ブン、
ブン、ブン、ブン、ブン、ブン、
そんな所にメドがほしいものが決まったであろうと思い、風月の元に来た。
「風月、そろそろほしいものは決まった?」
と、声を掛けられてようやくメドが来たことに気付き剣を振るのをやめた。
その後、剣を腕輪に変えメドの方を向いた。
「おっ、ちょうど良いところに来たな、
それで、ほしいものを言う前に2、3聞きたいことがあるんだが良いか?」
(さて、どういう答えが返ってくることやら・・・)
「ん?良いけど何?」
「ああ、一つ目がこの空間に居る間は疲れないのか?
二つ目が俺の全財産でほしいものを買ってもらうといってたけど、
俺が持っていた全財産っていくらくらいだ?
三つ目は能力に目覚めてから体が軽いんだがどうしてだ?」
(と、こんなものかな?)
と、風月は数日間訓練を始めてから疑問に思っていたことをぶつけた。
と言うか、この数日頭と体は別のことをしていたんですね。
そして、それに対してメドは、
「一つ目の質問は、能力の訓練をしなければ殆ど疲れることはないよ、
まあぶっ通しで1、2ヶ月やったらさすがに疲れるだろうけど、
今までそこまでやった人はいないから詳しくは知らない。
二つ目の質問は、大体貯金から家具や私物、親の遺産、
君が将来稼いだであろうお金を計算して、約2億円かな。
で、最後の質問は能力開花による魂の活性のためだよ。
わかった?ついでに、魔力も上がってきているから。」
「へぇ〜、そうなのか?説明がわかりやすくて助かったよ。
んじゃ、メドが此処に来た本題に入ろうか・・・」
こうして、風月とメドの交渉が始まった。
まず、口を開いたのは意外にも風月ではなくメドであった。
「そうだ、各世界の言語や文字を理解する力が付与されていて、
さらに『破界者』である証の指輪は自動的に買ったことになるから、
それで残金は1億円になるから・・・はいこれがその指輪ね。
まあ一度つけると一生はずれないし他人には見えないから、
但し、僕には見えるからね。」
と、メドはニコニコ説明しながら風月にその指輪を渡した。
それを受け取り指に着けて愚痴りながらも風月は自分のほしいものを言った。
「ったく、本当に効果あるのかこれ?それと、一気に半分なったな俺の全財産・・・
まあくよくよしていても仕方ない、それじゃ言うぞ?」
そして、風月が自分のほしいものを全て買うための交渉が始るのであった。
〜 交渉開始から3日後 〜
交渉の方は熾烈を極め三日間かかった。
そして、世界に逝く際財産を残していっても
通貨が違うから残していても意味がないと途中説明され、
風月がマジギレを起こすというハプニングなどがあったが、
無事に双方が納得する結果となった。
追記して言えば結局財産は0になった。
風月が買ったものリスト
・指輪(説明は上記の通り)
・黒のコンタクトレンズ
・パワーリスト×4(世界に渡ったとき鍛えるために、上限75kg)
・剣と同じの能力を持った木刀×2
(訓練用、重さも変えることができ上限が30kg)
・武器の手入れ道具
・サバイバルセット
・調理器具
・無限写本
(一度でも触ったことがある本の内容が自動的に写生される。
また、写本の中身を見る事ができるのは風月のみ)
・大きめの水筒(最大容量10L)
・ザック メインとサブ各々1つ
(大きさ関係なしに道具や食料をよい保存状態で保管することができる。
最大容量メインが30個、サブが10個)
風月が買ったものは計10個そのうち半分以上はそのままザックの中に入れられた。
また、それぞれの品の料金は二人だけの秘密となっている。
ただ、どちらが損をしたかと聞かれると実際メドのほうであろう事を追記しておく。
そして、風月はメドから武術の本、気孔の本、
魔術の本、サバイバル関連の本各種を写生させてもらった。
〜 さらにそれから数時間後 〜
風月は交渉終了後訓練の計画を再度立てていたが、
ひとつの問題にぶち当たっていた。
「はぁ〜、さてどうしたものかな?」
(マジでひとつだけ問題が残ったな・・・)
「あれだけ僕から搾り取ったのにまだ何かいるの?」
この言葉で全てを物語っているように思える。
が、それを無視して風月は話した。
「いや何、実践の練度はどうやって上げようかなと」
(さて、本当にどうしたものか?
メドからさらに何か買おうにも0円だしなぁ)
「はぁ、無視ですか・・・
でもそうだね、実践訓練か・・・
う〜ん、どうしたものか・・・
あっそうだ、じゃあ、
サービスとして指輪にさらに力を付加してあげるよ。」
「ん?どんな力を付加してくれるんだ?」
(言ってみるもんだな・・・)
そして、風月のしている指輪にさらにメドは力を付与した。
その力とはこの空間では仮想の敵・・・
自分より数段上もしくは同等の相手を出現させる。
また、介入した世界では夢の中で同じことが行われる。
結果としては魂にその経験が追加される。
さらに、現在の状態でしか動けないのでそのまま経験となる。
「へぇ〜、それじゃ寝る分だけ戦かえるということか・・・、
ってそれじゃ、熟睡できないじゃないか。」
(やっぱりさっきのこと恨んでいたな)
「大丈夫だよ、指輪に魔力を込めなければ普通に寝れるから、
まあ、逆を言えば少しでも入れれば1度は戦わなければならないけどね。」
「そっか、早とちりして悪かったな・・・
でも、魔力操作できないと確実にみるってことだよな?」
(はぁ〜、がんばらないとなぁもしくは魔力を使わないか・・・
魔眼にだけに注ぐのと言うのも手か・・・)
「あはははは、まっ頑張ってよ、それじゃ、
訓練が十分だと思ったら声を掛けてね、
あと、ほしい本の内容があったら念じてくれれば、
その内容がこの空間では写生されるから、じゃあまたね。」
と言って、メドはこの場から立ち去った。
そして、風月の訓練と言う名の修練が再開された・・・。
外伝1、最後まで読んでいただきありがとうございます。このように、1とありますように時々本編とさほど深くかかわりの無い話を外伝として書いていきたいと思っていますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。最後に本格的な?あとがきは次の話からになります。
向後期待