第三話 なんで僕が時計ウサギなんですか。
「・・・・・・あの」
「なんだ。時計ウサギ」
「何で僕、【時計ウサギ】なんですか?」
至極最もな質問だ。
・・・・・でもな時計ウサギよ。
それは訊く人を間違えてる。
「それはな、」
女王は自分用の椅子(革張りの豪華なやつ)にどかっと座って、足を組んで語りだす。
その体勢やめてほしい。アンタ今日タイトミニスカートだろ。
「お前が一番時計ウサギぽくて、あたしの好みの顔だったからだ!」
「はぁ」
「時計ウサギならば、金髪、もしくはシルバーブロンド。白いウサ耳が似合う容姿でなくてはならない」
「・・・・・・はぁ」
「そして!できれば、デェフォルメで敬語!!!」
「・・・・・・・・金髪で敬語なら僕の他にもいませんでした?僕の敬語はあくまで、目上の人だけですし」
「それでいいんだ!!!!!!! むしろその方がいい!!!!時計ウサギは城付の裁判官!!!!いいではないかそれで!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あと決定的だったのが、君の特殊能力!!!!!!」
「は?」
「かなり正確な体内時計!!!!!!朝は目覚ましいらずで6時12分、ベットに入るのもいつも11時23分!!!」
「え・・・・・・・・・」
「年齢的にも、あたしは15,6歳の大人にも子供にもならないところがイイ!!!!!!
わかったか!!!!!?」
「・・・・・・・・・・・・・」
相変わらずすごい。
ヒートアップする女王に、時計ウサギは冷たすぎる爆弾を投げつけた。
「とりあえず、この同好会が部員をストーキングして決める危ない同好会ということが解りました」
口の端を上げニヒルに笑う。
時計ウサギは音も無く部室を出て行った。
そして残った女王の言葉。
「毒舌か!!!!!それもイイ!!!!!!」
「女王」
微妙な顔で、アリスは女王の前に立った。
女王はさらに一人でヒートアップしていたりする。
「ん!!!?なんだアリス」
「僕は何でアリスなんすか」
部員で一人、アリスというのが不服らしいアリス。まぁそうだよな。
「アリスなら、兄貴の方がいいと思います」
兄貴?
いたのか。
「兄貴、あんな趣味だし。アリスって女っしょ」
「確かに三月ウサギも候補に上がっていたが」
兄貴って三月ウサギか。確かにオカマさんだけど。【アリス】の格好なんて喜んでやるだろう。ぴったり。
てか、三月ウサギ兄弟いたのか。しかもアリスだし。俺幼馴染設定じゃ。
女王はアリスの肩に手を置いて目をまっすぐに見た。
「だがなアリス。アリスは純粋無垢な可憐で好奇心旺盛な少女だ。しかし自分の考えを曲げない強さを持っている」
「何言いたいのかわかりません」
「つまり、実は純情少年で、常識という考えを持っているいわゆるツッコミのお前の方が向いていると言う事だ」
できるだけ早くこの同好会を出よう。
そう決めた。
なのに。
「たいへんだな〜時計ウサギ」
「時計ウサギ入部おめでとう!!!」
「ラッキーだったな時計ウサギ。あの部はなかなか入れないぞ」
誰一人僕のことを本名で呼ばない。
これがあの部の手口か畜生。
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