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掌編小説集8 (351話~400話)

両親の教え

作者: 蹴沢缶九郎

母からは、「食べ物はよく咬んで食べなさい」と言われ、父からは、「男なら欲しい物は力ずくで奪え」と教わった。両親の教えを忠実に守り、彼はすくすくと育った。

ある時、彼の目の前に、一人の法師が立ちはだかった。法師は身の丈一寸程度と自分よりも遥かに小さかったが、恐れを抱く様子などは微塵も見せず、悠然(ゆうぜん)と振る舞っていた。おそらくは、法師の後ろで怯える大切な姫を守る為なのだろう。

しかし、彼も欲しい物を手に入れる為、諦める訳にはいかなかった。鬼である彼は法師を摘まむと、自分の口へと放り、丸飲みにはせず、ちゃんと奥歯で噛み締めた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] このオチ、よくできています。笑えました。
[一言] 言いつけを守る律儀な鬼というか、鬼らしくない?w
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