〜第二十二話〜
一人残された私は、どうすればいいのかわからず、一応ブラとパンツを脱ぎタオルを巻きボーっとしていた。
すると、お風呂場の中から声がした。
「もう落ち着いたから入ってこいよ!」といつもの明るい優稀の声だ。
そうして、私は入る前に自分が一番ドキドキしてヤバかったので、深呼吸し、お風呂場のドアを開け優稀の待つお風呂場へと行った。
お風呂場へと入るとパチッと優稀と目が合った。
そして、ジッと見てくる優稀の目線が、私の体の隅々まで見ている気がして、とても恥ずかしい気持ちになり
「入るよ」と言い、湯船に浸かった。
すると、急に優稀の顔が強ばった。
私は、何故優稀が不機嫌なのかわからず
「どうしたの?」とわけを尋ねた。
「麗華、タオル外してないだろ」と即答で返事が返ってくる。
なので、私は何の罪悪感も感じず
「そうだけど……。それがどうかした?」と返答した。
すると、優稀がビックリしたような顔をし
「マジでか!風呂入る時は、タオルを外す。知らなかったのか?!」と酷く驚いている。
なので、私は言い返した。
「知らないわけないでしょ!」
そしたら、優稀はホッとしたような顔をした。そして
「だよな……。……って、知ってるんなら取ってから入れよ!」と何故かツッコミみたいになっている。
でも、私はまだ恥ずかしい気持ちがあったので、優稀に
「このままじゃダメかな……?」とお願いをした。
すると、優稀がまた不機嫌気味になり
「そしたら俺はどうするんだよ。ずっと、話している間中素っ裸だったんだぞ!」と怒鳴る。
私は、優稀のいつもと違う人格に、恐怖心を覚え湯船から出て、お風呂場の端にうずくまってしまった。
すると、優稀が駆け寄ってきて
「ゴメンな……。つい感情的になっちゃって……」と謝ってくる。
そんな真剣な優稀を、許さないわけにもいかず
「いいよ」と小さく呟いた。
でも、優稀はそんなわずかな声でも聞き取ってくれたようで
「ありがとう!そしたら、入ろっか!」とニコニコして笑いかけてくる。
なので、私は巻いていたタオルを取り、優稀の手を借りて立ち上がった。
すると、優稀が素っ裸になった私を見て
「麗華……。凄く綺麗だよ……」と耳元で囁いた。
私は、その行動が妙に心地よかった。
熱い優稀の息……。
優しい口調……。
お風呂場にいるせいなのか、体中が熱くなり頭までボーっとしてしまう。
そして、私の顔はみるみる内に赤くなり、頭はクラクラしてきてわけがわからなくなってきた。
すると、優稀が心配そうに
「麗華、顔赤いけどもうのぼせちゃったのか?」と尋ねてきた。
本当は、優稀にドキドキしたからだけど、そんなことは恥ずかしくて言えず
「うん……。のぼせちゃったみたい……」と棒読みで言う。 |