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Changing Detective
作:ユーリ



エピソード5 リアンちゃん、SOS!!


リアン「じゃあ、アタシ夕食の食材買いに行ってくるね。」
哀「1人で大丈夫?私もついてこうか?」
リアン「平気よ、イヤリング型携帯電話も探偵団バッジも持ってるし、自転車で行くから。」
そう言うと、リアンは出かけていった。




リアン「あったあった、一度食べてみたかったのよ、黒カレー!」
リアンはカートにカレーパックを放り込む。続いて手に取ったのは・・・。
リアン「そうそう、チョコレートってカレーと合うのよね〜。」
リアンが取ったのは、大きなチョコレートだった。
彼女は嬉しそうにカートに放り込む。
リアン「これで全部終了っと。あ、予約してた本取りに行かなきゃ。」
リアンはそう言うと、本屋のある3階に走っていった。
しかし彼女は気づいていなかった。
背後に、自分を見張っている男がいる事など・・・。
店長「はいよ、探偵左文字シリーズ、「松田左文字の華麗なる事件簿 上巻」!」
リアン「ありがとー!」
リアンはウキウキ気分で、エレベーターに乗った。
それを見ていた男は、どこかに電話をかけながら、階段を足早に降りていった。
リアン「ルンルン♪ルンルン♪」
リアンはとても嬉しそうに歩いている。
そんな彼女が、気づくはずもなかった。
自分の背後に、怪しい車が迫ってきている事に・・・
そして、次の瞬間・・・
リアン「キャッ!?」
リアンは持っていた買い物袋ごと、車の中に引きずり込まれてしまった。
リアン「な、何するのよ!?うっ・・・!!」
ハンカチに染み込まれたクロロホルムを嗅がされ、リアンは意識を失ってしまった。



リアン「・・・ん・・・」
次にリアンが目覚めた時には、すでに車内だった。
どうやら後部座席に寝かされているらしい。
口はしゃべれないようにさるぐつわをかまされ、手は縄によってグルグル巻きに巻かれて縛られている状態・・・
最悪な事に、足もグルグル巻きに縛られていた。
これでは逃げる事ができない。
リアンは状況を理解しようと、頭の中を整理した。
リアン「(そういえばアタシ、米花デパートに夕食の材料を買いに行ってて・・・そうだわ!急に車の中に引きずり込まれて、ハンカチに染み込まれたクロロホルムで・・・!!アタシの横には誰も座ってないわね・・・どうやら眠らせてアタシを縛り上げた後、後部座席に寝かせて前の席に移動したのね・・・)」
リアンの予想通り、運転席と助手席に男が2人座っていた。
どうやらリアンに薬を嗅がせたのは助手席にいる男らしい。
2人とも30代前半といったところか。
リアンは目を閉じて、まだ気絶しているフリをした。
もしかしたら、何か口走るかもしれない・・・
誘拐犯B「しかし、兄貴も頭がいいですねー!強盗の下見ついでに女の子を誘拐して、アジトに着いた後で親から身代金をせしめるなんて・・・」
誘拐犯A「ああ、オレの作戦にヌカリはない・・・安心しな・・・」
リアンは静かに2人の会話を聞いていた。
口ぶりから考えると、運転席側の男が兄貴分のようだ。
リアン「(強盗の下見ついで・・・?それじゃ、アタシは偶然さらわれたの?運が悪いわ・・・)」
誘拐犯B「ん?起きてるのか?」
リアン「(ヤバッ・・・!!)スースー・・・」
誘拐犯A「いや、まだ寝ているようだ・・・」
誘拐犯B「薬が効きすぎましたかね・・・?」
リアン「(危ない危ない・・・それにしても、クロロホルムの威力を知らないなんて・・・この人達誘拐の初心者ね・・・?それに、強盗の下見って言ってたけど、2人だけでできると思ってるのかしら・・・?)」
誘拐犯B「兄貴、早くアジトに行きましょう!」
誘拐犯A「そうだな、部下3人が待ってる事だし・・・」
リアン「(ウソ・・・あと3人もいるっていうの?アタシ、いったいどうなっちゃうの・・・!?お願い哀ちゃん・・・助けてぇ・・・!!!)」



哀「遅い・・・遅すぎるわ・・・」
そう思った哀は、なにかしら不安を感じた。
哀「ま、まさか・・・」
哀は、ターボエンジン付きスケートボードで米花デパートに直行した。

哀「これは、リアンちゃんが乗っていった自転車!!しかもカギがついたままだわ・・・」
次の瞬間、哀の不安は現実になった。
哀「大変、急いで家に戻らなきゃ!!」


同じ頃、リアンを乗せた車は怪しげな倉庫の前で止まった。
誘拐犯A「着いたな・・・おいお嬢ちゃん、起きろ。」
アタシはゆっくり目を覚ました。
助手席にいた男がアタシを抱え、車外に連れ出した。
そのまま運ばれて倉庫の中に入っていくと、2人と同年代と思われる男3人が待っていた。
しばらく歩いた後、アタシは真ん中に突き飛ばされた。
リアン「うっ!!」
倒れたアタシの周りを、男達が取り囲む。
誘拐犯C・D・E「カワイイ女の子だな・・・」
アタシは男達によって柱にグルグル巻きに縛り付けられてしまった。
アタシは男達をにらみつけたが、ムダだと考え体勢を崩した。
リアン「んっ・・・んんっ・・・」
アタシは、ジタバタともがいた。
誘拐犯B「ムダだよ、いくらもがいてもムダさ。」
誘拐犯C・D・E「お嬢ちゃんに恨みはないが、オレ達も金が必要なんでな。」
誘拐犯A「まあ、運が悪かったと思ってあきらめるんだな・・・」
リアン「(よく言うわよ・・・たまたまアタシをさらったくせに・・・)」
アタシは、男達をジーッとにらみつけた。
誘拐犯A「オレは気が強い女が好きなんだよ。フフッ。」
そう言うと、誘拐犯Aはアタシに近寄り、アタシののど元に手をかけ持ち上げた。
リアン「んんっ。」
アタシは、ビクッと体がふるえた。
誘拐犯A「へへへ・・・」
誘拐犯達は、笑っている。
リアン「ん〜〜〜〜〜〜、ん〜〜〜〜〜〜・・・」
アタシは叫ぼうと思ったが、さるぐつわのせいでん〜ん〜としか声が出ない。
それでもアタシは、必死に叫んでいた。
誘拐犯A「さて、そろそろデパートを襲撃に行くか・・・」
誘拐犯B「お嬢ちゃんが逃げ出さないように、しっかり見張ってろよ。」
そう言うと、4人はアタシと誘拐犯Cを残し、倉庫から出て行った。


誘拐犯C「お嬢ちゃん、逃げ出そうなんて思うなよ。」
誘拐犯Cは、アタシをにらみつける。
リアン「(逃げられるワケないでしょ・・・グルグル巻きにされてるのに・・・)」
アタシは、誘拐犯Cから目をそらし、うつむいた。
誘拐犯C「逃げないなら、さるぐつわを外してやってもいいぜ。どうする?」
アタシは、聞きたい事もあったので、コクンとうなずいた。
誘拐犯Cは、アタシに近寄ると、さるぐつわを外した。
リアン「ハアハア・・・あなた達、どういうつもりなの?強盗なんて・・・」
誘拐犯C「フッ、オレ達は泣く子も黙る強盗団「極楽鳥」だ!!知らないのかい、お嬢ちゃん?」
リアン「何その名前・・・センス悪いわ・・・」
アタシがそう言うと、誘拐犯Cはアタシに近づいてきて、アタシの頬を叩いた。
バチン!!
リアン「うっ!!」
アタシの頬は、真っ赤に腫れた。
リアン「痛い・・・痛いよぉ・・・」
誘拐犯C「いいかお嬢ちゃん、今度ふざけた事ぬかしやがったらただじゃおかねえぞ!!」
誘拐犯Cはそう言うと、再びアタシの口にさるぐつわをかませた。
リアン「んん〜・・・」
誘拐犯C「たく、ふざけたガキめ。」




同じ頃、哀は米花町を自転車で疾走していた。
予備の追跡メガネをかけ、スイッチを入れて。
哀「私とした事が・・・リアンちゃんを1人で行かせるなんて、まちがってた・・・ごめんなさい、リアンちゃん!今から助けに行くから、無事でいて!!」




その頃、誘拐犯A・B・D・Eは、デパートを襲撃しに行っていた。
そして、誘拐犯Cは、縛られているアタシを横目に酒を飲んでいる。
リアン「う〜ん、う〜ん・・・」
アタシは力なくもがいていた。
男はそんなアタシを見て、笑っている。
誘拐犯C「しかし、このお嬢ちゃんけっこう上玉だよなぁ・・・」
そう言うと、男はアタシに近づいてきた。
リアン「んんっ!?」
誘拐犯C「アニキ達もいない事だし、オレの好きにさせてもらうとするか・・・」
そう言うと、男はアタシの服に手をかけた。
リアン「んっ、んんっ、ん〜!!(何するのよ、やめてぇ〜!!)」
アタシはジタバタもがいたが、男の手から逃がれられない。
誘拐犯C「ハッハッハ!こりゃあいいや!!」
リアン「う〜ん・・・うぅ〜ん・・・(哀ちゃん、助けてぇ〜!!)」
アタシは、泣きそうになった。
っと、その時・・・
ドカァァァァァン!!
ものすごい威力で、ドアが砕け散った。
誘拐犯C「な、何!?」
リアン(この、圧倒的な破壊力は・・・)
哀「リアンちゃん!!」
リアン(哀ちゃん・・・来てくれたのね・・・)
誘拐犯C「な、何者だオマエは!!」
哀「灰原哀・・・探偵よ・・・」
誘拐犯C「ふ、ふざけるな!!」
男は哀に襲いかかろうとしたが、その前に哀に麻酔銃を撃たれて気絶した。
哀「リアンちゃん、大丈夫?」
哀はアタシに駆け寄り、さるぐつわと縄を解いてくれた。
リアン「哀ちゃん、ありがと!」
哀「さて、この男、どうする?」
リアン「アタシを襲おうとした罰よ、縛っときましょ!」



その後、哀とリアンの通報により、男は逮捕された。
しかし、他の4人はすでに逃走していた。


リアン「あ〜、危なかった・・・」

哀「そういえば、今度大阪に行くんでしょ?」

リアン「あ、そうだった・・・どうしよう・・・」

次回は、「エピソード6 リアンちゃん、服部平次に出会う」です。











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