15.二人の時
15.二人の時
「虎人・・・と・・とら・・と」
熱に浮かされたように虎人の名を繰り返し呼びながら 聡史の腕が虎人の背中に強くしがみつく
つつましく固くその入口を閉ざしていた蕾を虎人の熱を帯びた屹立がこじ開けてゆく
「ゆ・・結城さん・・・力を抜いて・・・」
「んんっ・・・ん・・・」
虎人の腰は狭い場所をぎりぎりまで押し広げゆっくりと進む
「ちょっとだけ・・・我慢して」
そう言うと 虎人は一気に最奥まで貫いた
「あっ・・・ん・・う・・・んんっ・・・・」
「凄く・・・熱い」
「とらとも・・・・」
虎人は 胸をあわせるように聡史の上に重みをかけながら
愛おしそうにその唇を吸った
舌を絡めあい 角度をかけて唇をなんども重ねた
「少し・・・動くよ」 虎人の囁きに聡史は小さく頷く
虎人の腰がゆっくりと聡史の身体を揺さぶる
その度に 聡史の前立腺が狙ったように擦りあげられその度に腰が跳ね上がる程の快感が走る
「とら・・と もぉ・・も・・だめかも」
「一緒に・・・」
「う・・ん・・・はぁっ・・・」
二人はきつく抱き締め合うようにして ほぼ同時にその飛沫を放った
虎人はいつまでも聡史をその腕から離そうとしなかった
いつまでも いつまでも
虎人は四菱商事から社内留学という待遇を得た そして念願のハーバードのキャンパスへと戻った
聡史もまた 事務所との交渉の末 今後3年間は俳優業ではなく 音楽活動を中心に
活動してゆくという方針を得た
年に数ヶ月 映画や単発のドラマの為に帰国する事もあるが
基本的には虎人と共にハーバードのキャンパス近くの部屋を借り
二人でそこに済むことにした
そして アメリカを拠点として 作詞や作曲の仕事をこなしてゆくことになった
時間を作って アクターズスクールやダンススクールにも通う予定だ
「結城さんがダンスねぇ・・・・・」
「何だよ・・・・悪かったな」
「いえいえ 西崎さんだってミュージカルに出た位ですからねぇ 結城さんだってできますよ」
「それ・・・微妙な台詞だなぁ・・・西崎さんにもちょっと失礼かも」
「そうですか?(笑)他意はないですよ 僕」
「虎人の当座の目標はMBA?」
「そうですね・・・ついでに弁護士とかの資格も取りたいと思ってます」
「そう 凄いね」
「いつか・・・いつか貴方のマネージメントをするような事があったら
弁護士資格なんて持ってたらいいでしょ?」
虎人は大きな口でにっこりと笑って見せた
そうすると 普段の仏頂面からは想像もつかない程の無邪気な可愛らしい顔になる
こんな顔を知っているのは自分だけだなどと思うと 聡史もつられて笑顔になる
新しい二人の生活はまだはじまったばかり
これから何があるかわからない
3年後 虎人22歳 聡史31歳 どんな人生を歩んでいるのだろうか
一つだけ確かな事
それは きっと 二人 一緒の時間を過ごしているはず
そして またその先の何年かを 共に過ごすための努力をしているはず
二人が成長してゆく
二人で成長してゆく
恋人であって 兄弟であって ライバルであって そして家族
虎人と聡史 二人の日々はずっと続いていく
「虎人ぉ〜 コーヒーとチョコレートぉ〜」
「自分でやって下さいぃ〜 僕 学校遅れそうなんですからっ!!」
「いぢわるぅ〜」
「泣くなぁ〜っ!!!」
相変わらずの 二人の日々?
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