Fifth 六神将との出会い
ヴァンと披験者イオンが
チーグルの森ヘ行った、それから一年後
「実は行ってもらいたい所があるのだ」
信託の盾騎士団、幹部会議室に六神将を集め、ヴァンは六神将に提案すると緑髪の鳥の様な仮面を被った少年が不満丸出しで
「何処に?」と聞くとヴァンが
「チーグルの森だ」と言うとアッシュが眉間に皺を寄せる。
「アシュニアか?」
とヴァンに聞く。話についていけない緑髪の少年
シンクがワケわかんないてと言う風に手を掲げる。
勿論、熊のような大男ラルゴも、金髪の凛々しい顔立ちのリグレットも怪訝な顔をしている。
「アシュニアって誰?」
「チーグルの森に住んでいる女性だ。以前、イオン様と訪れた時に一目だけ見た」
イオンと聞いた時にシンクの表情が固くなったが気にすることもなく、話を続ける。
「フードを被った不思議な女性だ。そのアシュニア殿を連行してきてほしい。手段は問わん。多少手荒くともよい」
「じゃあ、さっさと行くよ。僕だって暇じゃないんだ」
一人さっさと出ていったシンクにヴァンは苦笑するとリグレットとラルゴが一度礼をした後、続いてアリエッタも礼をして出ていく。結局、無視され続けた白髪のディストはかなきり声を上げ出ていった。
残ったのはアッシュとヴァン。
「六神将総出か、あの変な奴を高く評価してるみたいじゃねえか」
ヴァンは少し微笑み、そうだな。と言い真剣な顔で。
「正体の知れない者には、最大の注意をしなければならない」
三日後
アシュニア宅
アシュニアは笛を吹きながら、舞う。
その舞に合わせて音素も舞う。風の音素がアシュニアの周りを回り続ける。
魔物たちもそれに合わせて踊る。
幸せな時間だ。
そんな時間も長くは続かないことをアシュニアは薄々気付いていた。
突然の森の訪問者によって現実となる。
魔物の彷徨が森へ木霊した。
「これは!」
侵入者への警告。
以前の様に魔物たちは隠れるように指示を出し、様子を見に侵入者の元に走る。
見たことがある顔が二人、知らない顔が三人、緑の少年は前に見た少年に似ていたが体から感じるものが違った。不安定、と言うべきものかもしれない。
どうやら、私が目的の様ですね。しかも、穏やかでもない。
「仕方がないですね」
そう呟くと彼らの前に出ていった。
「おでましだ」
と、アッシュがアシュニアに向くと全員がアシュニアへ向く。
「出てくるならさっさと出てきてよね」
「すみません」
「謝られるとこっちが困るんだけど」
「すみません」
「また謝った」
「すみま
「ええい!話が進まねえ」」
繰り返し続けている二人にイラついていたアッシュが遂にキレるとアシュニアに指を指す。
「俺たちとダアトへ来い」
「嫌です」
即答されてアッシュは面食らったが顔をしかめると剣を構えた。
「…まあいい、力ずくで連れていく…だけだ!」
アッシュがアシュニアに突っ込んでくると他の五人も武器を構えた。
アシュニアはクルシスの輝石の力をフルに使いアッシュの剣先を見極め、確実に避ける。
「アッシュの剣術がかすりもしないとは」
ラルゴがそう呟くと自分もアシュニアに突っ込んでいく。アシュニアの背後を取ると鎌を一閃、空気を震わせたがアシュニアは軽く跳躍し避ける。
アッシュの剣先を見極めたアシュニアはアッシュに掌底を叩き付ける。うめき声を上げ、アッシュは近くの木まで吹き飛ぶ。
それと同時にラルゴの鎌を蹴り上げ、その勢いのまま回し蹴りをラルゴの腹に叩き込む。ラルゴの巨体が数メートル吹き飛んだ。
リグレットとアリエッタが詠唱を始め、シンクがアシュニアにラッシュをかける。高速で連打される拳と脚のコンビネーションだが、アシュニアは完全にみきっていた。
流れるように避けるアシュニアにシンクは舌打ちしたがアシュニアの下に譜陣が現れた瞬間、勝ち誇った顔をする。
「あんたの敗けさ!」
避けられるわけのないアシュニアは手を前に出し
《音素に呼び掛けた》
「“音素よ。我に従いたまえ”」
アリエッタの『ブラッディハウリング』と
リグレットの『ホーリーランス』が発動した瞬間、音素の流れが変わった。
ターゲットはアシュニアではなく、アリエッタとリグレットへと変化した。
「馬鹿な!」
「キャッ!」
リグレットとアリエッタが驚愕し、自ら放った譜術に攻撃され、気絶した。
残りはアリエッタのブラッディハウリングに巻き込まれたディスト(戦力外)を除くとシンク一人になった。
「あんた、いったい何者な分け?」
シンクが冗談めかして言うと特攻してきた。
が
アシュニアの秘奥義
『セイグリットシャイン』の光に意識を失った。
アシュニアは溜め息を着くと魔物たちに自分の家に運んでくれるように頼んだ。
(食べていい?)
と聞かれたが
「駄目よ」と言い返し、六神将はアシュニアの家に訪問することとなった。
、 |