〜第十七話〜
降りて行くと、なぜか親達が玄関で靴を履くところだった。
私は、?、と思い
「どうしたの?」と不思議そうに聞いてみた。
すると、親達はニッコリと笑い、お母さんが
「今日から、ちょっとお父さんと旅行行くから!いつ帰ってくるか、わかんないけど留守番よろしくね!」と私に笑いかける。ただ、買い物に出かけると思っていた私は、凄く驚いて目を丸くした。
そして
「ちょっと待ってよ!今日、優稀うちに泊まるんだけど……」とボソボソ独り言のように言った。
まあ、独り言みたいだけど……。
そしたら、急にお母さんの顔が明るくなり(もともと、ハイテンションだったが)
「あらぁ!よかったじゃない!二人、仲良くね」と言い残し、出て行ってしまった。
それから、何分経ったかわからないけど、私はただ呆然と親達が出て行った扉を見ていた。
すると、バタバタと二階から優稀が降りてくる音が聞こえた。
そして、降りてくるなり私に抱きついてきて
「寂しかったよ〜。で、どうだった?」と小さな子犬が怯えているように、肩をブルブルと震わせて言ってきた。
なので、私は
「何で肩が震えてるの?」と不思議そうに尋ねた。
すると、優稀がシュンとして
「だって、もしダメだったら……。って、考えちゃうと怖いんだもん……」と震わせて言う。私は、泊まれなくなった。と言うことを、優稀に伝えたかったが、こんな優稀を見たら言えなくなってしまう……。
でも、言わなきゃ!と思い、勇気を振り絞って
「あのさぁ…いいにくいんだけど、無理だった!親達が、旅行行っちゃって帰ってこないんだ」と俯きながら呟いた。
すると、優稀が驚いた顔をして
「マジで!そしたら、俺麗華のこと心配だから泊まるわ!」と勝手に決められてしまった。なので、私は優稀が変なことをするとは思わないけど、もしかしたら……。と言うのも考え
「やっぱりダメだよ!年頃の私達が、二人きりで家に居るなんて、危ないよ……」と俯き加減で言った。
そしたら、優稀がニヤニヤしながら
「危ないって何が?」といじわるしてくる。
てっきり、大丈夫!とか何もしないから!とか言うのかと思っていた私は、言葉が詰まり
「えっと……。あれだよ!あれ!」と適当に言ってしまった。
私の適当さがわからないのか優稀はまだ突っかかってくる。そんな優稀をなぜだか急に、怖くなり思わず泣いてしまった。 |