第0話 プロローグ〜始まりの風〜 後編
第0話 プロローグ 〜 始まりの風 〜 後編
〜 メドが待つこと10分後 〜
風月は、ようやく目を覚ました。
結局風月が起きたのはきっかり1時間後であった。
「うう〜ん、はぁ〜、んん〜、
と、きっかり1時間睡眠終了。」
と、この時間の感覚がつかめない空間で、
1時間ちょうどで起きたようだ・・・
「どうしたメド?
そんなに疲れたような顔して?」
「・・・ようやく起きたね、ようなじゃなくて
実際に疲れてるんだけどね君のせいで、
さらに言うと、今呼吸が整って痛みが引いたところだよ。」
「ん?、痛みが引く?呼吸が整う?何か激しい事でもしたのか?
またやったか・・・」
と、最後のほうは小声でうめいた。しかし、
「また、って言ったね風月、またって、
それと、この空間は僕の空間だからどんなに小声でも
近くに居れば聞こえるんだよ。」
おもいっきり聞かれていたようだ。
「へぇ〜そうなんだ。」
(この地獄耳が・・・)
そして、表では感心しつつ裏では毒を吐いていた。
「まあ、その事は追々と言うことで、
そろそろ本題に入ろうか、っと言うわけでこの宝珠を飲んで」
と言いメドは風月の前に数百種の宝珠の入った袋を手渡した。
中身の宝珠は飲み薬程度の大きさだった。
「おいメド、これを全部飲めというのか?」
(何だ?この無駄に多い数は・・・)
「ははは、全部の分けないじゃないか、
ただ適当に好きなだけ飲んでくれればいいよ、
それとついでに説明すると、
飲んだ、数、種類によって君の能力と武器、その他が決まるから
一応慎重に選んだほうがいいよ。」
「そうなのか、てかその他が気になるがそれじゃ適当に、」
(好きなだけってのが意味深で怖いな・・・)
ゴソゴソ、ゴソゴソ、
と、袋を探っている途中にメドがさらに注意事項らしきものを言った。
「それと、宝珠は全部一緒に飲んでね。」
「ああ、わかった。」
(ん?なぜ付け足すように言ったんだ?)
〜 数分後 〜
そして、風月は自分が引き付けられた。白、黒、緑、青、赤、黄の宝珠
数で言うと2、2、1、4、2、2の計13個もの宝珠を選んだ。
「さすが風月、僕の期待を裏切らないね、
というか、本当は僕自身が破界者の宝珠を選ばなくてはいけないんだけどね。
ただ、イレギュラーなのか君に合う宝珠が見えなかったから
適当に全部混ぜて渡したんだけど、ちゃんと引いてるね・・・
・・・あれ?緑の宝珠ってあったっけ?」
と、最後は風月には聞き取れない声で言った。
「そういえば、水か何か無いのか?
このまま一気に飲むのはきついんだけど。」
「水なしで飲んでね、水の性で宝珠が効果をでなかったことが合ったから。」
「わかったよ。んじゃいただきます。」
ゴックン、
「ん、何も起koooooooooo」
(何だ!?この凄まじい痛みと熱は体が焼けるようだ。)
「あ、そうだ、言い忘れた事と嘘を言ったんだけど。」
「なんd、ぐうぅーーー、なにw、くっ、言って、ない。
はぁ、それと、嘘とは何だ?」
(くっ、痛みの感覚が短く、それと暑さと寒さ、眩暈が)
風月は、かなり苦しい様子で事の真意を問いた。
「ふふ、そのことだけど、まず言ってなかったことだけど、
今風月が受けている痛みを乗り越えないと、
『破界者』になれないということ。
ついでに言うとそれを乗り越えないと魂が消滅するから、
あとは、相反する宝珠は選ばないほうが良いよ。
理由は過去にデメリットしかなったから詳しい内容は秘密だけどね。
さらに言うと宝珠は一人5個以下で5個以上飲んだ人物はいない」
「なん・・・だ・・・と・・・」
(くっ、意識がとうとう・・・)
風月はかなり深刻な状態になってきた。
そして、メドはしてやったりという顔のまま説明を続けた。
「次に、宝珠を全部一緒に飲んだのは君が初めてなんだよ。
まあ、普通は能力、武器・・・
おっとその他は一応能力の部類だから。
それで、能力と武器の宝珠は別々に飲むんだよ。
だから、普通は多くて2〜3個なんだよ。
と、説明は終わりだけどもう聞こえない状態みたいだね。」
「がぁあああああああああああああああ・・・」
(頭が目が腕が・・・)
そしてついに、風月の意識は無くなった・・・。
〜 4日後 〜
風月の意識がなくなってから、4日が経ったが未だ目を覚ましていなかった。
「う〜ん、普通意識を失うのは短くて数時間、長くて1日くらいなんだけど・・・。
やっぱりやりすぎたのかなぁ・・・。
でも、呼吸はかなり安定してきたみたいだね。
それと、魂が消える感じがまったくないから乗り切ったと思うんだけどなぁ・・・
あと、何で変化がないのかな?相反する宝珠を飲んだのなら
普通は最低でも髪の色や肌の色が変化するはずなんだけどどうしたんだろ。
ただ、言わずもなが触れられなっかたから目の色が確認できなかっただよな。」
メドはだれかに説明するかのごとく懇切丁寧に風月の状態をつぶやいた。
〜 さらに2日後 〜
あれから、計6日経ちようやく風月が起きる兆候がで始めた。
「うう〜ん、ああよく寝た。」
「おはよう風月、体の調子の方はどう?
大丈夫ならのうりょkって、」
と、メドが風月に確認を取ろうとしたとき、
目に見える変化が起こった。
「風月、その目の色は何?
それと、この空間ではほとんどの事象は起こらないはずなのに
何で君の周りで風が吹いてるんだい?」
そう、その変化というのは風月の目の色が黒眼だったのに対し、
今は緑に輝いていた。
そして、目に見えはしないが風月の周りに風が吹いていた。
「目の色?メド、俺の目の色がって、何だこれは・・・」
(俺の周りを動いているのは何だ?それと、メドの周りも何かが動いて・・・)
「ん?どうしたの?目の色だったら、緑色にって、魔眼が起動してる!?
風月、力を抑えないと目がやばくなるよ。早く!!」
「くっ、力を抑えるってどうすれば良いんだよ!!」
(視界が段々やばくなってきた。それと、何だこの蠢いているのは!?)
「えぇ〜っと、力を抑える方法は・・・なんだっけ?
あ、そうだ、って風月!?」
次に、風月に起こった異変は突如軽く吹いていた風が、
打って変わって強力な上昇気流となり、
風月の体を持ち上げた。
「くっ、この見えていたものは・・・風か!?」
(うん?メドに見えていたものがなくなった?)
風月が言葉を発したと同時に一気に目の痛みがなくなり、
そして、風月の心が落ち着くと同時に風も少しづつ収束していった。
「大丈夫風月?それと、目の輝きが収まったみたいだね。」
「ああ、そのようだな、だが、まだこの目の力は動いているようだ。」
(ふう、上昇気流ではなくなったと言うか、さっきと同じ状態に戻ったようだな・・・)
ようやく、風月の異変が収まったかに見えた。
が、目の色は依然として緑色ののままであった。
しかし、風月の目はさきほどのようには輝いていなかった。
「風月?収まったから聞くけど君が発現した能力は何?
こっちとしては、期待を裏切らずイレギュラーすぎて検討がつかないんだけど・・・」
「そうなのか?まあそうだね、俺の能力は多分っとその前に・・・」
(恨みをはらさないとね・・・)
風月は、自分が気付いた能力の説明を始める前に、
おもむろに、腕を大きく振りかぶり
ブン、バン
メドを軽く叩いた。
「痛、って何するんだよ。」
「宝珠を飲むとき嘘と説明をおろそかにした罰だ。」
(まっ、こんなもんだろ)
「くっ、それはごめん・・・」
それから、ようやく能力の説明が始まった。
「まあ今のでチャラにするよ、
それで、俺の能力についてだけど、
たぶん推測の域だけど、まず一つ目が風を操る力だと思う。
ただ、今の俺の力だとそよ風を纏うことと、
気分によって風の強弱を変える、
それとこんな感じに指向性をもたせるくらいかな?」
(こんな感じかな?まっ、うまく流れているのが見えるから大丈夫だろ)
すると、メドのほうに今まで風月が纏っていた風が動きメドの髪を撫でた。
「へぇ〜、これが風というものなんだ。
この空間から出たことなかったから知らなかったよ。
意外と気持ち良いものだね・・・
でも、何でそのことに気付いたの?」
そして、メドが言葉を返すと風は風月の周りに戻った。
「ふぅ〜、にしても慣れてないから結構精神に付加が掛かるんだな・・・、
それで、今気づいたけどこの空間に風ってものがないんだね。
まあそれは良いとしてこの能力に気づいたのは、
この目のおかげかな?それで、この目の力は今のところ風の流れをみることかな?
ただ、本当に目がやばかったときはそれ以外も見えていたけど、
それが何か分からなかったよ。それと、それに気付けたのは上昇気流のおかげで、
今のところ風に限定されたのは、俺自身認識できたのが、
風だけだったからだと思う・・・たぶん。」
(すごく自信ねぇけどな・・・)
判明した風月の能力はどちらも後々やばそうな雰囲気になりそうな能力のようだ。
「う〜ん、ものすごく興味がわく目だね、
まあ色々と聞きたいことがあるんだけど、
僕も君も完全に理解していないみたいだから
本当に魔眼が開花したときに効くことにするよ。
それで、君の能力は二つでいいのかな?」
「ああ、根本的な能力はこの魔眼と風を操る能力だけみたいだ。」
(この能力は使いこなせれば色々応用利きそうだな・・・
それと、本当に魔眼が開花する?まあ今はこのことは保留にしておこう)
「それで、提案なんだけど君の能力に名前を付けたいと思うなんだけど、
何て付ける?初の能力だから君が名付ける権利があるんだけど・・・」
「ああ、分かった。まず、この二つの能力の名前だけど、
まあ、安直に流れを視る眼から『流視眼』と、
自由に風を操るから『風自法』って名づけるよ。」
(まっ、本当に自分でも安直だなぁと思うよ・・・)
これが、風月だけの唯一の能力とその名前が決まった瞬間でもあった。
「うん、本当に安直な気がすぎるけど、
『流視眼』と『風自法』いい名前だと思うよ。
それと、その名前が全てを体現してる気がするし・・・
それじゃ次に、目を閉じて『招来』って言ってみてくれるかな?
一応これは、君の中で選ばれた武器を生み出す言霊だから」
「そうなのか分かった、んじゃ、」
すると、風月はおもむろに目を閉じて、
「『招来』」
と言った途端、風月の両手が輝きだした。
〜 20分後 〜
ようやく、光が収まると風月の手に両手を合わせて二本の刀が握られていた。
また、二本の刀は鞘に納まっていたが風月にとって羽のような重さであった。
「ふぅ〜、やっと光が収まったか
それで、俺の武器は二本の刀か・・・」
(ズキズキするこの頭の痛み何だ?)
しかし、風月に頭痛が襲っているようだ。
そして、メドの方は目を見開いてその二本の刀を凝視していた。
が、風月はその目線に気になりはしたが一応ということで
二本の刀を鞘から取り出した。
シュラン、シュラン、
その二本の刀はほとんど飾り気がなかった。
だが、二本の刀は片方は白く、片方は黒一色と、異様な色をしていた。
そして、その刀身の色を見たメドの目はさらに驚愕していた。
「おお〜いメド、この二本の刀がどうかしたか?」
(何をこんなに驚愕しているんだこいつは?)
「ああごめん、その二本の刀を引き当てるとは思わなかったよ。
それで、その二本は合わせて咎人の剣と呼ばれている剣なんだけど、
その剣に選ばれた者は尽くその剣の本当の力を引き出すことできなかった。
そして、その所有者は多くの困難にぶち当たり魂を消滅させていった。
だから、最近ではその剣を引いたものはそのことを聞いて、
違う武器に変更している。」
この二つの刀には意外と引いてしまいそうな話が付いていおり、
また、能力とは違い少しではあるが知られていることがあるようだ。
「へぇ〜、そんな曰く付きの刀なんだ。それと、武器の変更ってできるんだ・・・」
(ふむ、おもしろそうだなこれ)
「まあ、変更というか自分の武器は一度だけ追加できるからね、
でも当たり前だけど能力の追加はできないよ。
それで、武器はそのままでいいの?
それと、さっきのに付け足すとその武器が出てきた通りというか、
それを、一度でも手にしたことのある『破界者』はもう誰一人としていない。」
「うわ、それは怖いけど、まあ俺はこのままで良いよ。」
(さらに、わくわくしてきた。)
しかし、風月は内心のことをおくびにも出さず言ってのけた。
「それでメド、この刀の能力とか名前は何なんだ?」
(さて、何という名前なのか・・・)
「わかったよ、そこまで言うなら話すけど、その剣の能力は
第一形態が今の状態で、第二形態はまあその二本を合わせると1本の剣になって、
そして、第三形態でツインソードになるらしいよ。
それで、他には第一、第二形態のときは大きさを変えることができるらしいよ。
最後に、二対のアクセサリーにすることができるらしいよ。
まあ、その剣の真名は誰も知らないから名前は好きに付けても良いと思うよ。」
それを聞いた風月はおもむろに、
キン、ヒュン、キン、ヒュンヒュン・・・・キュイン、
と、全ての形態や振った感じ、変化の具合を見たあとに、
腕輪に変化させて見せた。
「へぇ〜、こんな風になるのか、」
(この武器もかなり応用が利くなぁ・・・)
「風月・・・なんで聞いただけでそんなに簡単に変化させることができるの?
らしい、と連呼した僕が言うのもなんだけど・・・
あと、その形態を見つけるのにかなり苦労したと聞いてたんだけど・・・」
「ん?いやなんか手にしっくりきたし、やってみたらできた。」
(さて、名前どうしようかな?)
その答えにメドは開いた口がふさがらない思いをした。
「まあいいや、もうどうせ君は完璧なイレギュラーだからね、
もう驚くのに飽きたよ。それで、その剣の名前をどうするの?」
キン、
そう問われた風月は、二つの腕輪の状態から二本の刀に戻して、
「そうだな、こっちの白い刀は『白影』、
こっちの黒い刀は『黒陽』と名付けるよ、
そして、状態変化後を形態ではなくて型と呼ぶことにするよ。」
(まあ、二ノ型、三ノ型にも名付けたいけどあとだな・・・)
「ふぅ〜ん、まあ今回もなんでそう名づけたか聞かないでおくよ。
それじゃ、最後に何がほしいか訓練してる間に考えておいてよ。」
「ん?訓練?ほしいもの?」
(何言ってるんだ?)
「風月、『破界者』はある程度技術を見につけてから行くんだよ。
あと、ほしいものって言うのは、
世界を渡るに当たって必要だと思う物のことだよ分かったかい?」
「わかった。まず訓練ということだな、あとほしいものも考えておくよ。」
(結構かったるいな・・・)
「ああ、言い忘れたけどほしいものは、
君のこの空間に来たときの全財産を使って買ってもらうから」
「なにぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜」
こうして、神薙風月の『破界者』物語が始まった。
さあ、これでプロローグが終了しました。
そして、楽しんでいただければ幸いです。
また、今後あとがきでは色々な企画をやって生きたいと思います。例として補足や会話、プロフィールなどです。
それでは、最後に主人公から一言
「金返せぇ〜〜」
以上でした。
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